見栄っ張りの人の心理

今回は、見栄っ張りの人の心理学。見栄っ張りの人と関わるとき、その人自身と関われていない気がするし、どこかその人自身に声が届いていない感じがして、悲しくなったり、寂しくなったりする方もいますよね。

人によっては、見栄を張っている姿を見ることに嫌悪感を感じる方もいますよね。しかし、見栄を張るに理由があります。見栄っ張りな人の心に何が起こっているのかを紐解いていくと、なぜ見栄っ張りの人に近づきたくても近づけない感じがするのかが見えていきます。

◎リクエストを頂きました◎
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見栄っ張りな人の心理を教えて下さい。
私の周りに、特に友達でこういった見栄張さんがいつも何人か登場します。話をしていると、あれ、こないだと言ってること違うなとか、どんどん話がでかくなってくなと感じたり、こちらが弱音吐いたり弱い自分をさらけ出しても、向こうが弱っていても平気じゃないのに、平気な感じでしょうがないじゃないみたいに強がったり、なんだか本音で接してもらってない感じがして寂しさを感じます。

新しい友達を作ろうと何人かに心を向けても同じ様な人、もしくは同じ様な見栄張りな態度を取られて、疲れ果て、相手に魅力を感じなくなり、相手に怒って説教してしまったり、関係を続ける事を諦めてしまいます。

何故こんなにも見栄っ張りな態度で私と接するのでしょうか?私はただ本音で対等に仲良くしたいだけなのに… 時にはただ何気ない話をしたいだけなのにそれをぶったぎられたり、やはり見栄を張った話ですまされ切り捨てられたように感じて悲しくなります。
(※一部編集させていただきました。)
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リクエストいただき、ありがとうございます。

今回は、いただいたリクエストを基に、見栄っ張りの心理学について、講座を進めていきたいと思います。

なぜ、見栄を張るのか!?

見栄を張るとは、見た目の姿を意識して、実際以上によく見せようとする態度のことを言いますが、そもそも、何故、見栄を張るのだろう?何故、見栄を張らなければならないのだろう!?というところに着目していくと、見栄を張っている人の心理状況が垣間見ることができます。

見栄を張るというのは、実際以上によく見せようとする態度のことをですから、見栄を張る人にとって、実際の姿は良いものと感じられていないわけです。

実際の姿は、見栄を張る人にとって劣等感や自己嫌悪の対象となるものですから、とにかく人には見られたくないものになるわけです。ですから、見栄という鎧で自分を纏っているのです。

見栄を張っている人に近づこうとするとどうなる!?

見栄を張っている人に心理的に近づこうとしても、見栄という鎧を纏っていますから、なかなか近づけた感じがしません。近づきたいとか、関係性を築きたいと思っている人にとっては、寂しさを感じますし、近づきたくても近づけないもどかしさを感じることもあるでしょう。

近づきたい人にとっては、相手に興味をもち、相手の本来の姿に近づきたい、触れたい、コミュニケーションを図りたいなどを感じますから、見栄という鎧で隠している本来の姿にアクセスしようとします。しかし、見栄を張っている人にとっては劣等感や自己嫌悪などを感じている対象にアクセスされていることになりますから、劣等感や自己嫌悪を刺激されて、見栄を張っている人が感じる感情は決していい感情ではありません。

ですから、見栄という鎧で隠している部分にアクセスされるとそこに近づこうとする人から距離を取ろうとしたり、その人との関係を断ち切りたくなったりします。

ここで、押さえておきたいのは、見栄を張っている人にとって、距離をおきたいとか、断ち切りたいと思っているのは、近づいてくる「人」ではなく、人との距離が近づくことによって感じる「感じたくない感情(劣等感や自己嫌悪)」なんですね。

これを知っておくと、相手から距離を置かれても、断ち切られるような態度をとられることがあったとしても、相手には相手の事情があることも理解できますし、例え、寂しさや悲しさを感じたとしても、必要以上に痛みを抱えることが少なくなります。

見栄っ張りな人とどうしたら、近づける!?

見栄を張っている人にとって、見栄で隠している部分は人には見せたくないものです。ですから、本来の姿や本音で向き合うことを求められたとしても、見栄を張っているひとにはなかなか応えづらいものです。

見栄を張っているが気になる人にとっては、見栄を張っている部分を取っ払って向き合って欲しいと思うわけですが、

本来の姿や本音で向き合いたいと求める人
VS
本来の姿や本音を隠しておきたい人

という相反する要素が対峙する構図が出来あがってしまいます。
ここでお互いが感じる気持ちは、「分かってもらえない」という気持ちなんですよね。

本来の姿や本音で向き合いたいと思っている人にとっては、その気持ち自体も分かってもらえないなと感じるでしょうし、その気持ちを分かってもらえない寂しさも分かってもらえないと感じるでしょう。

逆に、見栄を張っている人にとっては、触れられたくない、隠しておきたい気持ちがあることを分かってもらえないと感じるでしょう。こんな感じで、たとえ立場が違ったとしても感じている感情は同じであることがとても多いんです。

このままの構図が続くと関係性は平行線になるので、停滞感や虚無感、諦めなどを感じます。この関係性から脱却するには、「相手に対する理解」ことがカギになります。

今回の心理学講座では、見栄っ張りの人との関係性についてお話していますから、見栄っ張りの人の心の部分…
「本来の姿や本音を人には見せたくない、隠しておきたいことがある」
といった部分になります。

ある側面では、自分に自己嫌悪や劣等感を感じて隠している(見栄を張っている)という姿は、見栄を張っている人の「ありのまま」とも言えます。

無理して見栄という鎧を脱がせようとしても、見栄を張っている人にとってはやりたくないことですから、うまくはいきません。

まずは、自分に自己嫌悪や劣等感を感じて隠している(見栄を張っている)ありのままの部分を「よし」とする(認める)ことから始めてみましょう。

見栄を張っている人のありのままを認めるということで、
本来の姿や本音で向き合いたいと求める人 VS 本来の姿や本音を隠しておきたい人

の対立が軽減されるので、その分だけ関係性に変化があらわれます。

(完)

この記事を書いたカウンセラー

About Author

宮本 恵

人間関係の築き方・コミュニケーションのスキルアップ・個性を生かすことを得意とする。 お客さまのテーマを多角的な視点でとらえて分析することにより、新たな視点や心の気楽さを持つことが出来ると定評がある。ゆるぎない安心感の基盤を基に行うカウンセリングは、心のうちを語りやすいと評価が高い。