妄想のやめ方・軽減方法を教えてください

相談者名
カニ猫
子供のころから妄想は少しだけしていたんですけど、年を取るにつれアニメをとかを見るようになりそれが引き金になったのか授業にちゃんと集中できないほどに妄想するようになりました。
有名人や(なぜか)学校の先生が家に来る妄想をしては他人が家にいるというのを意識してしまって家の中でも落ち着いてリラックスできない時があります。

妄想のせいで自分の将来に害ができるのではないか?と思うとすごく怖いです。
完全にやめれる方法がなくても軽減方法はあるのでしょうか?

カウンセラー
服部希美
カニ猫さん、こんにちは。
カウンセリングサービス 心理カウンセラー服部希美と申します。

今回のご相談、相当勇気を振り絞って投稿くださったのではないでしょうか?

ご相談いただきありがとうございます。
今回の回答が、カニ猫さんのお力になれたらうれしいです。
どうぞよろしくお願いします。

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勉強や日常生活に支障が出るほどに、妄想が酷くなってしまうと困ってしまいますよね。
妄想からお家でも落ち着いてリラックスできないときがあったり、将来の不安を強く感じていらっしゃるのも、お辛いと思います。

「どうしたら、妄想を止められるだろうか?」
「この妄想さえなければ…!」

きっといままで、たくさんたくさん悩まれて、カニ猫さんなりに頑張ってこられたのではないかなと思います。
 

ご質問にお答えする前に、まず、私がカニ猫さんにお伝えしたいなと思うことは、「妄想力のある方は、豊かな才能と個性」をお持ちだということです。

発想の転換が得意だったり、ありありと状況を思い描ける力、こうなったらどうなるだろう?と想像できる力は、社会でも重宝されるとても素晴らしい才能なのです。

実はこういった文章も「カニ猫さんはどんな方なのかなぁ?」と私なりに「妄想力」をフル稼働して書いていたりするんですよ^^

また、妄想をすることで、安全にストレスを発散ができたりもします。

妄想自体は、悪いものではないのですよね。
 

でも、そんな妄想が日常を脅かしてしまうときというのはその人なりの「心理的理由」があるのです。
 

実は、ここが実際のカウンセリングでもポイントで

「妄想」を「ダメなもの」と捉え「やめよう」とするよりも

「なぜ、自分に妄想が必要なのだろうか?」
「妄想することで得ているメリットは何だろう?」

という視点で、心を整理してあげると
妄想をする必要がなくなったり、気にならなくなったりと、妄想を軽減して上手に付き合っていく方法が見いだせる可能性が高いのですね。

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ちなみに「妄想」は、現実社会と自分の心のバランスを取る役割を担ってくれていることが多いです。
 

たとえば、ですが。
両親が共働きで、お家でひとり留守番をすることが多かったお子供さんがいたとしましょうね。

すごく寂しいし、心細い。怖い人が来ちゃったらどうしよう…。
嫌だなぁ…。すごく辛い。悲しい。本当は留守番なんてしたくない。

でも、優しくて家族思いなお子供さんほど、仕事から帰ってきても忙しそうな両親を見ていると「お留守番が辛い」って言えなかったりするんです。
両親を気遣って、甘えたり弱音を吐くのも遠慮しちゃったりします。

でもまぁ、一回だけなら、まだガマンできますよね。
お母さんのために。お父さんのために…って。

でもそれが、毎日続くとしましょう。

すると次は「どうしたら、この辛い現実を一人でガマンできるだろうか?」と、試行錯誤しはじめるんです。
その結果「妄想の世界」という「安全地帯」を作り出して、自分の心を保とうとすることがあるんですね。

妄想をしていれば、現実で感じる辛さに直面しなくて済むので、誰にも迷惑を掛けずに、この状況を自分ひとりでやり過ごせる、と考えるわけです。
 

気が付くと、つい妄想してしまう…。
やらなきゃいけないことがあるのに、妄想で集中できない…。

こういうパターンをお持ちの方の中には、「辛い現実をひとりでなんとかしようとした結果、妄想の世界を作って来た」という方が多かったりするんですよ。

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また、妄想は「辛い現実を感じないように、楽しい妄想をする」だけでなく、辛い気持ちでいっぱいいっぱいになっているとき「状況の違う辛い妄想をすることで、感情の処理をしようとする」こともあります。

ちょっと分かりにくいのですが

たとえば、周りの期待に応えてあげたい、と思う頑張り屋さんの中には、「学校でいい成績を収めなければならない」というプレッシャーを、ひとりきりで抱えているケースも多かったりします。

