嫉妬をする男〜自分に自信がない男との付き合い方〜

自分に自信がない男との付き合い方

困ったちゃん男子との付き合い方シリーズ。「彼は他の男性の話がでると嫉妬して機嫌が悪くなるんです」というお話をお聞きすることがあります。そのタイプの男性は実は自分の価値に自信がありません。嫉妬心を引き出させないようにするには彼の自身サポートすることがいるようです。

●困ったちゃん男子の彼

クライアントさんから「私の彼はダメンズで・・・」とか、「彼は私を困らせることが多くって・・」などのお声を聞くことがあります。

聞くと、浮気性だったり、束縛が酷かったりと彼の問題で困った思いをしているというお話をお聞きすることがあります。

そんな恋愛が少しでも楽になるように、より幸せが増えるように何かのヒントになればと思い、心理学講座のテーマを「困ったちゃん男子との付き合い方」をテーマに4週連続記事を書こうと思います。

第4回目の困ったちゃん男子のタイプは「嫉妬をする男」をテーマに書いてみたいと思います。

●嫉妬をする男

クライアントさんから彼の嫉妬についてのお話をお聞きすることがあります。

例えば、

「私の彼は他の男性の話をすると機嫌が悪くなってしまいます。
機嫌が悪くなると態度が悪くなったり、ちょっとした気に入らないことにケチをつけたりします。

例えば、友達の男性が会社を辞めて独立して年収3000万円稼いだ話を聞いたので、それってすごくない?って彼に言うと、彼は『俺はそんなに稼げてないよ、どうせ稼ぐ男のほうが良いって思っているんだろ』なんて言い出して機嫌が悪くなったんです。

なんで、そんな話になるのかなぁと思います。
テレビの俳優や歌手の男性のことを褒めただけでも機嫌が悪くなるんです。

彼と話す時に、この内容は彼が嫉妬して機嫌が悪くならないか?と会話の内容を選ばなくちゃいけなくて疲れます。

などのように、他の男性のことをすごいとか、かっこよかったとか、良い人だったとか、その男性を肯定する内容があると、彼の嫉妬心に火がつき、機嫌が悪くなり困るというお話をお聞きすることがあります。

機嫌が悪くなられるのは困りますね。
彼と過ごす時間が楽しいものではなくなっちゃいますね。

中には嫉妬からパートナーに疑いをかけるケースも!
女性友達と遊びに行った話を彼にすると、そこにホントに男がいなかった疑いをかけられるというようなお話をお聞きすることがあります。

疑われるのは嫌な思いがしますね。

●嫉妬心が起きる裏には自分に自信が無い

嫉妬は自分が持っているものが他者に脅かされるのではないかという不安な気持ちになるような時に起きることがあります。

恋愛だと、自分に向けられている彼女の好きという気持ちが、他の男性によって脅かされるのではないかという不安から嫉妬が起きるわけですね。

先ほどの例だと、

彼女の友達の男性が年収3000万円という魅力にすごいと言っている

稼ぐ能力がある男性に彼女は惹かれるのではないか?
今までは自分に好きという気持ちが向けられていたが、自分よりも稼ぐ男のほうが良いと思うのでは?

嫉妬心から態度が悪くなる。

ということが起きるわけですね。

でも、彼が彼女は自分の持っている魅力に惹かれており、他に魅力的なものを持っている男性があらわれても、彼女の愛は他の男性に行くわけがないと思っていたら、自分に向けられている彼女の好きという気持ちが他の男性によって脅かされるのではないかという不安は起きないと思いませんか?

この不安が起こりやすいということは、彼側に自分の価値に自信がないという心理があります。

●否定的肯定法を求める

自分の価値に自信がなく、嫉妬をするタイプの男性は、時おり彼女に否定的肯定法を求めることがあります。

否定的肯定法とは、自分の言うことを相手に否定してもらうことにより自分のことを肯定してもらうという方法です。

先ほどの例を使って否定的肯定法はどうのようなものかを説明すると、

「俺はそんなに稼げてないよ、どうせ稼ぐ男のほうが良いって思っているんだろ」

と彼は彼女に持ちかけて、彼女に

「そんなことないよ、私はあなたといることが良いと思っているよ」

などのようなことを彼女に言ってもらい、自分言うことを否定してもらうことで自分自身を肯定されて安心を得ようとするような方法です。

自分の価値に自信がないので、否定的肯定法を使って自分を肯定されて、自分の価値を感じるようなシーンを作ろうとするわけです。

自信のなさから、このようなコミュニケーション方法をとってくるのですが、この否定的肯定法を持ちかけられる方(先ほどの例で言うと彼女ですね)としては、ケンカをふっかけられているように感じたり、絡まれているように感じたりすることがあるかもしれませんね。

しかも、これが付き合っている間に何回も繰り返されると、あなただとどんな感じがするでしょう?
3年くらいの間に300回くらい、このような会話があったらどうでしょう?

