●息子VS私(母)

私には息子が2人いて、長男が進学の時期(高校3年)を迎えました。
まわりには進学を進められており、彼に関わってくださった先生方は、彼がどこの大学を選ぶのかととても興味を持ってくださっていました。
(へんこ者なもんで・・・)
どこがへんこ者かというと
・とにかく自分の主張は曲げない (へそ曲がり)
・”普通” という感覚が大嫌い 
・みんなが出来ることは出来なきゃ嫌
・クールなくせにこだわりが強い
私は、この子は普通に進学するんだろうか・・・と、常々???がありました。
案の定、進路をはっきり決めなきゃいけない時期が来て、
「オレ、自分が納得出来る人生を歩きたいねん」
ほら来た〜〜〜〜 何言いだすんやろ〜〜〜????
「ギターの専門学校行きたいねん!」
え〜〜〜〜!!
確かに、自分でアルバイトをして、ギターの個人授業は受けていました。
確かに、毎日必ずギターは弾いていました。

確かに、バイトで稼いだお金はすべて音楽用品につぎ込んでいました。
でも、まさか・・まさか・・・・・・・・・・結構勉強してたやん。。  
でもでも。。。。。。でも〜〜 やっぱりなぁ。。  
カウンセラーといえども、ごくごく普通の母親である私は、
私  「大学行ってもギターは出来るでしょ・・」
息子 「やりたいこと見つけたんやから、大学に行く理由がない」
私  「でも、行ってる間に変わるかもしれないやん」
息子 「それが変わらない自信があるねん」
私  「なんでそんなこと言い切れるの??」
息子 「だってギター弾いてる時、芯からしあわせやって感じれるねん。。」
私  「え-っ!! しあわせって・・・・・・」
    ここでかなりのジャブ一発!
    
息子 「母さんも自分の人生18歳で決めたんやろ〜 後悔してるんか?」
ちなみに、私は18歳でこの息子を身ごもって、主人と結婚しました。
くそ〜 なんて痛いところを突いてくる・・・・ジャブ2発
私 「後悔なんかしてないよ・・・・  だって、今しあわせやもん!」
   あっ 言ってしまった。。 
息子 「じゃーわかるやろ!オレも同じやねん!オレも後悔せんように生きたいねん!」
げっ! やられた・・・ ノックアウト〜〜〜
勿論その後も、親としての意見はいろいろいろいろ伝えはしたのですが、結局 「ギター弾いてる時がしあわせやねん」 の一言に勝てるはずの言葉もなく、彼の進路は決まってしまいました。
まったくも〜〜と思いながらも、19年前に、同じやり取りを両親としたことを思い出しました。
なんと言われても、ガンとして親の言うことを聞かずに結婚した私。
その時の私は、親の心配する気持ちもちゃんとわかっていたように思います。
でも、どうしても譲れない思い。。
主人に言わせれば、「おまえそっくりや!」
私から言わせれば、「あんたそっくりやん!」
どうしてもダメだというなら、1年間アルバイトだけに費やして自分で学費を稼ぐからと言い切った息子。
(なんとヤツはずーっと前からたくらんでいたらしく、その為にちまちまへそくりを貯めていたようです。

一切の援助はいらないから2人でがんばると言い切った私達。
やっぱ、2人共に似ているようです。
。 (まったく頑固者。。)
今になって、あの時の両親の心配が痛いほどわかります。
ただただ娘の将来を心配し、19歳のガキンチョに娘を渡してしまう不安な思い。。
私に娘がいたら、心配で心配でたまらないでしょう。。
でも、今この瞬間にも、あの時貫いてよかったなぁ〜という確信もあるのです。
息子の情熱に、なにやら忘れかけていた熱いおもいを思い出さされた今の心境です。
怖れを越えて、自分の内から湧き出てくる ”これがやりたい! だってしあわせな気持ちになれるんだもん!!” て感じれるとようなこと。
やりきった時に、また新しい自分に出会えるんでしょうね。
まだまだ発展途上中の息子を感じながらも、私なりに応援してあげようと思う今日この頃なのです。
もちろん、負けてはいられませんよね。
熱い思いを忘れずに、私は私の成長のプロセスに、まだまだ取り組んでいきたいなぁ〜と思います。
しあわせを感じれること。
これがやりたいと心から湧き出る熱い思い。
自分らしく生きるということ。
たった一度の人生、後悔のないように、自分に正直に生きていきたいですね。
そしてある意味我儘に生きてきた私は、今、親や家族を含め、たくさんの人達の愛に支えられながら、こうやって生きているんだなぁ〜ということに、しあわせを感じています。
息子の選んだ道は、ある意味とても険しい道です。
でも、彼がこの道を真剣に取り組み、そして壁にぶち当たり、決して一人で生きてきたわけではないんだなぁ〜と気づけた時に、また新しい人生のステージに立つんでしょうね。
親は、ついつい子供達に平穏な人生を求めがちです。
大切ですからね。。
でも、本当に生きた人生というのは、どれだけたくさんのしあわせ(愛)を感じれるかだと思います。
そして親は、いつ、どんな時でも、子供のしあわせを願っています。
この頑固息子のハートがしあわせを感じてる。。。。
それを感じるだけで、私のハートまで、しあわせな気持ちになります。
親を攻略する魔法の一言! ”だって私(オレ)、○○にしあわせを感じれるんだもん!”
心配(怖れの感情)VSしあわせ(愛の感情)の対決は、ノックアウトでしあわせ(愛の感情)の勝ち〜〜〜〜で幕を閉じました。

みなさんも自分しあわせの感情に自信がある時は、是非使ってみて下さいね。
山本 真規子
追伸
原カウンセラーのお母さんの感情と、しっかり繋がっている私でした。
。(コラム 「見落としていた愛」 を読んで)

この記事を書いたカウンセラー

About Author

夫婦関係、子育て、恋愛、コミュニケーション全般、自身の経験をもとに、自己愛がベースになるカウンセリングで、幅広いジャンルを得意とする。 母性が織り成す豊かな感性とやわらかさに加え、明るく元気なスタイルで、カウンセリングを終えたあとは心がほぐれて晴れやかな気持ちになれると好評である。