産みの苦しみを克服したい

相談者名
ソンヤ

40代独身女性です。
私は絵を描く仕事をしています。
趣味でもイラストや漫画をときどき描きます。

絵を描く際に、どうしても生じる産みの苦しみの時間が耐えられないというか、我慢できません。
仕事とプライベートで意識を別々にもっているからなのか、仕事では描けても、プライベートで描く絵がラフスケッチ程度のものしか描けません。
完成させるとか丁寧な工程を踏むということができないのです。

若い頃は絵を描くことに喜びがあり、夢中で描いていました。(面倒な工程も我慢できました)
10月に自費出版でイラスト集を出す予定なのですが、らくがきみたいなクオリティのものばかり量産してしまい、ひとつひとつの絵にじっくり取り組むということができずなんとかならないかなあと考えています。

仕事とプライベートを分けて考えない方法でも、産みの苦しみを乗り越える方法でも、なんでもかまいませんので、趣味の絵にじっくり取り組めるようになるにはどうしたらよいかアドバイスをいただきたいです。

カウンセラー
安池泰子

ソンヤさん、こんにちは。

今回、担当させていただきます安池泰子と申します。
どうぞよろしくお願いいたします。

ソンヤさんは絵を描くお仕事以外にも、趣味でもイラストや漫画を描かれるほど、絵を描くことがとても好きな方だと思いました。

今まで出来ていたことが、できないというのは、とても耐えられないですし、辛いですよね。

わたしたちは、「できない」と感じる時、心の中では何かしらの「やりたくない」思いが隠れていることがあります。
やりたい!と思っているにも拘わらず、やりたくない思いが隠れているために、心理的にブレーキになり、出来ないという状況が出来上がります。

出来ないと感じているときに、まさかやりたくない気持ちが隠れているなんて気づきませんので、出来ない状況の中で、自分を責めてしまったり、追い込んでしまったり、苦しい思いを抱えてしまうことがあります。

出来ない状況が苦しい理由の一つとして、この隠れているやりたくない気持ちに気づかずに、ご自分の中の(やりたくない)気持ちと向き合えてないことがあります。

出来ない状況に隠れている、やりたくない気持ちと向き合って、その気持ちを認めることで、心が無理をしていない状態になりますので、心を軽くすることができます。
ソンヤさんの中で、やりたくないと思う、理由(事情)は何があるでしょうか?。
何故、やりたくないのか、理由は人それぞれです。

ソンヤさんが心身ともに疲れていて、趣味にまで体力が残っていないことも理由の一つにあるとしたら、まずは、充分に休養をとってみたり、気分転換になるようなリフレッシュするのもよいでしょう。

お仕事だと絵が描けるのは、ソンヤさんが今までの経験や実績を積み重ねたお仕事としての作業工程や時間配分など、培ってきたプロ意識の元で描くことが出来ているのではないかと推察されます。

お仕事に向ける意識とプライベートに向ける意識の向け方が違うことで、10月の出版に向けて、とにかく何か描かなきゃいけないと焦っていませんか?

>らくがきみたいなクオリティのものばかり量産してしまい

量産しているということは、趣味の意識を向けている、ソンヤさんがなにかしらのインスピレーションを受けて一旦メモ書きのような状態でアウトプットは出来ている状態かと思います。
アウトプットしたものを見た時点で、お仕事の意識に切り替わってジャッジを下していることはないでしょうか?

そして、趣味(プライべート)とは言っても、絵を描くお仕事をしているからには・・・など、プライベートで創作する作品に対して、高く設定を課していないでしょうか?
もし、無意識下でそう感じていることがあったとしたなら、とても楽しむことや喜びを感じられませんし、絵を描くこと自体苦痛に感じてしまうと思います。

>若い頃は絵を描くことに喜びがあり、夢中で描いていました。(面倒な工程も我慢できました)

若い頃は、今のソンヤさんのように経験や実績が積めていない分、他者からの評価など気にすることなく、ソンヤさんの世界観の中で自由に伸び伸びと表現することに集中出来ていたのではないでしょうか?

自費出版となると、趣味に留まらず、お仕事の要素も混在している要素もあるかと思いますので、無理に、お仕事とプライベート(趣味)をきっちり分けずに、楽しくやりたいことを表現したり、型にはまらなくていい新しいお仕事(副業)と思ってみるのもいいかもしれません。

素敵な作品集になりますように。
ご相談ありがとうございました。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

鋭い洞察力とユニークな分析から、その人に合ったわかりやすい例え話を用いて、悩みが解決したように感じるパワフルさや、深刻さを笑いに変える明るさが人気を得ている。 どうしたらいいかわからずモヤモヤする事などに通訳者のようなアプローチを信条とし、本音の部分を引き出すお手伝いを特に得意とする。