「好きなのかどうか分からない」という男性の気持ち

恋愛・ご夫婦などのパートナーシップカウンセリングの中で、パートナーに『君のことが今の好きか分からない』と言われ今後に不安を感じるようになったというお話、実は少なくないと私は思っています。実際にご相談としてお寄せいただくことってありますね。

どうしてそうなるか?と考えますと男性は幼少期から「感情を最小化するための抑圧」をすること学んでいるので、男女関係のロマンスが終わると「好き」という気持ちを感じなくなる、という男性がいらしゃるんです。感情を最小化するための抑圧は、ポジティヴな感情にもそうではない感情にも適応されるということですね。

なので、男性の中には悪意なく「んー好きかどうかわからない」とおっしゃる方もいらっしゃれば、好きという感情を感じなくなったことで「好きじゃないなら今の女性と一緒にいられない」と感じる男性もいらっしゃいます。そんな男性のココロについて今回はテキストにしてみます。

◎リクエストを頂きました◎
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お付き合いをして3年経つ彼氏がいるのですが、言葉や態度での愛情表現が少ない人なので、不安のスパイラルに陥ることが何度もありました。
3年という時の経過による信頼感なのか、こちらのブログで男性の恋愛心理を知ることが出来ているので、最近は「ある」に目を向けられるようになり、心も落ち着いてきています。

ただどうしても1つ胸にひっかかり続けるものが・・・
何度か不安になった時に「好き」の言葉を相手の口から聞きたくて、どう思っているのか?問いただしてしまった時が何度かありました。
「好きなのか自分でも”分からない”」
”分からない”状態で付き合いを続けるのは、私に申し訳ないから別れた方がいいのでは?という返事でした。

どうしてもこの部分だけは、今でも理解できずにいます。
結局その時は、それ以上その件には触れず何もなかったようにお付き合いを続けています。
男性のこのような言葉の裏側にある心理を教えていただけると幸いです。
よろしくお願い致します。(一部編集させていただきました)
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リクエストありがとうございます。
担当させていただきます、浅野寿和です。どうぞよろしくお願いします。

今回は一つの考え方として、恋愛と男性の心理についてご紹介したいと思います。

感情を処理することを学ぶ女性と、感情を抑圧することを学ぶ男性。

多くの男性は幼少期からの生育過程で「男なのに泣くな・メソメソするな」「後悔せず頑張れ」などと、「感情的になること」や「感情を口に出すこと」を周囲から抑えるように言われることが多いものです。

その結果、男性は「感情をできる限り抑圧する」ことを学び、強化していくことになります。
なので、自分の感情はもちろん、他人の感情にも、女性と比較して関心が無くなっていく傾向があると考えられます。

一方、女性はその成長とともに「情緒的・感情的なつながり」を重視する傾向があります。
いわゆる成長過程での女子同士のつながりやその逆のトラブルも、どこか「情緒的・感情的な要素」が多く、女性はその成長とともに「感情を処理する」部分を高めていくプロセスを歩みます。

これを例えるならば、小中学生時代に女子が「仲良しグループ」を作り、そのグループの中の気持ちの面のつながりを重視する傾向がありますよね。しかし、同じ成長過程にある多くの男子に仲の良い仲間はいますけれど、女子が「なぜそこまで仲良しグループを作りこだわるのか?」その意味があまり良くわからないんですね。

そう考えると多くの男性は「女性が成長とともに感情を処理する部分を高めていく」というプロセスをあまり知らないし、体験的にもよく分からないことになるんですね。

そしてお互いに異なる感情に対する扱い方・プロセスを歩み、いわゆる思春期や大人に成長した頃になると、男女で「感情」に対する扱い方や反応に大きな違いができている、ということになります。

感情を最小限に抑圧するから「好きかどうか分からなくなる」男性。

さて、もちろん恋愛中は男性もロマンスを感じます。好きという気持ちを感じるものです。ただ、ロマンスが続いている間も、またそれが終わりかけている時期であっても、その「好き」という感情を女性ほど上手に扱える男性が多いのか?と言われますと、そうとも言い切れないんですよね。

