長期の別居・・・

相談者名
まな
結婚7年目、夫(35歳)、私(32歳)、娘(5歳)の三人家族ですが、
夫とは別居して一年半になります。
夫は結婚以来二度の浮気(それぞれ相手は別人です)。
一度目は相手も呼び話し合いをし、無理やり別れてもらいまいましたが、
二度目の今回はもうどうしようもないくらい修復不可能な状態です。
浮気が原因の連日の喧嘩に嫌気がさしたのか、夫がほかにアパートを借りて
出て行っている状態です。
別居当初より月に1~2回、泊りがけで子どもと遊ぶためうちによってきます。
怒って責めてばかりでも何も解決しないし夫も苦しくなるだけだろうと、
一切その話題には触れず、会ったときには明るく楽しくいようと心がけています。
いつか戻ってきてくれれば・・・と、こちらのカウンセリングサービスさんにも
お世話になりながら、自分の悪かった部分も見つめなおし過ごしてきました。
夫は暴言を言うこともなくなり前のように優しく接してくれるようになりました。
が、私の努力が至らず、一年半経っても変わらない関係が続いています。
何だか最近はもうどうでもいい、というか、考えたくなくなってきました。
ご相談したいことなんですが、こんな私はただ逃げているだけなのでしょうか、ということです。
私は離婚も視野に入れています。
でもそれがこの生活に疲れたからなのか何なのかよくわからないんです。
子どもと二人の生活も軌道に乗り、自分の時間も好きに使えて心穏やかに
過ごせています。
でも夫のことは考えるのを避けている感じです。しんどい現実から目を
そむけているだけかもしれません。
自分の気持ちが全く分かりません。夫とのことをどうしたいとかがなく、
どうでもいい、なんて考えてる私は頭がおかしいんじゃないかと思います。
このまま時の流れに身を任せていいのでしょうか。
いつか自分で答えを出して動き出す日が来ると思ってもいいのでしょうか。
それともやはり逃げているだけなのでしょうか。
乱文ですみませんが、よきアドバイスをいただけたら幸いです。
よろしくお願いいたします。
カウンセラー
大門昌代
まなさんはじめまして。大門と申します。どうぞよろしくお願いいたします。
別居生活が1年半続いているのですね。
その間、寂しいことや不安になること、たくさんあったでしょうね。
ご主人が家に帰ってこられたときに、ご主人のことを思って、一切責めずに明るくふるまわれるのは、とても大変なことだと思います。
でも、なんとか関係修復したいという思いと、ご主人への愛情から、頑張っておられるのでしょうね。

ご相談してくださっている「私は逃げているだけなのでしょうか?」についてですが、私は決してまなさんが、逃げているとは思いませんよ。
関係修復の為、色々な努力をされていすますし、離婚も視野に入れ、自分の時間を持ち、楽しむこともできているわけですから、見たくないものに蓋をしているわけではないと思うのです。

ただ、ご主人のことを考えるのをさけているのは、どうしてでしょうか?
考えたときに、どんな感じがするのでしょうか?
どこかであきらめがあるのかもしれませんね。
あれもやったこれもやった。でも主人は帰ってこない。もう何をやっても無駄だ。
そう感じているのかもしれませんね。
また、別居に至る前の状況が、喧嘩ばかりで、最悪な状態だったと思いますので、「あの時に比べたら今はまし」と思っているのかもしれません。
もしそうだとしたら、「あんな最悪な状態になるぐらいなら、今も幸せとは言えないけれど、これで満足しよう」と思っているのかもしれません。

私たちは一番ひどい状況を思い出し、あの時に比べたら今はマシと、決して幸せとは言えない状況を我慢しようとしてしまいます。
もちろん、そういう乗り越え方もあるかと思いますが、そのままですと、「今のままでいい」という思いが強くなりますから、現実に手に入るのは、「今のまま」という状況です。

まなさんの状況で言うと、たまにご主人が子供さんと会うために帰宅し、その時は家族として暮らすけれど、それ以外のときは、ご主人は浮気相手と一緒に暮らすという二重生活です。
この状況は、まなさんにとって幸せですか?
子供さんとの生活にも慣れてこられて、落ち着いてはおられるでしょうが、あの時よりマシなだけであって、決して今の状況を望んでおられるわけではないと思います。

「どうでもいい」と思う時、本当にどうでもいいのではなく、多くは「どうすることもできない」と思っているものです。
本当にそうでしょうか?
色々やってこられましたが、まだまなさんが取り組んでおられないことがあるかもしれません。

今もしも、ご主人が帰ってこられたとしても、まなさんの中には「また裏切られるかも」「仕方なく帰ってきたのかも」という思いが残るのではないでしょうか。
今から、自信を取り戻していきませんか?
ご主人の2回の浮気でボロボロになってしまったまなさんの女としての自信を、取り戻していくことにチャレンジして下さいね。
おしゃれを楽しみ、母としての強さと、女としての輝きを取り戻していきましょう。
そうして、自信を取り戻したときに、ご主人を選ぶか選ばないかは、まなさんが選択することができるのです。
もちろん、ご主人も選択権があります。
お互いが選んだ結果、もう一度やり直していこうとなったのであれば、「仕方なく帰ってきたかも」という思いはなくなりますし、自信を取り戻したのであれば「また裏切られるかも」という不安はなくなります。
そして何よりも、自分で選択したということで、流されるとか、時に身を任せるとかではなく、「私が選んだ」という力が備わります。
それは、ご主人を選んだとしても、選ばなかったとしても同じことです。

今は、元通りにするかどうかを、ご主人だけが選択権を持っているような感じがすると思いますが、まなさんにも選択権があるのです。
自分の人生の選択権を自分に取り戻していきましょうね。

ご相談ありがとうございました。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

恋愛や結婚、浮気や離婚など男女関係、対人関係やビジネス関係、家族関係や子育て、子供の反抗期、子離れ、親離れ問題など幅広いジャンルを得意とし、お客様からの支持が厚い。 女性ならではの視点と優しさ、母としての厳しさと懐の深さのあるカウンセリングが好評である。PHP研究所より3冊出版。