○新たなロマンスに向かって

子育てを終えた熟年夫婦の悩みで、よくこんなお話をされる方がいます。
「子供が小さい時は、良かったのですが子供が成長し自立してからの夫婦関係
がうまくいかない。」
「夫とこれからどう向き合っていいのかが判らない。」など。


結婚してしばらくは、ラブラブな結婚生活を送るのですが、
子供に恵まれ、子育てに夢中になってお互いいつの間にかお父さん、お母さん
の役割ができ、夫はお給料を運んでくれる人、妻は家/事をする人という感じで
気がつくと子供をはさんでの夫婦関係が出来上がってしまいますよね。
これは、当然のことなのですが、いざ子供が成長し自立して夫婦で向き合うと
なると、夫婦の距離が今まで子供で埋められていた度合い、子供を間において
夫を見ていた度合いだけ、お互い急にスウスウ風通しが良くなった様な、
見晴らしが良すぎてしまう様な状況になり、今までの夫とはちょっと違うよう
な変な感覚に襲われてしまうのではないでしょうか。
そして夫をダイレクトに見えるようになると今まで気付く事なく知らず知らず
に出来ていた夫婦間の距離が問題になってくるのだと思います。
うちの場合も、小さい子供がいるので子供を通しての会話は自然にできるので
すが、夫婦ふたりの話は、つい後回しになり、「まぁいいか」と思ってるうち
に、言いたい事が、溜まってしまい、気がつくとずいぶん我慢して夫に対して
の不満でいっぱいになってしまうことがあります。
そんな時の私は当然夫をいい人だと思うはずはなく、
いつ気持ちが爆発するかと自分でもハラハラするほどです。
これが、20年・30年戦士の夫婦ならどうでしょう。
きっと、知らず知らず出来てしまった距離の分だけたくさんの言いたい事が
その間には詰まっているのではないでしょうか?
まずはそこに気づいてください。
そしてこんなに長い間頑張ってきた自分を優しくいたわってあげてください。
それからここで大切なのは、溜まってしまうほど我慢しないと言うことと、
自分の気持ちを相手にどれだけ素直に表現する事ができるかだと思います。
それが一歩一歩距離を縮めて理解し、相手の新しい一面を知ることになるのだ
と思います。
もうひとつは、長年夫婦でいるとたくさんの夫婦の歴史や思い出がありますよ
ね。
それを思い出してみてください。
例えば「子供が始めて生まれた時二人で大喜びしたな。」とか、
「誕生日にこんなものくれて祝ってくれたな。」とか
「初めてのデートは楽しかったな。」とか、
きっと長い結婚生活の中には苦労もあっただろうけど、
いい思いでもたくさん詰まっているのではないでしょうか?
あの時どんな想いで「幸せになろう!」と思っていたのか?
そして今どんな風に「幸せになりたい!」と思うのか?
もし今、隠れてしまったお互いの愛情が思い出せたら、
「おかえりなさい。」
の一言が、すごく新鮮に感じられるのではないでしょうか。
「パートナーとどう向き合っていいのか判らない。」
「どうも夫婦関係がうまくいかない。」
それは、きっとみなさんのパートナーシップをより良くするための
新たな関係性を築くためのチャンスなんだと思います。
新たなロマンスに向かっての一歩を踏み出してみませんか?
新婚時代以上の幸せが待っているかもしれません

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