今をありのまま見れない私たち(4)~今をありのまま見るために~

私たちは様々な投影をしながら生きています。そのせいで今をありのまま見るということは、完璧にはできないかもしれません。でも心が過去や未来にあると、今を生きているという感覚すら持つことができなくなってしまいます。

完璧にできなかったとしても、できる限り過去でも未来でもない、「今」に意識を持ってくるということをすることで、今生きていることを感じられるようになります。

3回にわたって、今をありのまま見れないということについて書かせていただきました。

過去に経験したことや、過去を通して未来に恐れを感じて、今をありのままに見る、感じるということが、なかなかできない私たちですが、今を見るために、そして過去でも未来でもなく、今を生きるために、そして今を感じるためにできることは、ないのでしょうか?

一つは、私たちは投影を常にしているということを知ることによって、ありのままを見てみようということができます。
知っているのと知らないのとでは、大違いですからね。

そして、過去の傷を癒すということにも挑戦したいですね。

傷ついた、悲しい、しんどい、つらいということは、私たちはあまり感じたくないものですから、普段抑圧してしまいがちです。
でも、抑圧しても、傷がなくなるわけではありません。

まずは、傷ついたということを受け入れること。
そして、その傷ついたと感じた出来事を、他の見方はできないだろうか?と、柔軟性を持って見てみようとすることです。

その傷ついた出来事を、別の見方、感じ方ができるようになれば、過去の傷を投影していた、その投影が変わります。傷を通して見なくてもよくなるのです。

また、過去の傷を癒し、過去の出来事を別の見方をしていくことで、未来に対して恐れを持たなくてもよくなります。
恐れを持たなくてもよくなれば、未来の心配をすることに、忙しくならなくてもよくなります。

今を見て、今を感じる余裕が出てきます。

私たちは、過去に起こったできごとを変えることはできません。

ですが、その出来事に対して、感じ方を変えることは、意欲と柔軟さがあればできるのです。

すぐにできないかもしれません。
そうは言っても、「過去の傷を通して今を見ているな」「未来の心配をしているな」という時もあるでしょう。

そんな時は、今に集中してみようとしてください。

今自分の周りに何があって、今自分は何を感じているのかに意識を向けるのです。
おそらく今は、みなさんは、この文章を読んでくださっています。

それが今です。
何を感じていてもいいのですが、「そう簡単にいくかよ」ともし感じているのであれば、それを感じてください。
それが今感じていることで、今なのです。

その今を感じているときは、過去の傷もそこにはありませんし、未来の心配もしていないはずです。

今みなさんは、イスに座っているか、立っているか、もしかしたら歩いているのかもしれませんね。
そのことを感じてみてください。

感じているときは、過去も未来もそこにはないはずです。

完璧に今をありのままに見るなんてことは、もしかしたら誰にもできないのかもしれませんが、やってみようとすることで、多少はありのままの今に近づけるのではないでしょうか。

(完)

この記事を書いたカウンセラー

About Author

大門 昌代

恋愛や結婚、浮気や離婚など男女関係、対人関係やビジネス関係、家族関係や子育て、子供の反抗期、子離れ、親離れ問題など幅広いジャンルを得意とし、お客様からの支持が厚い。 女性ならではの視点と優しさ、母としての厳しさと懐の深さのあるカウンセリングが好評である。PHP研究所より2冊出版。