依存恋愛を克服! 自分らしく生きるためのヒント

依存恋愛を克服するために

依存的な恋愛についてのカウンセリングのご相談をお受けすることがあります。依存的な恋愛とは文字通りパートナーに過度に依存しまう恋愛。自力で何を供給できないないから依存してしまうのか?という視点で見ると依存的な恋愛からの克服するヒントが見えてくることがあります。

■依存とは

依存とは何かに寄りかかっている状態のことを言います。

ニュースなんかでも日本は原油を 中東に依存しているという ニュースが流れてきていますね。
日本は 自分の国だけで消費したい原油を生み出せないので 中東の国に「中東さん、なんとかしてくださいよ」と寄りかかっているわけです。

カウンセリングなんかでも依存という言葉が出てきます。

依存的な恋愛になっているとか、依存の視点で物事を見ているなどのように、依存という言葉が出てくることがあります。
カウンセリングでは人間関係の話が多く、ここでの話題ででてくる依存していいるもの原油の話ではなく、精神的なものについて依存をする状態のことについての話になります。

自分のなかで生みだせないものを誰かに満たしてもらおうとする依存的な姿勢があり、それが精神的な不安定さにつながっているという問題が発生することがあります。

■依存的な姿勢での恋愛

依存的な恋愛についてのカウンセリングのご相談をお受けすることがあります。

依存的な恋愛とは、文字通りパートナーに過度に依存しまう恋愛です。

依存的な恋愛のご相談では、例えば以下のような問題についてお話をよくお聞きします。

・相手に振り回されてしまう
・相手のことが常に気になって不安になる
・相手にどう思われているか過度に気になる
などなど。

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例えば、
依存的な恋愛をしている女性がいたとします。

『私は彼といるときが幸せ。彼がデートに誘ってくれた時に私は彼には必要にされていると感じる』
というタイプの女性がいたとします。

だから、彼から デートのお誘いがあった時は、ウルトラ超ハッピーな気分になるわけです。

そんな女性が彼とのデートを終え、次の約束がないままお別れしたとします。
それから10時間後・・・。

『もうあのデートから10時間と24分と12秒もたっている。
なのに彼からは次のデートのお誘いがない。
次のデートどころか、連絡さえ入っていない。
私はもう必要とされていないじゃないだろうか?
もう彼にとって私はいてもいなくてもどっちでもいい価値がない人間になってるんじゃないか?
絞るだけ、絞り切って、もう必要がなくなった鰹節の出し殻のようにきっと明日にはすてられるんだ。
そして、捨てられてた鰹節のようにみじめに朽ちてく人生になるんだわ』

そんなネガティブな妄想が湧き出て止まらず、気持ちが不安定になってしまう。
という女性がいたとします。

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これを心理分析的な言い方で解説すると、
自分自身の中に”自分は価値ある人間だ”という感覚を内在できていない状態だから、それを感じることを彼に依存している状態ということができます。

まず、この女性にはもともと自分の価値に自信がない状態があるわけです。

彼に「会おうよ」と求められる時「私は必要とされている」と感じられる。
そこで”自分は価値ある人間だ”ということを感じられるわけです。

しかし彼から「会おうよ」とデートのお誘いがない。
お誘いがないとお誘いがないと、そこで供給されるはずの”自分は価値ある人間だ”と感じることが手に入らない。

自分の中に”自分は価値ある人間だ”と内在できていないので、供給されるできごとがおこらないとそれを感じれなくなくなるので「もう彼にとって私はいてもいなくてもどっちでもいい価値がない人間になってるんじゃないか?」というように”自分は価値がない人間のように感じてしまい精神的に不安定になるという現象が起きているという言い方ができます。

■自分で自分に供給する

冒頭で 原油の供給を中東からの輸入っての日本の話をしました。
中東から原油が入ってこないと自力で日本社会に原油を供給できない日本は「どうしよう、どうしよう、もう私達これどうしたらいんだーーーーーーー」とパニックになると思いません?

