セルフマネジメントのススメ(7)~見せかけではない自分を磨く〜

今の時代、多くの組織や会社では、社員やメンバーが不満を感じているようです。

それはやり方や方向性の違いであったり、望む仕事ができないことへのフラストレーションだったり、やりがいの薄さであったり。

そんな中で「評価されない」「感謝されない」「チャンスがもらえない」と息苦しさや不自由さを感じ、
その期間が長ければ長いほど「どうせ頑張るだけ無駄だ」と諦めてしまったり、
「もっと自分を活かしてくれるところはないだろうか?」と転職や配置換えという、
”環境を変える”
ことでなんとかこの息苦しさや不自由さを打破しようとすることも多いようです。

このなんとも息苦しい閉塞感を抜ける鍵として、「セルフマネジメントのススメ」と題してシリーズお届けしています。

○これまでのシリーズ
セルフマネジメントのススメ~自分の価値を活かす~

セルフマネジメントのススメ(2)~すべては自分の見方次第~

セルフマネジメントのススメ(3)~終わりを思い描く~

セルフマネジメントのススメ(4)~「豊かさマインド」を育てる~

セルフマネジメントのススメ(5)〜相手を理解することが自分を理解してもらう近道〜

セルフマネジメントのススメ(6)~1+1を3以上にするコミュニケーション〜

今ご覧いただいている「ビジネス心理学」のコンテンツ内で、私は過去に「リーダーが部下を育てるには?」と言う視点で、”他者の成長をサポートするための記事”をいくつか書いてきましたが、
この「セルフマネジメントのススメ」のシリーズは”自己成長”を目的とした内容をお届けしています。
 

●あなたは自分自身をどのように評価しているか?

国民的アニメ(漫画)の「ドラえもん」の中に、
『好きでたまらニャい』という、ドラえもんが主役はお話があります。

いつもはドラえもんがのび太くんを助けたり、のび太くんに自信をつけるようにサポートすることが多いのですが、その回のお話では、のび太くんがドラえもんに助言します。
 

「いちばんいけないのは
 じぶんなんかだめだと
 思いこむことだよ。」

(※ひらがなは、漫画そのまま)
 

ある近所の猫に恋をしたドラえもん。
食事も喉を通らないくらいに悩んでいます。
しかし奥手なドラえもんは、彼女に話しかけることすらできません。

のび太くんに励まされ、その彼女のもと(どこかのお家の屋根の上)に行くのですが、
お昼寝をしていた彼女が目を開けてドラえもんを見ただけで、ドラえもんは家に逃げ帰ってしまいます。

そしてのび太くんの部屋の中で突然自分の体をヤスリで削ろうとしたり、
顔をトンカチで叩こうとしたりするのです。

のび太くんが理由を聞くと

「あの子がデブはイヤだって!
 風船みたいな顔は嫌いだって!」

とドラえもんはいいます。
「実際にそう言われたの!?」とのび太くんが確認すると、

「…と言いたそうな顔でボクを見た」と返すドラえもん。

そこでのび太が、先程のセリフを言うのです。

「いちばんいけないのは
 じぶんなんかだめだと
 思いこむことだよ。」
 

●自分の器を育てる

私達はどうしても見栄や意地を張ってしまう生き物です。
人に「こう見せたい」と背伸びしてしまうこともあれば、
人からの期待に応えたい!と必要以上に頑張りすぎてしまうこともあります。

一般的に「5月病」と呼ばれるものに、適応障害が多いと言われていますが、
新年度や配置換えなどの環境の変化の中で気負いすぎて、本来の自分とはかけ離れた自分を演じて疲れてしまうのかもしれません。
 

気に入られる部下であること。
ノルマをこなし会社に貢献できる社員であること。
ミスなく確実に仕事をこなせること。
段取りよくスピーディーに処理できること。
職場のみんなとは仲良くすること。
もちろん仕事だけでなく、プライベートも充実させること。
ジムに、お稽古ごとに、資格の勉強に、婚活に。

ビッシリのスケジュールで毎日を忙しく過ごせること自体は、何も問題がありません。
それで成長できる部分もあるでしょうし、自分探しや未来の可能性が広がったりと、
自分を高め、磨くことにもなるでしょう。
 

しかし、もしその自分を磨く動機が 

「今の自分は何も持っていないから」
「今の私では何も成し遂げることができないから」
という、”自分自身を否定する上に成り立っている頑張り”だったとしたら、

「あの人に負けないため!」
「あの人を見返すため!」
「あの人みたいにはなりたくないから(※ここでの「あの人」は親の場合が多いです)」
と、自分以外の誰かに向けられた競争心や復讐心だったとしたら、

「みんなから尊敬されたい」
「みんなに褒めてもらいたい」
「みんなに羨ましがれたい」
という、自分以外の相手からの承認を満たすものだったとしたら、

そこではいつかあなたの心の中で辻褄が合わなくなってしまって、
「自分以外の何者か」を演じ続けることに、追い詰められるように感じてしまうことでしょう。
 

大切なのは、たった1人しかいないあなたを、あなた自身がどのように扱いたいのか?ということです。
そこには他の人の目や、他の人の期待や望みは関係ありません。

・あなた自身がどうありたいのか?(生き方)
・あなた自身がどんな自分になりたいか?(目標)
・あなたにとっての本当の成功とは何なのか?(喜び)

を見つけていくこと。

そうして、自分自身の”器”を育てていくことが、「見せかけではない自分を磨く」ということに繋がりますよ。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

成井 裕美

恋愛、対人関係、自己啓発、ヴィジョン、ビジネス心理を得意とし、”少しでも楽に・簡単に・シンプルに”をモットーに、分かりやすい心理分析と日常的に無理なく取り組める提案を行っている。 その人本来の輝きや、問題の先にあるヴィジョン(幸せな未来や才能)を引き出すカウンセリングが好評である。