もしかしたら、うんざりするかもしれませんね。

うんざりして、
「もう訳のわからない絡まれ方をするのはうんざりだから、別れよう」
と、お別れするのも一つの選択肢としてありだと思います。

しかし、彼には良いところもあるから、彼とのお付き合いを頑張ってみようと思った時は、この否定的肯定法を持ちかけられた時に「絡まれている」「因縁を付けられている」という解釈をせずに、「それだけ自信がないんだなぁ、表面的には絡んできてるような言葉使いだけど、心のメッセージとしては僕は自信がなくて不安です、僕のことを肯定して安心させてくさいと言ってきているんだろうなぁ」と解釈してみてはいかがでしょう?

表面的な絡んできているように見える言葉の裏に隠れている、彼の自信のなさや、安心したい気持ちにフォーカスをしてみるんです。

そんな見方ができると、表面的な彼の言葉を真に受けずにストレスが和らいだり、寛容な気持ちで彼の言葉に付き合ったりすることができるかもしれませんから。

●彼を肯定するメッセージを送って安心させる

前述に、
自分に向けられている彼女の好きという気持ちが、他の男性によって脅かされるのではないかという不安から嫉妬が起きるタイプの男性は自分の価値に自信がないと書きました。

自分の価値に自信がないというのは、彼の心の問題ですから、この嫉妬が起きないようにするには、彼自身がこの問題に向かいあって自分の価値に自信を持てるようになることが必要です。

彼の心の問題を彼女が解決できるわけではありません。

しかし、なるべく彼が不安になりにくいようにという援助はすることはできます。

(絡まれないようにするために気を付けたいことという考え方もできますが、彼の自信のなさや不安を援助するという考え方をしたほうが、もしかしたら優しい気持ちで彼に接せられるかもしれません)

彼の嫉妬の根っこは自分の価値の自信がないわけですから、彼の価値を肯定するメッセージを送ってあげることが援助になるでしょう。

「あなたの〇〇というところが良いよね」
「あなたとの過ごす時間は癒されるなぁ」
「あなたと出会えて楽しいと思えることが増えたわ」
などなど
彼の価値を肯定するメッセージを送ってあげるわけです。

そして、これをするには、あるポイントがあります!

それは、彼の価値を肯定するメッセージを送り“続ける”ことなんです。

1回だけではなく、付き合い続けている間継続していくんですね。

なぜかというと、
彼が自分の価値に自信がないのは彼の心の問題なので、基本的には彼自身がそこに問題意識を持ち、改善しようとしないと自分の価値に自信を持てるようには変わりにくいと考えていいでしょう。

その為、
彼女が彼に価値を肯定するメッセージを伝えることは安心感を与える一時的なお薬的な役割になります。
それを一度伝えたからと言って、彼が自分の価値に急に自信を持てるように変わることではないことが多いです。

彼が自分の価値を感じてないことから彼女の愛が離れていかないか不安になるという発作が起きないように、安心感を与えるお薬的な役割という意味で、彼を肯定するメッセージを送るわけです。

本当のお薬でもそうですが、痛みの根本が改善されていないと痛み止めが切れると、また痛くなるように、彼に安心を与えるメッセージも時間がたつと効き目が薄れてきて、発作が起こりやすくなります。

だから彼を肯定するメッセージを送り続けることがいるわけですね。

これは否定的肯定法を使って肯定されることを持ちかけられることについても同じことが言えます。
こちらも何度も続けることがいると考えていいでしょう。

基本的には彼の問題なので、基本的には彼自身がそこに問題意識を持ち、改善しようとしないと自分の価値に自信を持てるようには変わりにくいと書きましたが、何度も、何度も、何度も肯定的なメッセージを送り続くけることで彼が自分の価値に自信が持てるようになっていくこともあります。

あなたの援助の言葉が、彼に自信と安心がある人生にしてあげれることだってあるでしょう。

彼の嫉妬がやわらぎ、彼と楽しい時間や、あなたが安心して過ごせる時間が増えるといいですね。

(完)

 

心理学講座4回シリーズ/同シリーズ記事はこちら

1.決めない男〜三角関係を続ける男とのお付き合い〜
2.消えるようとする男〜あなたは私にとって喜びの存在です〜
3.謝れない男〜罪悪感を感じたくない男との付き合い方〜
4.嫉妬をする男〜自分に自信がない男との付き合い方〜

 

この記事を書いたカウンセラー

About Author

若年層から熟年層まで、幅広い層に支持されている、人気カウンセラー。 家族関係、恋愛、結婚、離婚、職場関係の問題などの対人関係の分野に高い支持を得る。 東京・名古屋・大阪の各地でカウンセリングや心理学ワークショップを開催。また、カウンセラー育成のトレーナーもしている。