好奇心が重荷に

相談者名
メロ
こんにちは、私は29歳のメロ(女)です。

私は好奇心が旺盛すぎるのか、やりたい事が比較的多くあります。気が多いのかもしれません。

仕事もして、家事もして、趣味もして、キャリアアップの為の学校にも通い、結婚式の準備もしています。
そのためとうとう年末に調子を崩してしまいました。

忙しすぎると思って自分を休めないとと思うのですが時間がもったいないような気がして休む事に対して葛藤があります。

葛藤があるのでフラストレーションやモヤモヤがたまっていってしまい、興味があったり、好きで始めた事なのに重荷に感じてしまっています。

それでも、やめてはいけないような気がするのです。
私にはいつもなぜか残された時間がない、という思いが非常に強いと思います。なぜかはわかりませんが、女性だからか、子供ができたら自分の人生がなくなるような気がするときはあります(子供を見てくれそうな身寄りもいないし)。

この時間に対する観念のせいか、好きな事なのに、いつも始めると早く、どんどんやらなきゃっという義務感に駆り立てられて、楽しくなくなってしまいます。

今はとっても疲れている気がするんですが心のどこかで、
「だめだめ、もっと頑張れるはず。家でこもっていると、ダメになるよ」
と思ってします。だから思い切って体を休めても、どこか時間をムダにしたとか、いけない方向に自分が進んでいる気がして、リラックスできません。

好きなことが義務感に変わってしまうことがイヤです。
好きなことを楽しみながら続けたり、無理なく自分の好奇心と付き合ったりするいい方法はありませんか?

カウンセラー
根本裕幸(退会)
メロさん、こんばんわ。根本です。
ご相談ありがとうございます。僕もメロさんと同じような気持ちになって、色々なことに手を出していたことがあったので、とても共感できるような気がしました。

何か「中心」を見失ってしまっているようなところはないでしょうか。
自分が本当に欲しいもの、したいこと、夢。
あるいは、本当に今向き合わなければいけない現実。

そういったものが見えなくなってしまった分だけ、僕達はその“周りのもの”に興味を惹かれます。
そして、色んなことをしようとチャレンジした結果、何一つとして満足できなかったり、疲労感ばかりが残ってしまったり、虚しかったり、という自分に出会うものです。

メロさんにとって「疲れてしまった」という部分。
そして「休めない」という部分。
そんなお話を読ませていただくと、メロさんにとって本当に欲しいものってなんだろうな?という気がしてきます。

潜在意識では、強い恐れを感じていらっしゃるのかもしれません。
潜在意識にある恐れは意識レベルでは不安や焦り、緊張を引き起こします。
そして、その感情は次々に興味を移り変わらせたり、多くの興味ある出来事を見せたりして、僕達を困惑し、本来向き合うべきその恐れから気をそらせようとします。
それは多く恐れから逃げるための補償行為になってしまいますから、結果を残せず、また充実感も思ったほどではなく、虚無感や無力感などに苛まれるものです。

たとえば、僕の場合にはその中心にあったのは「何かしないと愛されない」という無価値感でした。それに気付いたときには僕自身びっくりしましたけどね。自分にそんな感情があるとは思ったことなかったから。
また、あるお客様は「捨てられてしまう恐れ」を抱いておられました。
カウンセリングを通じて、よく母親から「そんなことしてると捨てちゃうよ」と怒られた幼少時代の記憶が蘇り、以来、彼女は色んなものに手を出し、好奇心の赴くままに仕事も趣味も男性も変えてきたそうです。
そして、たくさんのものを持っていれば「捨てられないだろう」という思いを抱いていたようです。

ですから、メロさんにとっては、敢えて一度立ち止まってみて、今本当に自分が欲しいもの、したいことは何だろう?ということを思い巡らせて見られるといいのかもしれません。
そして、その好奇心の指し示す方向を集約していくことで、メロさんが本当に欲しいものを形として、感情的なレベルで発見していけるかもしれません。

