ストレスを溜めやすい人にも仕事を長続きしてもらうコツ

職場には様々な人が集い、日々一緒に仕事をしていますよね。
ストレスに強くいつもパワフルな人もいれば、ちょっとしたことでストレスを感じやすく、それを溜め込みやすい人もいます。

ストレスを溜めやすい人には次の二つの特徴に当てはまる人が多いです。

①働き者の優等生タイプ
頼まれたら断れない、完璧主義、仕事を先延ばしにできない、上司の評価を気にする、皆が嫌がる仕事にも率先して取り組む

このタイプの人は職場に大きな貢献をしていることが多くみられます。
非常にマジメで、職場でも模範となるような働き方をしてくれます。
仕事中にも不満一つ漏らさず、むしろもっと頑張ります!というような雰囲気で居るため、ついつい周りの人は彼らに頼ってしまうところがあるかもしれません。しかしその分、本人らの内面では他の人よりもストレスを抱え込みやすく、ストレス発散もしにくいタイプともいえます。

②弱みをみせないタイプ
「わからない」「できない」が言えないため一人で仕事を抱え込む、勝ち負けや優劣で仕事に取り組む、自分の仕事を誰かに任せられない

こちらのタイプの人は一人よがりでなかなか自分以外の人に弱音を吐いたり仕事を手伝ってもらったりすることが苦手で業務過多となりストレスを溜め込みやすいといえます。また、誰かに仕事を手伝ってもらうことは「負け」のように感じてしまうこともあり、せっかく誰かが差し伸べた手も振り払ってしまうことがあったりします。

タイプの違う働き方ですが、実はどちらの場合も深層心理では「承認」されたい思い(承認欲求)をもっていることがよくあります。

「承認」というのは、文字通り「認められる」ことだったり、その他にも「聞き入れる」ことだったり「受け入れる」ことだったりすることです。
いわば、職場でいうところの「あなたは認められていますよ、十分に役立っていますよ、存在価値がありますよ」といった意味になります。

①の働き者で優等生タイプの人にとって、自分は「他の人よりも人一倍頑張らなければ認めてもらえない、評価してもらえない」と思いすぎる傾向が強いことがあります。
この場合、「すでに十分頑張っている」ことを常日頃から伝えていくのが効果的です。「すでに」というところがポイントで、ものすごく頑張ってくれたことを認めるだけではなく、ごく当たり前のことを褒めることが大切になります。ものすごく頑張ったことだけ認めたとすると、これからもそこまでの頑張りを続けなければならないと思うからです。ですので、ごく当たり前のことを褒めるのです。そうすると、こんな当たり前なこと褒められても…と思いながらも、こんな当たり前のことでも認められるんだ!という感覚が徐々に培われることになります。すると、働き者で優等生タイプの人が仕事を背負い過剰なストレスを抱えることなく、適度な働き方に変化していくことができるでしょう。

②の弱みをみせないタイプの人にとって、「弱さをみせたら受け入れてもらえない、なんでもできるスーパー仕事人にならなければならない」というような感覚をもっている場合があります。この心理の裏側には「自分は劣っている、ダメな存在だ、認めてもらえない」という不安感や恐怖心が隠れていることがあったりします。だから、周りに「強いところをみせて、弱さを隠す」という振る舞いをしてしまいがちです。
この場合でも「承認」という点がポイントになります。「〇〇さんにしかできないことです、すごいですね!」「〇〇さん、さすがですね!尽力してましたよね!」といったように、ここではその人が力を入れて頑張っていることに注目して声をかけるとよいでしょう。誰もが当然のようにできる仕事について褒めてもあまり響かないどころか、褒めるところがないから無理に褒めてくれているのでは?とも誤解されかねないこともあるからです。
そうやって少しずつ相手との距離を縮めたところで「何かお手伝いしましょうか?」「私でよければできることはありませんか?」と仕事を手伝う気持ちがあることを伝えてみるのがおススメです。一人よがりの働き方をしている人は一匹オオカミのように常にどこか孤独感を抱いていることが多いです。まずはその孤独感を解消するためにも「あなたの味方ですよ、攻撃しませんよ、一緒に頑張りましょうよ」という姿勢を醸し出していくことが大切になります。

職場にいる「ストレスを溜めやすい人」と長く仕事を続けていくためのコツを取り入れて、円滑な仕事ができるよう上手く立ち回ってみてくださいね。お役に立てれば幸いです。

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