●絆

先日私たち夫婦は、19回目の結婚記念日を迎えました。
出逢ってから22年、結婚して19年。
あーっという間に過ぎてきたような、とても長かったような。。
20歳だった彼が39歳に、18歳だった私が37歳になります。
いつものようにお酒を呑みながら、大好きなカレー味せんべいをほうばる主人を横目に
“長い付き合いだよな〜” としみじみ感じました。
初めて彼と出会ったのは、私が15歳で主人が17歳でした。
あの頃の私はとっても意地悪で、主人を困らせてばかりの付き合いでした。
足が痛いと言っては異人館デートを途中で引き返したり、友達の誘いを優先させて
は、約束をキャンセルしたり。。
恥ずかしながら、”こんな私をいつまで好きでいてくれるの〜〜〜〜”というテストのオンパレードでした。
そして見事に耐え忍んだ彼は(笑)、私のテストに合格しました。
(なんてえらそうな。。。)
それからの19年間、本当にいろんなことがありました。
依存しては傷ついて、もう頼らな〜〜いと悲しくなったり、、甘えられては重たくなって、
あんたのお母さんじゃな〜〜〜いと拒絶したり。
主人のリベンジのテスト攻撃に耐え切れず、大嫌いになりかけたり。。
そんなこんなを乗り越えながら、そして何度も何度もお互いを選び続けながら、19年という月日が流れました。
18歳という若さで子供を身ごもり、本当に私に育てられるのかと葛藤しているときに、
「子供と一緒に、1歳ずつ、一緒にオレらも成長していけばいいねん」とさりげなく勇気づけてくれた言葉を、今でも私の心の中で、しっかりと生きています。
阪神大震災のときに、とっさに私のことを守ろうと覆いかぶさってくれていた彼。
(私は子供の部屋に行きたくてもがいていたのですが・・)
19年という年月が流れて、今、私の中には主人に対するたくさんの感謝があります。
父親が亡くなって悲しみのどん底にいた時、初めての出産で怖くて怖くてたまらなかった時、北海道の満天の星空に大感激した時、私の中の激動の体験にいつも彼はただ横にいてくれました。
とても不器用だったけど、決して当たり前のことではないのですよね。
私の人生は彼なしでは語れないし、彼の人生は私なしでは語れません。
いろんな痛みにぶち当たりながらも、それでもお互いを選び続けたときに、絆が生まれるものだということを、今体感しています。
「カレーせんべい、床にこぼしすぎ〜!!」
19年間同じことを叫びながら、20年目のスタートです。
たかが20年、されど20年です。
これからもいろんな感情のやり取りをしながらも、感謝の気持ちは持ち続けていきたいと心から思います。
19年前と変わらない横顔に、いとおしさを感じながら。。。
山本真規子

この記事を書いたカウンセラー

About Author

夫婦関係、子育て、恋愛、コミュニケーション全般、自身の経験をもとに、自己愛がベースになるカウンセリングで、幅広いジャンルを得意とする。 母性が織り成す豊かな感性とやわらかさに加え、明るく元気なスタイルで、カウンセリングを終えたあとは心がほぐれて晴れやかな気持ちになれると好評である。