ある意味、頑張りすぎないことがテーマのようですね。
(僕もこのジャンルではメロさんのことを一方的に言える柄ではないんですけどね。今でもそんな毎日といえば、毎日ですから・・・)

> 仕事もして、家事もして、趣味もして、キャリアアップの為の学校にも通い、結婚式の準備もしています。
> そのためとうとう年末に調子を崩してしまいました。

それは大変ですよね。。。
どんな気持ちで頑張っておられましたか?
本当に充実し、楽しいことであれば、どれだけやっても疲労感は少なく、充実感、満足感、達成感がたくさんやってきます。
でも、「しなければ」「あれも気になる、これも気になる」という気持ちで始めると、たとえガソリンタンクが空になっていても走り続けようとしますから、必ずエンジントラブルを招きます。
心で言えば、疲労感、抑うつ的状態、無気力等の現象ですね。

> 忙しすぎると思って自分を休めないとと思うのですが時間がもったいないような気がして休む事に対して葛藤があります。

それは僕もひしひしと感じることが多かったですね。
でも、それっておかしいと思いませんか?
本当にしたいことをしているときって、それを続けて頑張れるようになるために、むしろ休みを重要視すると思うんですよね。
十分な休息を取らないとしたいことを頑張っていても十分な成果があげられなくなりますし、楽しくもなくなってしまいます。
そして、メロさんがおっしゃるように重荷に感じてしまうようになるのではないでしょうか。

> 私にはいつもなぜか残された時間がない、という思いが非常に強いと思います。なぜかはわかりませんが、女性だからか、子供ができたら自分の人生がなくなるような気がするときはあります(子供を見てくれそうな身寄りもいないし)。

きっと僕が先ほどお話した答えのひとつってこれじゃないかな、と思います。
僕が「何かしないと愛されない」と思っていたのと同様に、「私には残された時間が無い」という観念が色んなことに興味を掻き立てさせ、メロさんを走らせているのではないでしょうか。

子供が出来たら人生がなくなるとしたら、それまでにしたいことの全てをやってしまわないといけないと思いますよね。
そうするとますますもって焦りばかりが募ると思うんです。
焦ってしまうと意識ばかりが先にでる格好になりますから、心のバランスを崩してしまうようになるでしょう。
その結果、不安定な状態が続くので面白みも感じなくなってしまうのではないでしょうか?

その「残された時間が無い」という気持ちを掘り下げていくといいかもしれませんね。
ヒントとしてはお母さんがどんな人なのかを思い浮かべてみるといいでしょう。
子供ができて自分の人生がなくなるって思いは、お母さんを見て培ってきたことが多いと思いますから。

> 好きなことを楽しみながら続けたり、無理なく自分の好奇心と付き合ったりするいい方法はありませんか?

カウンセリング的な見方をすると、僕はやっぱりその「残された時間」についてもっとお話を聞いてみたいな、という気がします。
そこではメロさん自身を縛り付けている観念がたくさん見えてくるでしょう。
その観念は手放していけるものですから、そこにチャレンジした分だけ自分の本当に欲しいものと向き合っていくことができますね。

セルフカウンセリングとしては、まずは自分の興味のあることを全部書き出してみるといいでしょう。30個なら30個、100個ならば100個思いつく限り全部。
そして、その書き出した内容を見て、その一つ一つを成功させて何が欲しいのか?を一段階掘り下げてみてください。
そして、その欲しいものを手に入れたとしたら、どんな気持ちになるんだろう?って想像しながら、また一段心の階段を下りて見ましょう。
色々と気付くことがたくさんあるかと思います。

まずは心に余裕を持つことが先決ですから、今の自分をそうやってじっと見つめてみましょうね。
援助が必要だな、と感じたら、また機会を改めてお話しましょう。

ありがとうございました。

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