依存的な姿勢が幸せを損なうことがある〜被害者感覚の脱出〜

被害者感覚の脱出を

私たちには楽しく過ごしたい、自分の価値を感じたいなどのようにニーズ(欲求)というものがあります。ニーズを誰かに満たしてもらいたいという依存的な姿勢でいると幸せ感を損なう問題が発生することがあります。あなたはニーズに対してどんな姿勢でいますか?

■ニーズに対する姿勢

カウンセリングでのご相談では、 恋愛のご相談、職場の人間関係のご相談など様々なご相談があります。

恋愛がうまくいかない原因や、職場人間関係がうまくいかない原因を クライアントさんと一緒に考えていくと、依存的な 姿勢がうまくいかない原因を作っていたということがわかることがあります。

依存とは、誰かに自分を満たしてもらおうという心理状態です。
また誰かに自分を満たしてもらおうという姿勢という言い方もできるでしょう。

私たちは、人間である限りニーズ(欲求)と言うものを持っています。
幸せな気持ちになりたい、自分の価値を感じたい、などなどニーズ(欲求)というものがあります。

人間である限りニーズ(欲求)というものはあるものです。
ニーズを持っていること自体が 問題ではなく、 そのニーズを誰かに満たしてもらおうという姿勢が問題を作ることがあります。

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例えば、
自分の価値を感じたいというニーズがある人がいたとします。

そのニーズを満たすために、
「自分の良いところや努力していることを探して自分のことを承認していこう」 というふうに思う人もいれば、「誰かに自分のことを褒めてもらいたい、認めてもらいたい」というふうに思う人もいます。

後者は、人に自分のニーズを満たしてもらおうという姿勢であるといえます。

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この依存的な姿勢でいることが悪いわけでは無いのですが、問題が生じる事はあります。

それは人に自分のニーズを満たしてもらおうという姿勢であるという事は、自分のニーズが満たされるかどうかはその人しだいになるという問題です。

そして、ニーズが満たされない時に、ネガティブな気持ちに陥ってしまうことがあるという問題も生じがちです。
*ネガティブな気持ち=怒り、疑い、拒絶された感じ、怒り、悲しさ、さみしさ、見捨てられ感、無価値感などなど。

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ネガティブな気持ちが生まれてしまうことで、ストレスがかかるのは心地よくないですよね?

また、ネガティブな気持ちが 生まれることで人との関係が うまくいかなくなるということが起きることもあります。

依存的な姿勢でいることで、 ネガティブな気持ちを生み出し、それが人との関係がうまくいかなく原因になっているようであれば、逆に考えると、 依存的な姿勢を変えることで、ネガティブな感情を生み出さなくなり、ネガティブな感情が出てこないので、人との関係も うまくいくように変えていけると言えます

依存的な姿勢を変えていくには、自分が依存的な姿勢でいることに気づくことがスタートになってくるでしょう。

■被害者感覚

自分は依存的な姿勢でいるのか?
と、自己分析をする際に一つの目安になるものとして被害者感覚と言うものがあります。

依存的な姿勢でいる時は、被害者感覚というものが出やすいです。

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“デートの時に、私が車道側を歩いているのに彼は何も言わない。
女性への気遣いが足りない男性って最低だと思う。
気遣いが足りない彼のせいで 私は1日嫌な気分を 過ごさなきゃいけない形になった。”
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というように、
依存的な姿勢でいるときは、”彼のせいで私は嫌な思いをした”と被害者の感覚で捉えやすくなります。

「えっ?被害者感覚って彼のせいだから被害者と捉えて当然じゃないの?」
と思われた方は、もしかしたら普段、被害者感覚で捉えがちなのかもしれません。

例えば同じ出来事でも・・・
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デートの時に、私が車道側を歩いているのに彼は何も言わない。
女性への気遣いが足りない 男性って最低という気持ちになった。
彼が気遣いがないわけではなく、私が男性に女性は歩道側を歩かせるべきと求めているので、私はそんな気持ちになってしまうんだと思う。
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というように”自分の物の見方の問題で私はそう感じてしまうのだ”と被害者感覚で捉えない人もいるわけです。

自分のことを知ろう、分析しようとする時は、「私は被害者感覚で捉える傾向がありがちかな?」というのを考えてみると依存的な姿勢でいる傾向があるのかどうかを自己分析をしやすくなるかもしれません。

■依存的な姿勢を変える

依存的でいても何も問題が発生しなければそのままで良いと思います。

しかし、問題が発生することがあります。
それは 誰かがニーズが満たしてくれない状況な時!
そんな時はネガティブな感情が生まれやすくなりがちです。

先ほどの被害者感覚で捉えた女性の例で説明すると、
その女性は、彼に気遣いをしてもらった時に感じられる何かがあり、(例えば、自分の価値に自信がなく、彼が気遣いをしてくれた時に「彼が気遣いしてくれるってことは、それだけ私は価値がある女性なんだ」と感じれる等)それを彼を使って満たそうとする依存的姿勢が彼女にはある。
しかし、彼女の思ったようには彼が満たしてくれなかった時に被害者感覚が生じたり、怒りというネガティブな感情を生じて嫌な思いをしたという問題が生じた。
というように、依存的な姿勢がネガティブな感情を作るという問題が生じることがあります。

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ネガティブな感情なわけですから、当然、心地は良くないですよね?
依存的な姿勢があなたの幸せを損なうことがあるわけですね。

もし、あなたが依存的な姿勢でいることでネガティブな感情を生みやすくなっていて、且つ、ネガティブな感情でいる時間はできるだけ少ないほうがいいという方であれば、依存的な姿勢でいることを変えることを意識して生活していみると良いかもしれませんね。(日々のテーマにするという言い方もできます)

■被害者とは違う物の見方や捉え方に変える

・彼のせいで惨めな思いになった。
・友達が嫉妬心をあおってきた。
・店員の態度のせいで嫌な思いにさせられた。

などのように、
○○のせいでとか、○○された等の被害者感覚が出てきた時は、被害者じゃない物の見方や捉え方ができないかと考えてみることを依存的な姿勢を変える一環として取り入れてみてはいかがでしょうか?

例えば・・・
・私は惨めだという捉え方をしてしまった。
・私は嫉妬してしまった。
・私は店員の態度を気にしてしまうタイプなんだと気づいた。
というように、被害者じゃない物の見方や捉え方ができないか考えてみるんです。

手間はかかりますが、それを繰り返すことで被害者じゃない物の見方や捉え方を癖付けていくのです。
よかったらお試しくださいね。

(続)

心理学講座4回シリーズ/同シリーズ記事はこちら
  1. 依存的な姿勢が幸せを損なうことがある〜被害者感覚の脱出〜
  2. 依存恋愛を克服! 自分らしく生きるためのヒント
  3. 穏やかで幸せな毎日へ! 依存思考から解放されるヒント
  4. 実は依存体質ではない?怒りや不満になる前に知っておきたいこと
この記事を書いたカウンセラー

About Author

若年層から熟年層まで、幅広い層に支持されている、人気カウンセラー。 家族関係、恋愛、結婚、離婚、職場関係の問題などの対人関係の分野に高い支持を得る。 東京・名古屋・大阪の各地でカウンセリングや心理学ワークショップを開催。また、カウンセラー育成のトレーナーもしている。