祝福 〜最後の巣立ち〜

6月と言えばJune-brideですよね。
「6月に結婚した花嫁は幸せになれる」という言い伝えもあり
6月に結婚するカップルはとても多いようです。


実は私の一番下の妹もこの6月に結婚することが決まっていて、
結婚式の準備やらでとても忙しくしているようです。
11月には、子供も産まれるので、妹も喜びとちょっぴり不安の中にいるよう
です。
私と妹は20歳年がはなれていますので、私からしてみれば
私の子供と年もかわらないぶん、妹というより子供の様な感覚で見ていたので、
嬉しいような、寂しいような、なんとも複雑な想いがあるような感じです。
妹でさえそんな想いを持つのだから、自分の子供が結婚する時には
どうなるのでしょう。
幸せになってほしいと思うのは当然なのですが、その心の裏では
寂しい、辛い、何か自分の大切なものを奪い取られるようないろんな気持ちが
するのかもしれません。
よく父親は、女の子が産まれたときに「この子は一生嫁には行かせない」とか
「将来どんな男性を連れてきても反対してやる」とか実はうちの主人も
そのような事をよく言っているのを耳にします。
私はそこまで頑固なことは言わないものの、「私がお腹を痛めて産んだ
のよ」「一生懸命育てたんだから」という想いがあるので、
本当に大丈夫なんだろうか?ときっと心配ばかりして大変なんだろうな
ということだけは想像できるような気がします。
そう思うと私の母が、あの時私の結婚に反対した気持ちも良くわかるような
気がします。
私の場合は、結婚も出産も超早かったので、今となっては、無理もないような
気がしますが、周りの親戚やご近所さんまでが大問題のような騒ぎに
なっていた事を覚えています。
「結婚はまだ早い」「子供はいつでもできるから」「もっと人生楽しい事は
あるのよ」と怒ってみたり、なだめてみたり。
それでも私は頑固だったので聞く耳をもたなかったのですが、
あきらめかけたとき時、検診のために行った助産院の先生に
「この子は子供を産んだほうがいいよ」と言われた事がきっかけになって、
みんなが許してくれたのです。
おまけにその助産院で働かせてもらう事になり、赤ちゃんのお世話から
お風呂の入れ方までお母さんになるために必要なことは全部教えてもらう事が
できたのです。
本当に私は運がいいのかもしれませんね。
新しい生活にもなれ子供を出産し、幸せや喜びを感じながら、
それでも毎日の授乳が大変だったり、夜鳴きに悩まされたりと、子供と一緒に
泣いていたこともありました。
私にとって子育てはとてもしんどいことであり、最高の喜びでもありました。
あれから24年いろんな事はあったのですが、私なりによくやってきたなー
というのが正直な気持ちです。
その子供が結婚をする。
親にとってその気持ちが複雑なのは、当然のことでしょね。
その日が来たら・・と怖いようなきもします。
でもその時私は、自分自身を思い出そうと思います。
しんどかったけど一生懸命やってきて、今よかったな〜と思えたことや、
心配や不安はあったけど、どうにかなってきた事や、いろんな事があった
からこそ今自分が笑っていることなど。
自分が育てて少しずつ成長していった子供達を信じて、
親として子供達には「大丈夫!」「お前ならできるよ」
「私にだってできたんだから」と応援のエールを送りたいと思います。
そろそろ子供達も最後の巣立ちの準備をしているようです。
そして妹も私にとっては、子供のような存在です。
今、私にできることは、姉として母親代わりとして、彼女の幸せを心から
祝福したいと思います。
もし今母が生きていたら妹の結婚をこんな風に祝福するのでしょうね。
「おめでとうー!!」「幸せになるんだよ〜」
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