親の期待に応えなきゃ。
学校の先生の期待に応えなきゃ。
クラスメイトの前で、恥をかくわけにはいかない。

プレッシャーの中ひとりで頑張る、というのは、とてつもなく不安で辛いことです。
そんなとき責任感の強い方ほど「感情を飲み込んで頑張る」ということをします。

飲み込んだ辛い感情は、どんどん溜まっていくので吐き出したくなるのですが、責任感が強いタイプの方は「周りに迷惑を掛けずに、こっそりひとりで処理をしよう」としがちです。

すると、人に攻撃性を向けたり、ワガママを言う、という出し方ではなく、自分の安全な場所で「学校で感じているような感情を感じそうな妄想」をして、わざわざ感じる状況を作り出して感情の処理をする、ということをやってしまったりするんです。
 

カニ猫さんはいかがでしょうか?
なにか思い当たるところ、ありますでしょうか?

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どちらのケースにしても、共通しているのは「周りの人を大事にしたいという思いが強いこと」です。
妄想に悩まれている方って、優しいんですよね。

その優しさから「自分の中だけでなんとかしよう」として、妄想という行動を引き起こしていることが多かったりするのです。

とくに「妄想が日常生活に支障が出ている」ケースの場合、妄想をすることで周りを助けたり、自分を守る手段になっていることで手放せなくなっていることが多いんですよ。

ですから実際のカウンセリングでは、過去や現状のお話をお伺いしていきながら、生き方のパターンを変えていくお手伝いをさせていただいたりします。

その場しのぎの対処法よりも、その部分の心理をひも解き、根本的な部分から見直してあげることが近道になるのですね。
 

ご興味があれば、カウンセリングをご活用いただけたらと思うのですが、
日常で出来る取り組みとしましては、
妄想しやすい方は「自分ひとりの力で、なんとかしなきゃ」という心理を持っていることが多いので、「妄想をしてしまう」というお悩み以外で、一人で抱えて困っていることがないかな?と自分の心をチェックしてみて、信頼できる人に相談するクセをつけていくことが効果的です。

相談を出来る仲間がいますか?
近くに頼れる人はいますか?
思い切り、自分らしく表現できる場所はありますか?

カニ猫さんのことを応援したい人、気持ちを分かってあげたいと思っている人は、かならずいます。

ひとりきりで、頑張りすぎていませんか?

小さなことから、ちょっとづつ。
自分の気持ちを話すこと、自分らしく表現することにチャレンジしてみてくださいね。

そうやって積み重ねていくと、カニ猫さんの作った世界を楽しんでくれる人がでてきます。
気兼ねなく過ごせる仲間や励まし合える仲間が出来てくると、妄想が気にならなくなっていくことも多いようですよ。
 

また、現実にしたい!と感じるような妄想がある場合は、ぜひこの先に現実化していただけたらなと思うのですね。
やりたいことを見つけたとき、本来持っていらっしゃるパワーが開花するのも、妄想しやすい人の特徴だからです。

そのためには、いろんなタイプの大人と触れ合うのも効果的ですよ。

あなたの近くに、尊敬できる大人はいますか?
世の中には、想像を超えた人生を、楽しんで幸せに生きている大人がいます。

ぜひ、たくさんの大人の見本に触れてみてください。

もちろん、カウンセリングもご活用くださいね。

何を隠そう、弊社所属のカウンセラーは個性的集団の集まりだったりします(;’∀’)
実は私も「元・声優の心理カウンセラー」という「どうしてそうなった?」という人生を歩んでいる大人の一人なのですね…。

私たちが経験していた道のりが、カニ猫さんのお役に立てたら嬉しいです^^
 

では、最後にまとめておきますね。

・妄想自体は悪いことじゃない。むしろカニ猫さんの才能でもある。
・妄想が日常の生活を脅かしている場合は、妄想するようになった原因にも目を向けてみましょう。
・妄想しやすい方は一人で悩みを解決しなければいけないと思いがちなので、周りの人に自分の話をしたり、頼る練習をしましょう。
・カニ猫さんの妄想をいっしょに楽しんでくれる仲間をみつけよう。
・やりたいこと、好きなことを、思い切り楽しんでみよう。
 

すこしでも、カニ猫さんのお力になれたら嬉しいです。
ご相談、ありがとうございました。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

服部 希美

恋愛、対人関係の改善、自分が本当に望んでいる人生へのシフトチェンジへのサポートを得意とする。 特に「さびしさを笑顔に変えるカウンセリング」をテーマに掲げ、30代女性の生き方、恋愛・婚活サポートを精力的に行っている。 高い共感力を活かした「共に考え、併走する」カウンセリングスタイルが好評。