遠くの親戚より近くの他人

先日、長年愛用の自転車がパンクしてしまいました。
私の住む家は遠いだけあって環境は良いのですが、
「ちょっとしたウォーキング!?」という位駅から
離れているので、時間のない朝の通勤時には「自転車が必須アイテム」なのです。
その愛車は実に2年半、毎日毎日私の足になってくれたのでした。
ある時は会社に間に合わない時に、ある時は駐輪場がいっぱいで止めれなかった時に、
駅前に放置され寂しく車に乗せられて とうとう、
遠くの埋め立て地へ。
過去2回もかわいい愛車を探しに行ったのでした。
かわいい愛車はホームセンターのオリジナルブランドの真っ赤な憎い奴です!
その、かわいい愛車がとうとう疲れてしまった様です。
疲れてしまった彼を治そうか手放そうか2日程、
朝の駅迄のウォーキングをしながら悩んだのですが、
流石に彼はかなりくたびれていたので新しい彼を探しに行く事にしました。
いつも彼がお腹すいた時にお腹いっぱい満たしてくれる
自転車屋さんに新しい彼を探しにいったのでした。
お店の方は過去何回、彼に新鮮な空気をいれてくれた事か。
買ったお店ではないのに、いつもいつも無料で奉仕して下さいました。
このご時世に「何も言わずに無料奉仕で。」
以前住んでいた所の自転車屋さんでは必ずお金はお支払いしていたのに。
何度かお世話になったお店の方に相談すると、
「うちなら、何かあればすぐ来て下さい。保証はします。
」と。
お店の方は私の事を覚えてはいる筈!?ですが、いつも無料で空気をいれて
下さっていた事には触れませんでした。
心の中で本当に思いました。
いつも有難うございます、と。
後日、これまでお世話になっていていたのがあり、新しい彼をゲットしましたが、
やっぱりフィーリングがあったのは「真っ赤な憎い奴」でした。
そして、持ち慣れた彼のサドルと違う感覚にやっと慣れてきた数日後…
周りも暗くなった帰宅時にお家のドアにメモの様な白い張り紙があったのです!
誰から!?なんかあったのか!?と よ?く よ?く 読んでみると、
「自転車パンク治しました。
もう乗れると思います。
午後15:00」と。
えぇ?!!!
なんと、家の管理をしている近くに住む「大家さん」でした。
かなりびっくりした出来事に早速、大家さんに連絡してみると
「用事で家の建物に行ったんやけど、自転車置き場見たら これパンクやなぁ?と
思って 治しといたよ。毎日乗ってるやろ? 
またなんかあったら、治したるから言っておいで?」と。
もちろん家は私だけが住んでいる訳ではなくて、ご家族で住んでいるお家や
他にもたくさんの方が住んでいるところなのですが…
本当に驚きでした。
いつも、ゴミの管理もして下さってる大家さんと
愛車ですれ違う時に見て下さってた様です。
大家さんにも感謝!!!感激!!!でした。
昔、まだ私が小さかった頃、親戚の集まりで
ある親戚が自分の家の分だけのおにぎりを持ってきて、
幼心に「私には、おにぎりがないの?」と悲しい思いをした出来事がありました。
「遠くの親戚より近くの他人」とはよく言ったものです。
ちゃんと、見て下さっている人は近くにもいるんですね。
自転車屋さんも大家さんもとっても温かく感じました。
そう言えば、近所のスーパーのバイトのお兄ちゃんも
お買い物袋ではない、バック一つで行くと「袋にいれましょか。」と
必ず無料のレジ袋をつけてくれます。
とっても温かい。
近くに、こんなに毎日感謝する人っていっぱい居るのですね。
「有難う」って一日に何度 言ってるんでしょうか。
「有難う」は、有るのが難しいと書いて「有難う」と書きます。
一生のうちに出会える、関わりのある人って何人いるのでしょうか。
一人でできる事には限界があります。
人は一人では生きてはいない。
つながりがあってこそなのです。
近くに差し伸べてくれる手はあるのです。
それに再び気づかせてくれた事に「有難う」と心から思いました。

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1件のコメント

  1. ええ話やね。
    そんなことがあったんやね。
    見てくれてる人は本当にみてくれてると思う。
    だからきっといいことをしても悪いことをしても何らかの形で必ずかえってくるって思ってるけど、まさにそのことを表したお話やね。