頼ってもいいですか??

こんにちは。吉見太一です。
今回、こうしてコラムを出させていただく事になりましたが、その書いているさなか、とてもショッキングな災害が起こりました。
改めて、東北地方太平洋沖地震により、被災された皆様には心よりお見舞い申し上げます。
地震と津波、そして原発事故と、TVやネットでの映像でしか拝見できませんが、少なくとも阪神大震災を経験し、ライフラインを絶たれた経験をした私としましても、非常に心が痛みました。
1日も早い復興を願うばかりです。

先日、近くの図書館に立ち寄った際に、
『助けてと言えない いま30代に何が』    (NHKクローズアップ現代取材班:編著者)
という本を見つけました。
もともと、TVで放映されたものが本になって出版されたようです。
すごく反響があったようですので、もしかしたらご覧になった方もおられるかもしれませんね。
内容紹介
「今年4月、福岡県北九州市の住宅で39歳男性の遺体が発見された。男性は死の数日前から何も食べず、孤独死していたとみられる。しかし、男性は、困窮する自分の生活について、誰にも相談していなかった。いま、こうした命に危険を及ぼしかねない状況に陥っても、助けを求めない30代が増えている。彼らは「家族に迷惑をかけられない」「自分で仕事を見つけ、何とかする」と誰にも相談できずにいる。家族、友人、地域との繋がりを断ち切り、社会から孤立する30代。番組では、厳しい雇用情勢で先行きが見えないなか、静かに広がる「助けて」と言えない30代の実像に迫る。」
(クローズアップ現代HPより)
39歳の方の孤独死から、その背景や気持ちに迫るとともに、いまの30代の人たちは、本当に助けてが言えないのか?なぜ、助けてが言えないのか?に迫っていました。
私は、この本を読んで、非常に衝撃を受けました。
もちろん、私自身が30代ということもあります。
しかし、もし私が人生においてピンチになったり、窮地に立たされたりしたら、本当に助けてが言えるだろうか?と考えたときに、
「自分で、なんとかする。」
「家族に迷惑をかけたくない。」
「こうなってしまったのは、自分の責任だ」
と、この本に出てこられる方たちと同じことを考えただろうと思ったからです。
そして、この本を読んだときに、そのように考えるのは、私だけではないんだ。周りの30代の人たちも同じように考えているということに、衝撃を受けました。
もちろん、人には持って生まれた本来の性格もあります。
さまざまな背景がありますので、30代の方全員が、そのように思ったり感じたりするものではありませんが、少なくとも、私と同じように感じたり、思ったりされる方がいるのだと思いました。
『なんとかして欲しい、助けてほしい・・・。』
そんなふうに思うことありませんか?
精神的に辛かったり、人の何気ない一言に傷ついたり、自分だけひとりぼっちのように感じたり。誰とも繋がれていないように感じたり。
そんなとき、なんとかしてほしい。助けて欲しいと思うことがあるかもしれません。
でも、それを人に伝えることは、非常に勇気のいることだと思うんです。
自分の本当の気持ちを伝えることは、本当に勇気がいることです。
自分の本心をさらけ出すという行為ということでは、誰か好きな人に告白するのと同じかもしれませんね。
それくらい、勇気のいることだと思うんです。
勇気と一言で言いますが、いろんな気持ちが渦巻きます。
「迷惑にならないかな?」「嫌がられないかな?」「弱いやつだな??」
などなど。
もしかしたら、決して弱みをみせないぞ!と頑なに心を閉ざして、助けを求めないのかもしれません。
また、そんなことを人に伝えたところで、どうなるんだ??なにが変わるんだ??と思われるかもしれません。
確かに、そうですよね。
でも、いま自分が苦しんでいるとしたら、そこには必ず感情や気持ちがあると思うんです。
私が心理学を学び始めたときに、私の師匠にこんなことを言われました。
「愛して欲しい」
「わかって欲しい」
「助けて欲しい」
の3つが言えない代わりに、怒るんだよって。
それは、自分が怒ってるとこを想像してみると、確かにそうかもしれないと目からうろこの言葉でした。
この本の中にもありますが、30代の人の多くは、良い大学に進学して、良い会社に就職すると幸せになれるという教えがあったように思います。
それは、親からの教えなのか、社会一般的な風潮なのかはわかりません。
ただ、私自身も少なからず、そのような考えがあったと思います。
そして、中学受験し、大学に進学し、良い就職先を求めたと思います。
そのたびに、あらゆる競争があり、そしてうまくいかないことがあれば、自分の責任として自分を責める節があると思うのです。
中学受験が終われば、そこで終わりません。すぐに一流大学への競争があり、そして、一流企業への競争が。。。まるでエンドレスですよね。
気が休まらなくても当然だと思うのです。
誰かに頼りたい、甘えたいと思っても仕方がないんじゃないかな?って思うんです。
でも、我々大人はがんばっちゃう。誰にも弱音を吐かずに、できるだけ見栄を張って、負けないようにしているように思うんです。
その考えは、なかなか払拭できるものではありませんが、人に頼ることを自分に許してもいいのではないかと思うんです。
自立していくにつれて、依存を嫌うかもしれません。
自分でなんとかしていこうと頑張るかもしれません。しかし、それでは燃え尽きてしまいます。
この本の中で、39歳の孤独死された男性の友人の母親が、
「もっと頼ってくれたらよかったのに。」
といったようなことが書かれてありました。
「信頼」って、信じて頼るって書きますよね。
もしかしたら、誰かを信頼することを通して、最終的に自分を信頼する「自信」へのプロセスをたどっているのかもしれませんね。
最近、そんなことを何気なく思うのです。
最後まで、読んで下さってありがとうございました(^^)
吉見太一のプロフィールへ>>>

この記事を書いたカウンセラー

About Author

休会中です。

1件のコメント

  1. 本と同じ年代の人 on

    本と同じ年代の男性ですが、助けを求めるのは…本当に難しいです。
    長年のパターンを「上書き消去」できたらどれだけ楽だろう…と思っていましたが、なかなかすぐには完全に書き換えられないようです。
    ただ、カウンセリング等受けることで自分でも少しずつよくなっているのを感じます。
    昔のように、アルコールに自分が飲み込まれることもなくなりました。
    震災契機に体調を崩したり、燃え尽きたりしましたが、今はジタバタせずに、ゆっくり一歩ずつ前に進んでいきたいと思います。