職場に自分の居場所をつくる小さなコツ

職場で居心地の悪さを感じること、ありますよね。
居心地が悪いというか、自分は周りからよく思われていない気がしたり、周りから浮いている気がしたり、周りの人たちは仲良くしているように見えるのに自分だけが馴染めない気がしたり……。

自分だけが浮いている気がしたり、誰とも打ち解けていない状態で職場にいるのって、とてもとても疲れます。
きっと出勤して戻ってくるだけでヘトヘトになってしまうことも少なくないのではないでしょうか。

こんな状態にいるとき「自分だけが馴染めていない」ような気持ちになるものです。
周りの人たちが話していても「自分は会話に加わらないほうがいいんじゃないか」という気がしてきて、自分だけ聞こえないふりをして仕事してしまうなんてこともしますよね。

こんな状態が続くと居場所のなさを感じて、ますます自分の存在を消そうとしたりしますよね。

自分だけが輪の中に入れていないような気がする状態って、周りの人たちとの間に橋がかかっていない状態なんです。
橋とは何かというと、コミュニケーションの橋です。

もしこの状態にいるなら、まずは誰か一人、打ち解けて話せる人を作れるといいんですよね。
とはいえ。
その一人がなかなか作れないなら。
まずは、職場の人たちのいいところを見るということをしてみるといいんです。

自分にとって「この人はちょっと近づけそうだな」「嫌いじゃないな」という相手からはじめてみるといいかもしれません。
ちょっとしたことでいいので、できるだけいいところを見ようとします。
例えば、電話に出てくれたときの伝言メモに必要なことが書かれていて助かるな、電話の受け答えが丁寧だな、帰宅時に机の上がいつもきれいだな、持ってるバッグがかわいいななどなど、なんでもかまいません。
できるだけ「いいな」と思うことに目を向けてみます。

そして可能であれば、それを伝えていけるとさらにいいんですね。
「〇〇さんが電話に出てくれたときの伝言メモがいつも丁寧で、本当に助かります」
「〇〇さんにわからないことを聞くと、嫌な顔せずに丁寧に教えてくれてほんとに助かります」
「そのバッグ、かわいいいいですね。小物もかわいいですね」

「助かります」「ありがとうございます!」「〇〇さんのおかげです」「すごいですね」「いいですね」「すてきですね」「似合ってますね」「うれしいです」など、相手をほめたり、承認したり、感謝したりする言葉、好意的な言葉を伝えていけると、相手との間にコミュニケーションの橋をかけていくことができます。

もしあなたが、誰かのいいところを見ながら相手と接するとしますよね。
「この人は自分のことを肯定的に見てくれる」ということは相手にも自然と伝わるものです。
自分を肯定的に見てくれる人のことを「この人は自分の敵ではない」と感じてもらえます。
大切にしたいとも思うものです。

ほめたり、承認したりするコミュニケーションは、人との距離を縮めようとするときに一番やりやすいやり方なんですね。

最初のうちは、勇気が必要かもしれません。
いざ伝えようとしても、自分なんかが言ったところで喜んでもらえるだろうかという気がして、遠慮がちになってしまうかもしれません。

上手に話さなきゃと思う必要はありません。
ほんのちょっとのことでいいんです。
そのペン、かわいいですね。
〇〇さん、字がきれいですね。

自分が言える範囲のほんのちょっとのほめ言葉を勇気を出して、口にしてみる。
それをなんとか3週間続けてみると……どんどん変わっていくかもしれません。
あれ? 気がつくと自分も職場の人たちの輪の中に入っていると感じられるかもしれません。
ほんの小さな実践、よかったらお試しくださいね。

この記事を書いたカウンセラー