乙姫さまの愛情

みなさん、こんにちわ、ナルイヒロミです。
またまた更新が遅れつつあるこのコラムですが、気長によろしくお願いしますです。

私が好きなメルマガの1つに「女医マヤのセクシー心理学 」
http://www.ne.jp/asahi/heart/heart/maya1

(『4月29日発行 第71号「浦島の記憶」』から引用させて頂きました)
って言うのがあるんですが(結構、知名度は高いはず)私の長年の謎というか、誤解がとけたので、うれしくって今回はその話をしたいと思います。

『浦島太郎の話』って、みなさんもよく知ってますよね?
♪助けた亀に連れられて~ 龍宮城に行く話です。
で、豪華な接待(?)を受けて浦島太郎さんも大満足なのですか、地上のことも気になるので「悪いけど、そろそろ帰るわ~」っと言ったのかどうかは分かりませんが、別れ際に乙姫さまから「玉手箱」のプレゼントを受け取って地上に帰る。っと~。

乙姫さまは、心理学を知ってかしらずか、言うわけす。
「絶対あけないでね」
そんなこと言われたら、人はついつい開けてしまうもんです(~_~;)で、
浦島太郎さんは、よぼよぼのおじいちゃんになってしまう・・・。
とまぁ、子供にしてみればあまりハッピーエンドではない話ですよね?

ちびっこ心に私は思ってたわけです。
「なんで、そんな玉手箱なんか渡すねん!乙姫って実はやなヤツ~!!!」っと。
で、子供心に教訓を持つわけです。
「人生楽ありゃ、苦もあるさ~・・・」っと。
「何かいいことがあったときには、その反動でとてつもなく良くないことが起こるんだ。だから無難に生きていこう・・・」と(^^)
よくありますよね?
例えば、宝くじがあたったら、それで一生分の運を使い果たしてしまうに違いない!とか、なんか、今、自分でもよく分からないけどモテモテな時期で~、でもこれを逃すともう後には男運(女運)が残らないだろう・・・。とか~、「ん?これはドッキリか!?」とかです。

実際、なぜ乙姫様は浦島太郎に玉手箱を持たせたのか?は、もちろん作者にしか分からないところでもあるのですが、1つの答えとしてメルマガに書かれていたのは『エビングハウスの忘却曲線』です。

もう100年以上も昔に、ドイツのエビングハウスさんと言う人が唱えた学説なんですが、それはその当時ではとてもとても画期的なことで、「人間の記憶と時間の関係をあらわした曲線」なのだそうです。

ま、どうやって実験したのか?は今回は関係ないので置いといて~、結論だけいうと、人の記憶と言うものはまる1日たつと、半分以上、100あれば、その実に70%程度は忘れてしまう。っというものなんです。

1日たつまでもなく、約1時間で50%近くのことを忘れてしまう、っというのが実験の結果わかっていることらしいのですが~、そりゃ~一夜漬けで本をパラパラめくって勉強しても、なかなか頭にはいっていない訳だ~。

興味のある人は検索で「エビングハウス」とするだけでも、結構見つかると思うので、是非是非探して読んで見てくださいね。

この学説がいったいどう『浦島太郎』と関係あるのか?っというと、龍宮城での素晴らしい記憶も日が経つにつれて次第に薄れて行き、帰ってきてから何年も経って、浦島太郎が実際におじいさんになったときにはそのほとんどの記憶が消えてしまっている。っと言うわけなんです。

「鮮やかな写真も、時間がたてばセピア色になる」とか~、そんな感じですね。
乙姫様は、玉手箱を使って浦島太郎をおじいさんにすることで、龍宮城での楽しい記憶を一瞬にして完全保存させた訳です。
これで、浦島太郎は鮮明な記憶を持ったまま死んでいけると言う訳ですね。

乙姫様には分かっていたはずです。
地上と、龍宮城での時間の流れ方が大きく違うということを。
(確か、浦島太郎が地上に戻った時には400年以上は時間が経っていたんでしたっけ?)
地上に戻った浦島太郎が時間の差のことを知ったら愕然とするだろう。
でも、そこで浦島太郎がその世界で生きていこうとするのなら問題はないけれど、彼が新しい世界に適応できなかったら???
彼がそこで龍宮城での出来事を思い出すのなら、彼は必ず『玉手箱』を開けるだろう。っと。
その瞬間、記憶は鮮やかなまま保存される。
『玉手箱』は乙姫様の最後の愛情だったわけです。

過去の思い出だけの中で生きていくのは、とても悲しいことです。
時間が経てば、その唯一の「過去の記憶」でさえも薄れて、消えていくのですから。
・・・かといって、私は乙姫がしたことが正しいとは思わないですけどね。
2人とも、未来の可能性を否定したわけです。
浦島は自分自身の、そして、乙姫は浦島の未来の可能性を。

KMSの師匠(?)のチャック・スペザーノ博士が繰り返し言う言葉があります。
それは『今、ここ(Here and Now)』です。
過去の栄光や、未来への恐れ、過去の観念、未来への過大な期待、色々なものに振り回されて、私たちは『今』を見失ってしまうことがしばしばあります。

でも、大事なのは『今』を選択すること。
『今』を選択し続けること。
『今』以外に、私たちが生きることは出来ないですからね。

童話って、やっぱりなかなか奥が深いものですね(~o~)

この記事を書いたカウンセラー

About Author

恋愛、対人関係、自己啓発、ヴィジョン、ビジネス心理を得意とし、”少しでも楽に・簡単に・シンプルに”をモットーに、分かりやすい心理分析と日常的に無理なく取り組める提案を行っている。 その人本来の輝きや、問題の先にあるヴィジョン(幸せな未来や才能)を引き出すカウンセリングが好評である。