嘘つきな夫

巧妙な嘘は、他にもありました。夫はどうしたら嘘をつかない人間になれるでしょうか？私にいい夫の演技をする一方、心の闇が膨らんでいるようなイメージです。夫は自己中心的な性格で、お金も、私には必要最低限しかくれません。給料など教えません。こんな夫とうまくやっていけるのでしょうか。。何か夫が本心を見せられる私にはどうしたらなれるでしょうか。

それはちょっと大変な環境にいらっしゃるのですね。
海外での生活は、結婚された後でしょうか？それとも、始めから海外での生活だったのでしょうか？

こういう問題は一人で乗り越えるにはちょっと困難な面がありますので、できるだけ“仲間”といえる
存在が近くにいるのが助けになるんですね。

こうした話を出来る友人がいらっしゃることを願うばかりです。

さて、いきなり説教臭い話をさせていただこうかと思います。
分かりきったことかもしれませんが、ちょっと辛抱して聞いてくださいね。

夫婦というのは、自分自身を成長させてくれる最高のステージと言える場所で、大好きで結婚した相手であった
としても、どこかで「なんで、こんな人と・・・」と思ってしまうことは少なからずあるものです。
でも、そこで嘆くのではなく、これが自分に与えられた“課題”として、自分を成長させつつ乗り越えていくこ
とで、私達の内面は磨かれ、輝きを増して行くんです。
そういう意味では、夫婦の問題というのは、その成長を強く促されている状態とも言えるのです。

そういう目で見ると、osakanaさんはとても向上心の強い方と言えるのかもしれません。
このご主人を選ばれたのですから。

ご主人には失礼な言い方かもしれませんが、正直そのように感じてしまったのです。

しかし、ご主人もほんと巧妙に嘘を付かれますね。
私も職業上、同じように嘘を付くのが上手な方を間接的に知っていますけれど、osakanaさんのご主人は、その
中でもかなりウワテに属するような気すらします。

osakanaさんのご家族としては、心配されるのも同然、その流れで、絶対結婚反対！離婚推進！の旗を掲げるの
も無理はないと思います。

さて、肝心なところですが・・・。

> 夫はどうしたら嘘をつかない人間になれるでしょうか？

なかなか難しいですよね・・・。ちょっとご期待に沿えるかどうか分かりませんが・・・、でも、彼が嘘を付い
ても、付かなくても幸せになる方法はあると思うんですよね。

男女の違いに「女は嘘は嫌い。でも、男は嘘に抵抗がない」という要素があります。

だから、男性は嘘を付くことにあまり罪悪感を感じないことがあるんです。
というのも、そういう男性は「結果重視」になり、どんなに嘘を付いても、結果を出していればいい、と考えて
しまうからなんですね。

だから、そういう目で見ると、ご主人は果たして「嘘を付いている自覚があるのかどうか？そして、嘘を付くこ
とで奥さんが苦しんでいることを理解できるのかどうか？」という疑問が浮かぶのです。

例えば、離婚届と婚姻届のくだりにしても「じゃあ、何かそれでお前に苦労かけたか？知らなかったけれど、何
の問題もなかっただろ？」と逆切れされることもあるかもしれません。

つまり「嘘」そのものに罪悪感がないから、「迷惑や苦労をかけたかどうか？」という結果論を重視するわけで
す。

だから、嘘を付かない人間になる、ということは、それだけ取ってみても難しいのかなあ、と思ってしまうんで
す。
そもそも、私達は相手を変えることはお勧めしないんです。
労多くて実り少なし、ということが多いからです。

だから、むしろ、自分を変えましょう、という提案をさせてもらっているんです。

例えば、嘘を付く旦那を持つ奥さんについて“騙されてあげる奥さんになる”という手段もあるんです。

例えば「嘘」そのものに罪悪感がないとすれば、「嘘」の部分を除いてみれば、たくさん彼の愛が見えてくるこ
とも少なくないんですね。

知りたいことは教えてくれないし、教えてくれたとしても嘘かもしれない・・・という疑念を持つとすれば、う
ちの旦那はほら吹きだけど、ちゃんと家族を守るし、私達のことを愛してくれている、という“実感”を得られ
るようになるかもしれません。

えー、そんなのバカみたい・・・と思われるかもしれませんが、もし、おバカになって幸せならば、それはそれ
で素晴らしいことだと思うのです。
我らが目指すところは、幸せなおバカなのですから。

そして、そのプロセスの中では、より大きな目でご主人を見ることが求められるようになるでしょう。
全体像といいますか、大局観と言いますか、本当に広い目を持たないと、なかなかご主人の本音って見えないと
思うんですね。
というか、ご主人の本音は見るもの、分かるもの、というより“感じるもの”である気がするんです。

きっとこれが本音なんだな、ということが、その仕草、表情、言い方などから感じ取れるイメージです。

実はおバカになるってものすごく難しいことでして、それは、思考に頼るのではなく、直感や感覚に頼る生き方
を選択することになるからなんです。

だから、感受性をずんずん磨いていく必要があります。
（彼の本音は何だろう？って感じようとすることがその一つのアプローチです）

でも、その結果、ものすごい女性へと成長できることは間違いありませんよね。
あのご主人を手のひらで転がせるわけですから！

ですから、かなり勇気の要る選択であることは間違いありません。
osakanaさんの文章からは、実害がどのくらいあるのかはあまり見えてこないのですが、社会的な信用を失った
り、家族との関係が悪化したり、他の大切なものをたくさん失っていくとしたら、それはやはり考え物だと思う
のです。

そうした点も踏まえて、さあ、私はどうするか？
お子さんのことも考えて、家族３人で幸せになるように乗り越えていくのか？
をじっくり考えていただければな、と思います。

なかなか伝えきれない部分もありますので、もし、良かったらカウンセリングなども使ってみてくださいね。
よりきめ細かなサポートもさせていただけるかと思います。

参考になりましたら幸いです。