こころとからだの矛盾

相談者名
癒生
初めまして。
何度も別れ話しをしては寄りを戻し、それでもやはりうまく行かずに今回、話し合いで離婚が決まりました。
お互い嫌いになった訳では無く、結婚観などの価値観の相違が主な原因です。
しかし私の働き口がなかなか見つからず、今は居候の状態です。
相手に何も期待しなくなり、喧嘩も減り距離感も保ち、ほどほどに仲良く過ごして半月が経ちました。
私は居候の罪悪感から家事をしています。
離婚届けはまだ出してはいませんが、私はもうやりたい事を見つけて気持ちはそちらに向いています。
しかし時々、夫婦関係を持ちます。
私からは求めませんが、相手から求められると嫌悪感をもちながらも受けてしまいます。
でも途中からは私がもっとして欲しくなります。
私はただオトコが欲しいだけなのでしょうか。
誰も愛せていない気がしています。
誰とも長く一緒に暮らせません。
でも、カラダは一度触れられると求め出すのです。
私は淫乱女なのでしょうか。
カウンセラー
根本裕幸
癒生さん、こんにちは。根本です。
ご相談有難うございました。

癒生さんにとってセックスってどのような意味があるのでしょうね。
ある人にとっては親密感のシンボル。
また、寂しさを埋めるもの。あるいは、愛されていると実感する時間。
自分が解放される唯一のもの。自分が一番癒される場所。

例えば、ある人がすごく深い孤独感を持っているとします。
ずーっと昔、子どもの時代、赤ちゃんの時代からずーっと持っていた孤独感です。
それはどうにも出来なかった辛い感情だったのですが、大人になったある日、
セックスを通じて、それがスーッと癒された経験を持ったとします。
そうすると、子ども時代からずっと探し求めていたものに出会ってしまったんです。
それは「セックス」ではなく「孤独感を癒すもの」。
そうすると、触れられただけで、体が反応してしまう・・・ということもあるんです。

もちろん、普段自分を押し隠し、顔色を伺ってしまう女性。
でも、セックスだけは自分を解放し、心がほんとうに満たされる時間だと知れば、
それを拒絶することはできなくなるかもしれません。

こうした不安はなかなか人には相談しにくいせいか、よくお伺いするテーマでもあるんです。
それぞれ、自分がすごく淫乱ではしたない女なのではないかと不安がってらっしゃいますが、
心理的には必ず何らかの背景があるんです。

そこを癒していくと、このパターンから卒業することもできます。
卒業といっても、セックスと上手に付き合える、という意味で。

さて、癒生さんのパターンを見ていくとすれば、

1.何度も別れ話しをしては寄りを戻し
2.罪悪感
3.誰とも長く一緒に暮らせません。

というところが気になります。

3つ目については、「なぜ???」という気持ちがします。

1、2は似たようなところがあろうかと思いますが、罪悪感が強いと「癒着」と言う状態を作ります。
(たしかに「癒着」もセックス依存のような状況を作り出すことがあります)

癒着というのはこれ以上は近付けない場所なので、離れる方向にしか意識は向きません。
しかし、離れるのは辛い、寂しい、冷たい、怖いので、離れられずに、ずるずると関係が続いてしまうんです。

これは辛いですよね。

だから、癒生さんにとっても自分で自分のことがよく分からなくなったり、自己嫌悪したりすることも
少なからずあるんじゃないでしょうか?
また、体のことだけじゃなくても、いつも自分を責めたりしてませんでしょうか?

自分を責めれば責めるほど、泥沼にはまりやすいんです。
そして、悪循環が繰り返されます。
だから、少しでも自分に優しく、自分が喜ぶことをしてあげたいものです。

罪悪感からではなく、気持ちがいいから家事をする・・・とか、仕事が見つからずに家に居る間は、
昼下がりなどにちょっと外出してお茶などを楽しむ・・・とか。
ちょっとした自分の時間、自分が好きなことをして楽しめる時間を作ってみるのはどうでしょうか。

もちろん、罪悪感とは背中合わせですが、でも、好きなことをやってる間は自分のことも好きで
いられやすいんです。

そうして、まずは今の状況を“許していくこと”。これを目標にしてみましょう。
何かを変える前に、今を受け入れ、認めて、許してあげること。
ここが出発点になるんです。

そして、その背景。どうして癒着してしまうんだろう?というところから見ていきたいんですね。
お父さんやお母さんとの関係はどうだったのか?
過去の恋愛はどうだったのか?
そういうところに原因が見つかることも多いです。

だから、旦那さんとの関係も重要なのですが、それまでに至る人間関係にも着目したいところなんです。

そんな背景を見つめつつ、また、機会があればカウンセリングなども使ってみてくださいね。

参考になりましたら幸いです。
ありがとうございました!

この記事を書いたカウンセラー

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