職場で「自分だけよく思われていない」と感じるなら

職場で居心地の悪さを感じること、ありますよね。
居心地が悪いというか、自分だけよく思われてない感じがするというか……。

そんな状態のときは、周りの人たちとのコミュニケーションのやりとり量が少ないことがよくあります。

例えば……
気楽に「ランチ行きませんか」と声をかけられる人、いますか?
ちょっとしたグチを言える相手は、いますか?
周りの人と、なにげない雑談してますか?

実はコミュニケーション量が少ないと「職場にいるだけで疲れてしまう」ということが起ったりします。

「自分は周りからどう思われているか」に意識の大部分が向いてしまい、それだけで疲れてしまうんですね。
周りの人たちはみんなそこそこ仲良くしてるのに、自分だけがぽつんといる感じ……。
職場でぜんぜん安心することができず、疲れ切ってしまっているともいえるかもしれません。

職場で居心地の悪さを感じる。
周りの人たちに、私はよく思われていない。
周りの人たちは仲良く見えるが、自分だけ浮いている。
職場で、悪口を言われている(攻撃されている感じがある)。

こんな感覚を持ちながら職場にいたら……家に帰ったときには、疲れてぐったりしてしまうでしょう。
この状態、しんどいですよね。続けたくないですよね。

実は、この状態を抜け出すカギは、意外にも、「相手のいいところを探す」ことにあります。
職場の人たちの中で、この人のいいところなら見つけられそう……という人について、「この人のいいところって、どこかな?」という視点を向けていくのです。

例えば……
色が白くて、肌がきれいだな。
声がかわいいな。
電話対応が丁寧だな。
持っているバッグが意外とかわいいな。

仕事とぜんぜん関係のないことでも、かまいません。
1日1つ、「この人のいいところを探してみよう」と思ってみるのです。

一人の人にできたら、もう一人、さらに一人と「いいところを探す相手」を増やしていきます。
このとき、ものすごく苦手な相手にトライする必要はありません。
自分にとってやりやすい相手から、「いいところ探し」を始めていきます。

いいところ探しをしていくうちに、だんだんと「私は悪口を言われている」という感覚が減っていきます。
もちろん「やっぱり悪口を言われている!」という気分になることもありますが、そんなときこそ根気強く「また明日から、いいところ探しをしてみよう」と思ってやってみることがとても大切です。

いいところ探しに慣れてきたら、「もしかしたら、周りの人は意外と親切なのかもしれない」「意外と私を受け入れてくれる人なのかもしれない」と思ってみます。
そのうえで、「親切なのかもしれない前提」で周りと仕事のやりとりをしていきます。

実は、「私がミスをしたら、ミスを指摘してくるに違いない」と思っている状態と、「周りの人は意外と親切なのかもしれない」と思っている状態とでは、自分自身の周りに対する態度が異なるのです。

「私のこと、よく思っていないでしょ」「だから、私がミスしたらミスを指摘してくるでしょ」と思っていたら、どうしても自分自身の態度は防衛的になります。「ミスをしないように」と緊張して、周りとコミュニケーションを取ることもなく、すべてを自分でなんとかしなきゃと孤軍奮闘してしまうんですね。

一方で、「周りの人は意外と親切なのかもしれない」と思っていると、「あの、この書類について。ここがわからないんですが」と聞くことができたり、小さなピンチのときに「〇〇の件で△△の書類が見つからないんです。どうしよう〜」とSOSを出せたりします。そして「うわ〜、ありがとうございます。助かりました!」と人に言う機会も増えていくでしょう。

周りに小さな「教えてください」「助けてください」が言えたり、「ありがとうございます」を言う機会が増えたりすると、仕事がラクになるんです。コミュニケーション量も自然と増えていくため、だんだんと居心地の悪さも減っていきます。

こうなってくると、「周りの人は、意外と私を受け入れてくれるのかもしれない」という感覚もつかみやすくなります。
すると「ランチ、私も混ぜてもらっていいですか?」と言えたり、仕事中の雑談に自分も混ざったりできるようになっていきます。もしかしたら「細かい作業ばっかりで、嫌になっちゃいますよね」というグチも言えるようになっているかもしれません。ここまでくれば、職場での居心地は、ずいぶんと改善されているでしょう。

「周りの人は、意外と親切なのかもしれない前提」で人と接するようになっても、「そんなわけない。周りは私のことを悪く思っているにちがいない」という気持ちになることも、よく起こります。
そのたびに、「いいところ探しをしてみよう」「もう一度、親切なのかもしれないと思ってみよう」に立ち戻ります。

できれば、自分の味方になってくれる友人やカウンセラーの手も借りて、「よくやってきた自分」や「今もよくやっている自分」も認めてあげてくださいね。

カウンセリングでは、一歩進んで二歩下がるというときもありながら根気強く続けていただいた結果、「以前のように悪口言われているって、あんまり思わなくなりました」とおっしゃていただくことがよくあります。

職場で居心地のよさを感じられるようになるための小さな実践、よかったらお試しくださいね。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

中村 陽子

恋愛、婚活、夫婦関係、自分らしい生き方、仕事などの悩みをひも解きながら、深層心理にある「本当にほしいもの」「幸せな未来像」を引き出すのが得意。痛みの先にある魅力や才能に光をあて、自己イメージの変容へと導く。生きづらさ、誰にもわかってもらえない孤独感を持つ方も力強くサポートしている。