コミュニケーション上手になる方法~ニーズのコミュニケーション編~

パートナーシップ間の問題の原因は、コミュニケーションに関する問題が原因にあることが多いです。

コミュニケーション上手になる方法をご紹介します。今回はニーズのコミュニケーションの仕方です。

●コミュニケーション上手はパートナーシップ上手●

パートナーシップ間で起こる問題の7~8割りは、コミュニケーションに
関する問題である という話を聞いたことがあります。

実際、カウンセリングでパートナーシップ問題
(恋愛問題、夫婦問題、仕事でのパートナーシップ関係)のお話を聞かせて
いただくと、コミュニケーションが関係してくる問題が多いように思います。

コミュニケーション不足や、コミュニケーションでの誤解が問題を作っている
ことを考えると、
逆に考えれば、コミュニケーションのスキルをアップさせることができれば、
パートナーシップ関係は良くなっていけるはずですね。

実際、僕がカウンセリングを担当させていただいているクライアントさん達で、
コミュニケーション上手を目指して、色々取り組んでいる方々がいらっしゃる
のですが、取り組む前よりもはるかにパートナーシップ関係が良くなっていま
す。

そんなコミュニケーション上手を目指す為の方法を何回かに分けてご紹介させ
ていただきます。

今回は、ニーズのコミュニケーション編です。

●ニーズは、ぶつけずにお願いする●

僕たちはニーズ(欲求)というものを持っています。
それは、人間だからあたりまえのこと。

そして、欲求は満たされたり、適えられたりすると、いい気分になれますから、
満たしたいし、適えたいと思います。

そう思うこと自体は悪いことではありません。
満たされたり、適えられたほうがよいと思います。

しかし、「ああしたい」、「こうして欲しい」、「こうやって」、
というような要求が強くなりすぎると相手がその要求に答えられないことが
でてきます。

すると、ニーズに応えてくれないことが、まるで拒絶されてるような感覚を
感じることがあります。

そして、この、まるで拒絶されているかのような感覚がストレスになります。
この拒絶されているような感覚はとても嫌なものです。

ニーズをガンガンぶつけられるというのは、相手にとってしんどくなってしま
うことが多いですから、ぶつけられる相手の方もストレスを覚えます。

そのストレスから「重いよ」「うざいよ」「めんどくさい」というような、
きつい言葉が発せられることも・・・

そして、お互いに攻撃的になってしまいます。
すると、当然人間関係は悪くなってしまいます。
人間関係が悪くなるというのは大きな問題ですね。

しかし、コミュニケーション方法を少し工夫すれば、この問題は、
引き起こさなくてすむことができます。

この問題には2つの問題があると考えられます。

1・ニーズをぶつけられてしまう相手は負担を感じてしまうことがある問題
2・相手が応えられなかった時に、まるで拒絶されてるような感覚がする問題

この2つの問題を解決するコミュニケーションの仕方は・・・

ニーズを相手にぶつけてしまうコミュニケーションではなく、
ニーズは相手にお願いすること、
そしてお願いの答えは相手に委ねるコミュニケーションに変えること。

相手が応えられなかった時に、まるで拒絶されてるような感覚がする時は、
その感覚の背景にある心理として、
相手が自分の要求するニーズを断るのを認めていない心理が働いています。

お願いという形のコミュニケーションをとる時は、相手の断る権利を認めて
あげることを意識した上でコミュニケーションをとる事が大切です。

すると、お願いというコミュニケーションだと、
相手にも断るという選択肢が残されている上でのコミュニケーションになるの
で、相手にとって負担感が少なくなります。

負担感が少ないので、相手はあなたとの関係に楽さを感じます。
楽に感じる相手とは仲良くしたいものですから、二人の関係は良くなっていき
ます。

また、心理的負担(プレッシャー)を感じない分、少々の無理も聞いて上げれ
る余裕も生まれてきます。

もし、相手があなたのニーズに応えられないとしても、
最初から断る権利を認めておけば、あなたは傷つかずにすみます。
これは大きなメリットだと思います。

また、お願いした答えを相手に委ねることができれば、
「こうしてくれるべきだ」
「自分の望みを適えてくれるべきだ」
というような“期待”というものをしなくてもすみますので、
期待はずれで、がっかりする思いをしなくてすみます。

期待はずれになると、がっかりしますし、ショックですし、
ストレスが溜まりますからね。

●ニーズのコミュニケーションのポイント●

今回の自分の持っているニーズを上手くコミュニケーションをする方法の
ポイントをまとめると以下の3つになります。

1・ニーズはぶつけずにお願いすること
2・相手が断る権利を認めてあげること
3・答えは相手に委ねること

ニーズ(欲求)を持つこと自体は悪いことではなく、
そのニーズをどう扱っていくかが、大切なことですから、
ニーズを上手くコミュニケーションできるようになればいいと思います。

それができれば、コミュニケーション上手は、パートナーシップ上手に
また一歩近づけますから。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

若年層から熟年層まで、幅広い層に支持されている、人気カウンセラー。 家族関係、恋愛、結婚、離婚、職場関係の問題などの対人関係の分野に高い支持を得る。 東京・名古屋・大阪の各地でカウンセリングや心理学ワークショップを開催。また、カウンセラー育成のトレーナーもしている。