居心地の悪い職場で、人間関係をよくする小さなコツ

職場で、ミスをしたり、少しでも手を抜いたりしたら責められそうな気がして気が抜けない。
他の人たちは仲良く雑談しているけれど自分だけ輪の中に入れない、他の人がミスしても「次は気をつけてね」で済むのに自分のときはキツく言われる。
そんなご相談をいただくことが、あります。

職場の中で、自分だけがなじめていないような気がする。
そんなとき、実は周りの人とのコミュニケーションが圧倒的に足りていないことが多いんです。

周りの人とコミュニケーションしないまま、「きっと私のことを仕事ができないと思っているに違いない。私はよく思われていないに違いない」と思い込んでしまっている状態なんですね。
そして、「よく思われていない私がミスをしたら、何を言われるかわからない」と防衛的な態度になってしまい、「ミスしたら何か言われるから、ミスしないようにしなきゃ」という気持ちで一日を過ごす。そのため、仕事が終わったら心も体もクタクタになってしまうようです。

人は、自分が思っていることに従って行動をとります。
「きっと私はよく思われていないに違いない」と思いながら職場にいたら……周りから見ても「あの人は、職場に馴染もうとしない人だ」と感じるものです。
すると周りから扱いづらい人と思われ、結果として職場に馴染む機会をますます失ってしまうのです。

でも、この状態で職場にいるのは、しんどいですよね。
だとしたら……自分からコミュニケーションをしてみませんか?
自分のほうから、相手に一歩近づいてみるんです。
といっても、大げさに考えなくても大丈夫。
自分からあいさつをしてみる。
そこから始めればいいんです。

そのとき、「周りの人たちは、意外といい人たちなのかもしれない」と思ってみること。
これはすごく大事なポイントです。
それまでは、「私をよく思っていない人たち」と思ってきましたよね。
だけど、本当かどうか、わからないんです。
だとしたら、「意外といい人たちなのかもしれない」と思ってみるといいんです。

そのうえで、周りにいる人たちのいいところを探します。
何でもいいんです。
いつも机が整理整頓されているな、電話応対が丁寧だな、おしゃれな靴を履いてるな、意外とかわいい小物を持ってるな、お茶目な人だな……。
なんだってかまいません。
とにかく、いいところを探すようにしてみる。
そして「意外といい人たちなのかもしれない」と思い、そのうえであいさつをする。

おはようございます。
おつかれさまです。
お先に失礼します。
相手のいいところを見ながら、あいさつをしてみるんです。
例えば、「この人の性格って、かわいいところのある人なんだよね」と相手のいいところを見ながらあいさつをしますよね。
すると、自分自身の態度がこれまでとはちょっと違うはずんです。
「私はあなたのこと、いいと思ってるんですよ」という雰囲気が、あいさつをするときに相手に伝わるんですね。

こうなると、相手も感じます。
「あれ? この人の雰囲気が何か変わったぞ」。
そして、自分から発信される「私はあなたのことを、いいと思ってるんですよ」という雰囲気に対して、相手からも「私もあなたのこと別に嫌いじゃないのよ」という雰囲気が返ってきます。
それを何度も繰り返すうちに、だんだんと「私はよく思われていないに違いない」という思いが薄らいでいくはずです。

できれば、「相手のいいところ」を伝えてみるといいでしょう。
「その文房具かわいいですね」「そのバッグ、すてきですね」「仕事が早いですね」
いいところを伝えるコミュニケーションなら、やりやすいものです。

ありがとうのコミュニケーションも、おすすめです。
「いつも丁寧な伝言メモを残してもらって、助かります」
「この間、仕事の不明点を丁寧に説明してもらって助かりました。ありがとうございます」
「〇〇さんが作ってくれたファイルは丁寧だから、作業がとてもやりやすいです。ありがとうございます」
こんなふうに言われたら、相手はうれしいものです。

こんなふうに「いいところ」に目を向けてコミュニケーションをしてみることを実際にやってみると、「職場の人たち、いい人たちだな」と感じられるようになっていきます。
居心地の悪かったはず職場が、気がつくと居心地よくなっていたというふうに変わるかもしれません。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

中村 陽子

恋愛、婚活、夫婦関係、自分らしい生き方、仕事などの悩みをひも解きながら、深層心理にある「本当にほしいもの」「幸せな未来像」を引き出すのが得意。痛みの先にある魅力や才能に光をあて、自己イメージの変容へと導く。生きづらさ、誰にもわかってもらえない孤独感を持つ方も力強くサポートしている。