先に書かせていただいた通り、男性はその成長過程で「感情を抑圧する」事を学んでいます。
「好き」も感情の一つ。だから「好き」という感情を最小化することもまた、男性の心の中で行っているケースはとても多いと思います。

だから女性に「好き?」と聞かれても、「え?どうなんだろう・・・」と感じる男性もいらっしゃっても不思議ではないんですね。

どんな人も多くの場合、「自分の感情の扱い方が当たり前」と思っていますから、自分でも分からないぐらい感情の抑圧が強いと、それが当たり前になってしまう。 なので、真剣に「好きという気持ちが分からない」と感じることもあると思います。

また、パートナーである女性に「好きかどうかわからないなんて言えば相手が傷付く」と思って言わない男性もいらっしゃっるとも思いますけれど、あまりに抑圧が強いと感情そのものが「よく分からない」とおっしゃる男性もいらっしゃいます。

この状態、男性にとっても特段自覚がなく起きることもあって、「あれ?飽きが来たかな?」と思う男性もいらっしゃるかもしれません。

カウンセリングをしていると男性自身も「パートナーの女性に対して好きという気持ちを感じなくなったから、これはもう一緒にいられないってことなのかも?」と解釈して別れを切り出す、といったケースに出会うこともあるにはあります。

もちろんそんなことを男性から言われた女性は「男性の中に愛がない」と認識する事が多いでしょうね。

そんな時、 男性も「女性を嫌いなわけじゃないけれど、特段何も感じないこの状態に恋愛としての手応えを感じられなくて」違和感を感じることもあるでしょう。

だから、男性が「好きかどうかわからない」と言いながらも、その後の恋愛関係を続けていくことは十分にありえますし。 男性の「好きかどうかわからない」=「嫌い・愛がない」という公式が、実は常に成り立つわけではないのかもしれませんね。 もちろん男性の中に別れを決意させるだけの理由がある場合は別ですけどね。

このように男性は日常的に感情を小さくして生きている方が多いので、物事を理性的に捉えすぎていたり。

仕事などの日常生活の中で、自分がどう生きたいか?よりも、「仕事や日常生活をどう生き抜くか?どうすれば問題が解決するのか?」をお考えになる方が多いようです。

どこか男性が自立して生きている度合いだけ、「自分の気持ち」をあまり顧みない事が多いのかもしれません。 自分が好きかどうかなど気にして生きている事がとても難しい、そんなストレスフルな毎日の中にいらっしゃる方もたくさん。
そんな時、「好きかどうかもわからない」という状態が生まれてもある意味不思議ではないんです。

とにかく男性にとって恋愛だけではない日常の中で、自分に強い期待やハードルを課しすぎると、気持ちに余裕がなくなった度合いだけ、パートナーに愛情を十分注げない自分を相手から隠したくなってしまいます。すると、好きという気持ちすら否定したくなって、申し訳ないと感じてしまっても不思議ではありませんよね。

そう考えると、今の二人の関係がどれだけお互いの気持ちの置き場所になっているか?は今後のパートナーシップにとって大切な要素なのかもしれませんね。

お互いに安らげたり、心を許せたり、相手に感謝する気持ちを感じられているのか?
お互いに好きだという気持ちを持ちよって一緒にいるのですから、あまり頑張り過ぎず、安らげる環境を作っておきたいものですね。

(完)

この記事を書いたカウンセラー

About Author

浅野 寿和

年間400件以上の面談カウンセリングを行う実践派。「男女関係向上・男性心理分析」「自信・自己価値向上」に独特の強みをもち、ビジネス・ライフワーク発見なども対応。明快・明晰かつ、ユーモアと温かさを忘れない屈託のないカウンセリングは「一度利用するとクセになる」と評され、お客様の笑顔が絶えない。