今をありのまま見れない私たち(3)~過去を通して未来を見る~

誰もがもっているであろう感情、罪悪感と無価値観。この感情が強いと、「罰を受けるべき」「価値を得ないと」という状態になります。その為に、罰を受けるのに適した相手、価値を得るのに適した相手としてダメンズを、わざわざ選んでしまうということがあります。

ダメンズでなければ、罪を償うことができないですし、価値を得ることができないと感じるからなのです。また、自分は間違っているのではないかという思いが強いと、間違いではないことを証明したくなります。証明するためには、やはりダメンズのダメな行為を正すということが、必要になり、ダメンズをわざわざ選んでしまうということになる場合もあるのです。

我々は、過去に経験したこと、過去に出会った人たちを今に投影しながら生きています。

そして、過去に傷ついた経験を通して今を見ることで、過去の分も割増しして、深く傷ついてしまいます。

今をありのまま見ることができないのは、過去の傷があるからだけではありません。

その過去の傷を通して、未来を見るので、未来にたくさんの不安を抱え、心配することに忙しくなってしまい、今を見れないということもあります。

例えば、過去に大きな失恋をしたとしましょう。
さんざんひどい目にあって、傷ついてボロボロになって、お別れすることになった。
そうすると、「二度とあんな目にはあいたくない」と思います。

そして、今現在お付き合いしている人がいたとしても、そして仲良くやっているとしても、未来が不安になってしまうのです。

「もしかしたら、またあの時のように傷ついてしまうのではないだろうか?」そんな心配ばかりしてしまいます。

そうすることによって、今お付き合いしていること、今仲良くしていることを、感じることができにくくなるのです。

「今浮かれていると、ふられた時に余計に傷ついてしまう」
「あんまり仲良くなりすぎると、ふられた時に余計に傷ついてしまう」

と起こってもいない未来の心配ばかりしてしまうのです。

今目の前にいる人との、楽しい時間や、仲良くできていること、2人でいて安心できることなど、全く感じることができず、まだ来てもいない未来ばかりを見てしまいます。

しかも、過去の傷を通して未来を見て、心配していますから、まだ来ていない未来は、楽しいことがあるとは思えません。

過去に何があったとしても、これから先、何が起こるのかは誰にもわからないのです。
過去の経験によって、傷つき「もう同じ体験はしたくない」と恐れを持ちます。

その恐れを通して、今度は未来を見てしまうのです。

「未来は、きっとこうなる」と決めてしまっているのは、自分自身なのです。

決めてしまうと、もうそのようにしか見えなくなってしまいます。

過去の傷と、未来への不安によって、私たちは今をありのまま見て、今を感じて、今を生きるということが、なかなかできないのです。

私たちが未来を思って不安になるとき、それもまた過去の投影なのです。

未来の不安や心配よりも、今を見ること、今を感じることというのは、とても大切なのかもしれません。

今起こっている出来事、今目の前にいる人に、全力投球してみましょう。
過去を可能な限り通さないようにして物事や人を見て、未来の心配をせずに、今を見る、感じる努力というのは、やってみる価値があることです。

そうすることによって、「生きている」ということも感じられます。

まずは、「今生きていること」というのを、感じてみてもいいかもしれませんね。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

大門 昌代

恋愛や結婚、浮気や離婚など男女関係、対人関係やビジネス関係、家族関係や子育て、子供の反抗期、子離れ、親離れ問題など幅広いジャンルを得意とし、お客様からの支持が厚い。 女性ならではの視点と優しさ、母としての厳しさと懐の深さのあるカウンセリングが好評である。PHP研究所より2冊出版。