職場の先輩がきつい態度を取ってくる~攻撃されるのはなぜ?~

罪悪感を持っていると余計に攻撃されることも

入社間もない時期に、職場の先輩が自分にだけきつい態度を取ってくるとしたら、どう対応していけばいいのでしょうか。
なぜ攻撃されてしまうのかについて、罪悪感と権威へのわだかまりの観点から考えていきます。
私が悪いのだと、罪悪感を必要以上に持つと、攻撃されやすくなるので注意が必要です。
また、権威(原点は親)に対するわだかまりを持っていると、目上の人との関係性がうまくいかなくなります。
わだかまりを癒し、余分な罪悪感を手放していくことが大切です。

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◎リクエストを頂きました◎
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職場での人間関係について相談します。職場の一部の先輩からきつい態度をとられています。
私も精一杯仕事に取り組んでいるつもりですが、今の職場では2年目で、できないことも多く、要領もいい方ではないため先輩に迷惑をかけてしまう場面は多いです。
しかし、それ以上に私の何かが先輩方の気に障るのだと思うのですが、細かい事まで、時に理不尽に注意を受けます。八つ当たりと感じてしまうこともあります。私の感じ方の問題なのかもしれませんが…。つらいです。
私ができないのが悪いのだろうけれど、最近は、これっていじめじゃないのかな、と感じることがあります。何が一番の問題なのでしょうか。
私は何にどう取り組んでいけばいいのでしょうか。萎縮してしまい、悪循環になっています。気を張っているため、ヘトヘトです。アドバイスいただければ幸いです。
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リクエストありがとうございます。
今回、担当させていただく高見綾です。どうぞ、よろしくお願いします。

職場での悩みとして、最も大きな割合を占めているのは人間関係です。仕事内容に悩みがある人でも、人間関係が改善したら、その悩みが問題ではなくなることがあるほど、職場における人間関係は重要なことなのです。

リクエストのように、特定の先輩がもし自分にだけきつくあたってくるとしたら、何か自分に原因があるのではないかと感じますし、仕事がつらくなるのも無理はありません。

この場合、どうしてこのようなことが起きるのか、どのように対応していけばいいのかについて罪悪感と権威に対するわだかまりという観点から考えてみます。

まず入社2年目というのは、仕事を覚えていく時期ですので、できないことがあっても仕方のない時期です。完璧にやりきることが期待されているわけではないため、仕事ができないことが、先輩からきつく当たられる一番の原因ではない可能性があります。

◆罪悪感を持っていると余計に攻撃されることも

きつい態度をとられて、細かいことにまで注意されたりすると、その対応は理不尽じゃないの?と思いながらも、でも私ができないから悪いんだと思います。この「私が悪いから」というのは罪悪感と呼ばれるものです。

罪悪感とは、その名の通り、私には罪がありますという意識のことですが、これを持ち続けていると余計に攻撃されることになるので注意が必要です。

なぜかといえば、罪の意識があると、罰せられることでバランスが取れるからです。悪いことをした自分は、罰せられるにふさわしいと無意識では感じるために、その通りの現実になるのです。

怖い先輩を目の前にすると、また注意されるんじゃないかとビクビクしてしまいますよね。しかし委縮してしまうと、相手の感情を逆なでして逆効果になります。これはイメージですが、相手に対して、「ごめんなさい、ごめんなさい、私を攻撃しないでください」というような感覚でいると、「あなたは私を攻撃する悪い人だ」というメッセージを相手に与えることになります。そのような空気感は、あまり気分の良いものではありませんので、さらに攻撃されやすくなってしまうのです。

◆権威に対してわだかまりがないか?を振り返ってみる

また、権威という観点から検証してみる方法もあります。
職場における先輩は、いわゆる権威のある人です。先輩とうまくいかないときには、家族における権威者である両親とうまくいっていないことにルーツがある場合があります。

例えば、いつも厳しく当たる母と折り合いが悪かったというような場合は、母に対して感じていた、怖いという気持ちや私の気持ちをわかってくれないといった不満などを、職場の先輩に対しても感じることがあります。これは、親に対するわだかまりを、職場の先輩を使って再現しているケースです。

私たちは親に対して、親は立派な人であるべきだとか、無意識のうちに色々とやってくれることを期待します。親に対して何らかの文句や期待があるとき、目上の人に対しても、同じような文句や期待を持つことがあるのです。

例えば、先輩とは優しくフォローしてくれるべきだ、など、無意識にあるべき姿を設定していることがあるかもしれません。相手からすると、「こうあるべきだ」という期待をされるのは、あまり気分の良いものではありませんよね。

文句というのも、はっきりと認識していなくても、無意識のうちにファイティングポーズを取っていると、その空気感は伝わりますので、相手から警戒されて攻撃を引き出してしまいます。

このような期待や文句を自分が持っていないかどうかについて振り返ってみて、もし親との間にわだかまりがあるのならば、それを癒していくことは、職場の目上の人に対するわだかまりの解消に役立ちます。

◆日常レベルでできること

日常レベルでは、特に罪悪感を手放していくよう意識するといいでしょう。仕事ができなくて迷惑をかけたとしても、それは次の改善につなげていけばいいだけです。必要以上に「私が悪いんだ」と思うことはありません。攻撃されないためにも、「私のせいだ」という思いは手放していくのがおすすめです。

また、精一杯取り組んでいることをわかってもらうためにも、例えばメモを取って仕事を覚えようとしている姿を見せるなど、目に見える形で表現していくことも、厳しい先輩に対しては有効です。

そして、明るく挨拶をして、はきはき対応することを意識してみましょう。挨拶は基本的なようでいて、かなり効果的です。挨拶は、あなたのことを認めていますよ、という承認の意思表示です。気持ちよく挨拶をされて、悪い気がする人はいません。関わらなければいけない相手であれば、逃げるよりも挨拶など基本を押さえた方が良い印象を残すことができます。参考になりましたら幸いです。

(完)

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About Author

高見 綾

大学卒業後、民間企業の経理・財務業務に従事。自身の悩みを解決するために心理学を学び始める。 人生がうまくいくためには特定の法則があることに気づき、多くの人のサポートを行う。 自己改革及び恋愛・結婚を含む人間関係全般のカウンセリングを得意とする。著書に『ゆずらない力』(すばる舎)がある。