ガールズ(?)トークの結末

ある日の休日。
昔から、グループでつき合いのある友人たちとメンバーの誕生日を祝うために集まっていました。
そして、私はあることに気づきました。
それは、グループの中で私にだけがパートナーがいないということでした。
パートナーがいないのは、たった今始まったことではないので、今更と言えば今更な気づきでした。
いやいや、パートナーがいなくても、それなりに楽しく生活はしていたので、今までそんなに気にしたことはありませんでした。
「そのうち、私にもパートナーが出来たらいいなぁ。」といったぐらいに感じていました。
今まで気にならなかったのに、何故、今回は気になったかというと、グループの中で、唯一独身仲間に彼女が出来たというのを聞いたからでした。
今までの私個人の状況と変わらないのにもかかわらず、そのグループの私以外のメンバー全員にパートナーが出来たことで、妙に一人身であることを意識してしまったのでした。
そして、その夜は急に寂しさを覚え、自分のこれからに一抹の不安を感じ始めました。
それから、数日経ってから、そのグループのメンバーとの面識のある別の友人と電話で話す機会がありました。
彼女も、独身女性の一人でした。
私のこの気持ちを理解してくれるに違いないと思い、以前グループで集まったときに、急に寂しさを感じたこと、これからの自分に一抹の不安を感じたことを打ち明けてみました。
そうすると、少なからず似たような経験もあるし、同じような気持ちになったことがあるというのである。私は、同じ気持ちを分かち合えたことに少し安堵していました。
そして、
「グループの人にパートナーが出来たことで、寂しさを覚え、不安を感じていたら、実際、自分以外の皆が結婚してしまったら、こんな寂しさや不安じゃ治まらないよねー」
なんていう話題になっていました。
更に友人は続けます。
友人:そういう状況になったときに、果たして心から祝ってあげることができるだろうか?
   ずっと友人としてつき合ってきたのに、祝ってあげることが出来ないなんて寂しいし、もしそうだとしたら、自分のことを人として器が小さく感じてしまうわー」
私 :確かに…、私もその立場に立ったら、祝ってあげたいけれど、心から祝ってあげることが出来るかというと自信がないわ。
   …ということは、私たちお互いの結婚を祝ってあげることが出来ないかもしれないね(笑)
友人:そうよ。絶対、嫉妬しまくって、顔が引きつってしまうわ。そんな気持ち隠して、にっこり「おめでとう♪」なんていって、結婚式に参加して地獄の時間を過ごすのよ。
おぉ~だんだん、ダークな話になってきたなぁと感じながら、お互いにお互いの結婚を祝えないのは嫌だから、お互いを祝うことが出来る方法はないだろうかと考えてみました。
人の結婚が、何故、苦しく、地獄のような時間になるのか…。
そして、自分の結婚も決まってもいないのに、私は友人にこんな提案をしてみました。
私 :私が結婚するときは、嫉妬してもいいし、寂しーって言ってもいいよ。
   私も、○○が結婚するときは、しっかり羨みながら、祝うから。
   それだったら、心から祝えそうな気がしない?
友人:えー、そうなん。でも、嫉妬してもいいなら、お祝い出来るかも。」
私 :じゃあ、お互いがお互いを祝うことが出来るね。
こうして、久しぶりのガールズ(?)トークは円満(?)に終えることができたのでした。
今回は、結婚と一人身の関係についての話だったけれど、今回の話に限らず、羨ましいとか寂しいとかの自分がネガティブだと感じる要素、お祝いをしたいというポジティブな要素があると、両方が存在しているにもかかわらず、ネガティブな要素をついつい隠そうとか抑えようとしてしまいますよね。けれど、どちらも存在することには変わりないのだから、ネガティブな要素を隠そうとしたり、抑えようとしなくて済むのであれば、その隠そうとしたり、抑えようとしたりしていたエネルギーをポジティブな要素に向けることが出来るのかもしれないなぁと思ったのでした。
そうしたら、友人の中で最後の一人身になったって、友人の結婚式でとびきりの笑顔を見せることが出来るかもしれません(笑)
だからといって、最後の一人身になりたいわけではないです。
(念のため)
今度のガールズ(?)トークは、素敵なパートナーシップの築き方について話をしよう(笑)
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この記事を書いたカウンセラー

About Author

人間関係の築き方・コミュニケーションのスキルアップ・個性を生かすことを得意とする。 お客さまのテーマを多角的な視点でとらえて分析することにより、新たな視点や心の気楽さを持つことが出来ると定評がある。ゆるぎない安心感の基盤を基に行うカウンセリングは、心のうちを語りやすいと評価が高い。

2件のコメント

  1. カウンセラーさんでも、女友達に嫉妬しちゃうことがあるんだ~と思って、すごく安心しました!!
    私も20代のとき、親友の結婚式前に複雑な気持ちになりました。
    「○ちゃんへの嫉妬と、○ちゃんが幸せになってうれしいって、両方の気持ちがある」
    「幸せになってうれしい、祝いたいって気持ちがあるのは本当なんだから、それでいい」
    「前者の気持ちは、相手の前では隠して、思いっきりお祝いしてあげよう」
    と思って落ち着きました。
    今は私は結婚していますが、旦那さんと仲がよかったり、お金があったりする友人や先輩に嫉妬しちゃうことがあります。
    嫉妬って、だれでも、いつでもあるんですね!!
    仲良くしたい・友人の幸せを祝いたいって気持ちと両方あってあたりまえなんですよね。
    安心しました。
    ありがとうございました。

  2. saraさん、コメントいただき、ありがとうございます。
    そうなんです、カウンセラーだって、嫉妬することがあるんですよ(笑)
    出来れば、嫉妬は感じたくないものですが、嫉妬の存在をあってもよいものと感じることができると安心も出来ますし、楽になりますよね。
    嫉妬は見方によれば、私たちの欲しいものを教えてくれる良い側面も持っていますから、否定せずに上手に付き合っていきたいものですね。