わけのわからない嫉妬

相談者名
ゆきんこ
はじめまして。もう43歳にもなるいいおばさんですが、いまだにうまく自分の感情をコントロールできずに苦しんでいます。
主には会社の人間関係ですが・・。誰かが楽しそうに笑って話をしていたら、ただそれだけで腹がたちます。それが自分の親しい人だったらなおさらです。自分がまじめに仕事に取り組んでいるのに対し、けらけらと笑いながら仕事をされると非常に腹がたちます。後ろからまじめにやれ!と殴ってやりたいほどの怒りです。何かを人に教える事に非常に腹がたちます。自分で努力して得たものを、「これ教えて!」「ねえ、これってどうしたらいいの?」といとも簡単に聞きにこられると、優越感を感じつつ、何も努力せず私からノウハウだけを教わろうとしている相手に対し、損をする気がして教えたくないです。(しょうがなくて、教えてますけど。)こんな感じで日々すごしているので、その嫉妬や怒りを悟られないように突然親しい人と距離をとったりして、なんとかやり過ごしています。
「馬鹿のくせに生意気だ!」とか、「私に逆らうんじゃないよ!」「もっと私を尊敬しろ!」という気持ちがあるから、こんなに苦しいのだと思います。なんて傲慢な・・と思われるでしょうか。ちょっと目があったときに無視されたり、笑ってくれなかったり、それだけで、かっとするほど腹が立つのは、劣等感の強い現れだと思っています。
「楽しそうに」している人をみるとそれだけで腹がたつ・・・なんてさびしい人でしょう・・・。でも、それが私です。たとえ見知らぬ人でも嫉妬します。なんとか、穏やかなやさしい気持ちの人になれないものでしょうか。
人は人、私は私と、きちんと理解できる大人になりたいのです。
カウンセラー
中原謙一
ゆきんこさん、初めまして。
メールありがとうございます。

私は中原謙一と申します。

よろしくお願いいたします。

メールを読ませてもらって、私が感じたことなのですが、ゆきんこさんに強い「禁止」
が感じられます。

想像してみてください。
ダイエット中に目の前で友人が自分の大好物を食べている。

腹が立ったりしませんか?

私がダイエットして食べたいものを我慢しているんだから、あんたも一緒に我慢しな
さいよ!

こんな気持ちになったりしませんか?

これは一例ですが、自分が禁止していることを他人がやると、この例のように無性に
腹が立ってきます。

さて、ゆきんこさんはメールからどれくらい自分に「禁止」を持っているとわかるの
でしょう。

「誰かが楽しそうに笑って話をしていたら」
楽しそうに笑うことを禁止してますよね。

「けらけらと笑いながら仕事をされる」
笑いながら仕事をすることを禁止してますよね。

「何も努力せず私からノウハウだけを教わろうとしている相手」
楽しようとすることを禁止してますよね。

このように、ゆきんこさんは「楽しむ」ことに関することをいろいろと自分に禁止し
ていることが感じられます。

そして、この禁止を破っている人に「嫉妬」しているみたいですね。

これはゆきんこさんの中に自分だけの「規則」があって、ゆきんこさんはこれをきち
んと守っているということになります。
ところが、人というのは面白いもので、自分だけの規則のはずが他人にも「守りなさ
いよ!」と強要してしまいがちなんです。

要するに、「自分のやり方」にこだわっているみたいですね。

さて、私からの提案ですが、このゆきんこさんの「規則」を改正してみませんか、と
いうことなんです。

簡単にいえば、「自分に楽しみを与えてみませんか?」ということです。

自分に許していないものは他人がすることを許しません。
しかし、こればかりではしんどいだけです。

もちろん規則そのものはあってもいいのですが、多少規制緩和してあげるような感じ
で、自分にほんの少しでも「楽しんでもいいじゃないか」とか「私も楽しんでみよう」
と、自分を楽しくすることに意識を向けていただきたいのです。

もちろん、40年近くこの規則を守ってきてますから、今更規則を変えるのは大変なこ
とかもしれません。
しかし、今のゆきんこさんにには必要のない規則もいっぱいあります。

それを、ちょっとずつでもいいですから変えてみてはいかがでしょうか?

最後まで読んでいただいてありがとうございました。

ゆきんこさんが楽しく明るい人生を送るために少しでも参考になれば幸いです。

ありがとうございました。

この記事を書いたカウンセラー

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