職場の対人関係を楽にする、3つの視点(後編)

【職場の問題の9割は、対人関係である】

会社の規模や、自営か会社員か?に関わらず、私たちが「仕事」をする上で、どうしても避けて通れないのが「対人関係」です。
出会う相手全員と信頼関係を築き、心を通じ合わせることができるならば、それほど素敵なことはありませんが、なかなか「みんな仲良く」というのは難しいもの。

しかし、ほんの少しだけ「視点を変える」だけで、対人関係の問題の解決策を引き出すことができます。

「前編」「後編」に分けてお届けしている、『対人関係を楽する、3つの視点』。

○前編の「●視点1:「行動の”理由”」にフォーカスする」はこちら

●視点2:「第三者の位置」からフォーカスする

ゲシュタルト療法の技法の1つに「エンプティ・チェア(空の椅子)」というものがあります。
これは2脚の椅子を用意し、1つの椅子に自分が座り、もう1つの椅子にイメージの中で”関係性を改善したい相手”を座らせ、自分が相手に伝えたいことや分かって欲しいことを伝えます。

そして、今後は座る場所を変え「相手の位置」から、自分を見て、相手の気持ちや考えを感じながら対話を図る、というものです。

「相手の位置」という新しい位置から自分や相手の見つめることで、気づきを得たり、思い込みが書き換わったり、相手に対しても自分に対してもより理解を深めることができます。

そこから発展し、NLPの「ポジションチェンジ」とう技法には、

自分と相手との関係を”客観的”にみる【第三者の位置(知覚位置)】

があります。

・第1ポジション(自分の位置)
・第2ポジション(相手の位置)
・第3ポジション(第三者の位置)

「非暴力、不服従」をスローガンに、イギリス植民地統治下のインドを独立に導いたマハトマ・ガンジー。

彼は「交渉の達人」と呼ばれていましたが、彼はごく自然にこの3つの視点を使っていたと言われています。

・独立に向かう「インド」の視点(自分の位置)
・植民地として支配を続ける「イギリス」の視点(相手の位置)
・インドとイギリスン関係を伺う「世界」からの視点(第三者の位置)

「自分の位置」であるインドの立場で物事を考え、
「相手の位置」にあたるイギリスの立場で相手のニーズを理解する。
そして、「第三者の位置」で、世界から見たインドとイギリスの関係を観察する。

インドは何をすべきか?
イギリスの望みや利益はなにか?
そしてインドとイギリスの関係を世界はどのように見ているのか?
(世界のために、どのように考えなければならないか?)
その3つの視点から、解決策の緒を探り、英国国王代理との交渉に挑んでいたといいます。

自分や相手の視点からだけでなく、

「第三者の目になって、自分と相手との関係性を観察してみる」

ということは、今まで全く思いつかなかった気づきや発想の転換を促してくれます。

それにより、相手との「違い」をより理解でき、適切な距離感で関わることが出来ます。
まずはそれだけでもストレスはかなり減りますし、「第三者の目」を取り入れ続けることで相手との関係性が友好になりますよ。

●視点3:「あなたの成長物語」にフォーカスする

問題や試練、逆境、ピンチをチャンスに変える考え方として、よく

・この問題がもたらすプラスの面に目を向ける
・反面教師としてそこから学び、感謝する

が言われますが、もう1つあるのが「神話の法則(ヒーローズ・ジャーニー)」です。

ドラマや映画、漫画や小説、世界を救うRPGなど、多くの人が共感し、感動するストーリーには共通してる法則(ストーリーの流れ)があります。

その法則の詳細については、ネットで検索していただくとして、簡単にざっくりとまとめてしまえば、

・ある日、問題が起き、当たり前の日常が壊れて(奪われる)、変化を余儀なくされる

・問題に向き合い、仲間やメンターとの出会いを通じ、成長していく

・問題をクリアし、元の日常を取り戻す(もしくは宝を持って帰還)

という流れです。

この主人公は、他でもない「あなた」です。
そしてこれは「心の成長」のストーリーでもあります。

相手や組織との間で、何かしらの「問題の壁」があなたの前に立ちはだかったということは、「あなたが変わる時が来ている(成長が求められている)」ということです。

その「自身の成長」と向き合おうと決めた時、私達は問題解決のヒントを探し始め、
その中で自分を導いてくれる人や考え方(メンター)と出会ったり、
自分を理解してくれたり、応援してくれる味方(仲間)との出会いを得て、成長していきます。

あなたは「職場の対人関係」を通して、どんな成長を求めら得ているのでしょう?

あなたの『成長物語(ヒーローズ・ジャーニー)』は、どんなハッピーエンドを迎えるストーリーでしょうか?

そのストーリーに目を向けた時、問題だと感じていた対人関係は、物語を盛り上げる、名脇役たちに変わります。

視点が変わると、私達の感じ方が変わり、
感じ方が変わると、私達の行動も変わります。
そうしていくなかで「問題」は、多くの場合、問題として感じなくなっていきます。

職場だけでなく、全ての対人関係に使えますので、今回「前・後編」でお伝えした”3つの視点”を、ぜひお試しくださいね。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

成井 裕美

恋愛、対人関係、自己啓発、ヴィジョン、ビジネス心理を得意とし、”少しでも楽に・簡単に・シンプルに”をモットーに、分かりやすい心理分析と日常的に無理なく取り組める提案を行っている。
その人本来の輝きや、問題の先にあるヴィジョン(幸せな未来や才能)を引き出すカウンセリングが好評である。