挨拶がもたらす効果について

「おはよようございます」「こんにちは」「お疲れ様です」
職場に出社して、誰かと顔を合わせると挨拶を交わすことは多いと思います。

挨拶は人と出会った時や別れる時に交わす言葉で、小さな頃から私たちは家庭や学校で挨拶は大切だからと挨拶をするように教えられてきました。

それがすでに習慣になっている場合は、挨拶は自然と身についているかと思いますが、挨拶が苦手、挨拶したくないと感じている方もいらっしゃるかもしれませんね。

挨拶するとはどういうことなのか、挨拶が職場でもたらす効果について考えてみましょう。

挨拶をすることは、相手に対してこんなメッセージを表現していることになります。
・あなたがそこに居ることを知っています。存在を認めています
・敵意や攻撃をする意思はありません
・あなたとコミュニケーションをとりたい、仲良くしたいと思っています

当たり前のように毎日挨拶する人にとっては、いつもこの思いを込めてされていた方もいるでしょう。
あるいは、こんな意味がこめられていたのかと改めてハッとする方もいらっしゃるかもしれませんし、挨拶の必要性を再認識されたかもしれません。

それでは、挨拶がもたらす効果とはどんなものでしょうか。

1) 相手の心が開きやすくなる
私たちは誰かから好意を受けるとお返しをしたくなるという心理が働きます。(好意の返報性)
自分に対して敵意や攻撃性がないとわかると、私たちは安心しますし、気さくに声をかけてくれるその相手に対して「良い人そう」と認識します。
その安心感やちょっとした親近感はコミュニケーションがスムーズにいくことにつながりやすいです。

2) 承認欲求が満たされる
私たちは他者から認められたいとか、自分を価値ある存在として認めたいという思いがあります。
あなたから挨拶をしてもらうと、相手は「自分の存在を知ってもらえている。認められている」という感覚になります。

そして、相手から挨拶を返してもらえると、挨拶をしているあなた自身も認めてもらえた気持ちになり、自分自身を肯定できる機会が増えていきます。

3) あなたが声をかけられやすくなる
あなたが自分から挨拶を続けていると、相手からも声をかけられやすくなる可能性が高まります。

たかが挨拶ですが、挨拶をするのにも勇気が必要なことがあります。
挨拶しても反応がなかったらどうしよう・・・なんて思ったことや、挨拶したけど反応がなくて悲しかったという経験があれば、挨拶をしたいと思っても躊躇してしまいます。

だけど、いつも挨拶をしてきてくれる人に対しては「挨拶したら返してもらえそう」とどこか安心感がありますから声をかけてみようと相手も思います。

相手は反応があるあなたには気軽に声をかけやすいという印象あるので、コミュニケーションも増えていくことになり、人との関係が広がっていくことにつながります。

4) あなたの好感度があがり、居心地が改善される
誰に対しても分け隔てなく挨拶ができると、あなたからの敵意や攻撃性を感じる人は少なくなりますし、オープンな感じに見えます。

どんな人なのか分からないような人に話しかけるのは勇気がいりますが、オープンな人には接しやすくなります。
そうすると、お互いが相手にいい印象を持つことになり、お互いの間に流れる空気感も変わってくるはずです。

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あなたが自分から人に挨拶をするということは、相手を尊重し大切にしているということになると考えれば、人を大切に出来ている自分(あなた自身)を素晴らしいと思いませんか。

相手から反応があってもなくても、あなたが挨拶をすることで相手の気分を良くしたり、職場の雰囲気を変えていくきっかけを作っているのです。

挨拶を、「あなたはここにいて、私もここにいます。あなたのことも私のことも大切に思います。」とお互いの存在を認める行為と思えると、挨拶もしやすくなるかもしれません。

挨拶は1対1だけでなく、職場(部屋)に入った時に全体に向けて挨拶することもあります。
「おはようございます」と言って挨拶しても、誰も反応がなかったり、言葉は返ってきても誰も自分の方を見てくれなかったりすることがあると、 それは少し悲しかったり、気分が落ちたりしますよね。

けれども、朝部屋に黙って入ってくる人と元気よく全体に向かって挨拶してくれる人がいたとすれば、後者の方がいい印象であることは間違いありません。
「私は今出社してここにいます」という意思表示くらいのつもりで、挨拶をしてみるといいのかもしれません。

挨拶は大きな声でハッキリ、相手の目を見て、そして笑顔で。
そう言われることも多いですが、挨拶が苦手だという方は、まずはあなたなりのやり方で始めてみればいいと思います。
ムリに明るくテンションをあげなくてもいいですし、何が何でも笑顔でと思わなくても大丈夫です。

「こうしなければ・・・」と強い緊張感を持ってしまって固くなってしまいそうなら、ゆったりと余裕を持って出来る範囲のことからチャレンジして構いません。
恥ずかしいけど声に出してみよう、ということかれでもOKです。

挨拶という漢字は、元々、「挨」=押す、「拶」=迫る、近づくという意味を持っていて、押して近づくという意味の熟語で、一挨一拶(いちあいいっさつ)と禅宗の禅問答の言葉が元だそうです。

あなたなりに心を開いて近づいてみよう、相手を尊重しよう、そんな気持ちを大切にして、日々コツコツと積み重ねてみてくださいね。
その気持ちが相手に通じた時に、今より良好な人間関係が築けていると思います。

あなたがさらに円滑コミュニケーションをとるためのヒントになれば幸いです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

自己否定、自己嫌悪、疎外感、自己肯定を得意とする。「その方の心に寄り添い、一番の味方でいること(安心感)」をモットーに、わかりやすい言葉で恋愛問題や対人・自己との関係を紐解き、改善・生き易さへと導いている。  東南アジア2カ国での生活経験もあり、国や文化の違いについても造詣が深い。