でも、同じく原油を輸入している国でもいざとなれば自分でも産出できるアメリカさんなんかは、なんらかの事情で輸入先から原油が入ってこなかったとしてもおそらく日本よりもパニックにならないと思いません?

例え、日本と同じように原油を輸入している国でも、いざとなれば100%自力で原油を産出して自国社会に供給できる国や、100%は自力で原油を産出して自国社会に供給するのは無理だけど、70%くらいは自力で産出して自国社会に供給できるから輸入が止まったのは辛い事は辛いけど、しばらくの間だけなら我慢できる国など、どれだけ相手に依存してるかによってもパニック具合は違うと思います。

彼女のも同じで 自分の力で自分に”自分は価値ある人間だ”という感覚を供給できないので輸入先である彼から手に入らないときにパニックになるわけです。

しかし、この彼女が自分の力で自分に”自分は価値ある人間だ” という感覚を供給できるようになったとします。
70%くらいは自力で”自分は価値ある人間だ”というのを供給できていたとします。
彼には30%位依存していると言う状態。
すると、デート後に10時間と24分と12秒彼から連絡がない状態でも「もう彼にとって私はいてもいなくてもどっちでもいい価値がない人間になってるんじゃないか?」と思わずに「すぐに連絡がないのは寂しいけど、また誘ってくれるのを信じて待っておこう」 と 精神的に余裕がある状態でいられたりします。

さらに彼女が自分の力で自分に”自分は価値ある人間だ” という感覚を供給できるようになったとします。
100%くらいは自力で”自分は価値ある人間だ”というのを供給できていたとします。
すると、もっと精神的に余裕がある状態で恋愛ができたりします
彼からすぐに連絡がなかったとしても「 今日は彼は忙しいのかな?」 と思うくらいで、精神的に不安定になるとかはなかったりするのです。

10%、20%、30%、40%、50%と自力での供給率があがるほど、あなたの精神的な余裕度があがるでしょう。
一気に100%は難しくとも、まずは少しだけでも自力供給できることを目指してみてはいかがでしょう?

 

■あなたが依存しているものを正体は何?

依存恋愛を克服するには、まず自分の依存している部分を理解することが重要です。
もし、あなたが依存的な恋愛で苦しんでいたとしたら、下記の3つを考えてみてはいかがでしょう?

1. 私は相手から何をもらおうとしているのだろう?
あなたは、パートナーから何を求めているのでしょうか?
愛情、承認、安心感など、自分が求めているものを具体的に書き出してみましょう。

2. 何をもらおうとして上手く手には入っていないので精神的に不安定になってしまうのだろう?
何をもらおうとして、何が上手くて入っていないと感じているのでしょう?

3. 自分で自分に何を供給できるようになればいいのだろう?
自分で自分に何を供給できるようになればいいか考えてみましょう。
また自分が求めているものを、自分自身で供給できる具体的な方法はないか考えてみましょう?

よく見ると「あれ、同じ内容じゃない?」」と気づかれた方もいると思います。
この3つ内容的には同じことを、違う言い方で書いています。
同じ内容でも1番の質問では答えが思い浮かばなかったけど、2番の質問だと答えが出やすかったなど、質問の仕方を変えると答えが出てくることがあるので、同じ内容を3つの質問の仕方で書きました。

この3つの質問が依存的な恋愛から解放されるヒントを見つけるきっかけになれば幸いです。

自分で自分に供給できるようになることで精神的に余裕を持てる楽な恋愛になっていくといいですね。

(続)

心理学講座4回シリーズ/同シリーズ記事はこちら
  1. 依存的な姿勢が幸せを損なうことがある〜被害者感覚の脱出〜
  2. 依存恋愛を克服! 自分らしく生きるためのヒント
  3. 穏やかで幸せな毎日へ! 依存思考から解放されるヒント
この記事を書いたカウンセラー

About Author

若年層から熟年層まで、幅広い層に支持されている、人気カウンセラー。 家族関係、恋愛、結婚、離婚、職場関係の問題などの対人関係の分野に高い支持を得る。 東京・名古屋・大阪の各地でカウンセリングや心理学ワークショップを開催。また、カウンセラー育成のトレーナーもしている。