セルフマネジメントのススメ(2)~すべては自分の見方次第~

今の時代、多くの組織や会社では、社員やメンバーが不満を感じているようです。

それはやり方や方向性の違いであったり、望む仕事ができないことへのフラストレーションだったり、やりがいの薄さであったり。

そんな中で「評価されない」「感謝されない」「チャンスがもらえない」と息苦しさや不自由さを感じ、
その期間が長ければ長いほど「どうせ頑張るだけ無駄だ」と諦めてしまったり、
「もっと自分を活かしてくれるところはないだろうか?」と転職や配置換えという、”環境を変える”ことでなんとかこの息苦しさや不自由さを打破しようとすることも多いようです。

このなんとも息苦しい閉塞感を抜ける鍵として、前回から「セルフマネジメントのススメ」と第してお届けしています。
(1回完結の予定が、お伝えしたいことがたくさんあるのでシリーズにしました)

○前回はこちら
セルフマネジメントのススメ~自分の価値を活かす~

今ご覧いただいている「ビジネス心理学」のコンテンツ内で、私は過去に「リーダーが部下を育てるには?」と言う視点で、”他者の成長をサポートするための記事”をいくつか書いてきましたが、この「セルフマネジメントのススメ」のシリーズは”自己成長”を目的とした内容をお届けしています。

●人は見たいように見る

”自己成長”のために、どんな心理学や成功哲学でも共通する考え方が

<私が変われば、世界は変わる>

というものです。

「7つの習慣」の著者フランクリン・コヴィー・ジャパンは、

<私たちは世界をあるがままに見ているのではなく、私たちのあるがままに世界を見ている>

という言い方をしていますが、私達は良くも悪くも、世の中の物事に関して、すべて「自分」を基準にして判断しています。

どれだけ客観的に自分を見れる人であっても、
自身の過去の経験や知識を参照して判断したり、その時々の自分の信念や気分、感情という、自分の”内側”に影響を受けながら、自分の”外側”の世界を見ている、と言っても過言ではないでしょう。

心理学では”投影”という言葉で説明したりもしますが、自分に今見えているものは

<自分が見たいように見ている>

という考え方をもとに、世界を見つめ直すことは、”自己成長”にとってとても役に経ちます。

この視点がないと、

仕事で失敗したら、上司や取引先の相手の理解が足りない為。
自分の仕事がスムーズに行かないのは、先輩の教え方が悪いせい。
会社の自分が所属するチームの雰囲気が悪いのは、そこにいるメンバーが悪いから。
親睦会や交流会などで、会話が盛り上がらないのは、相手が魅力的ではないから。

といった風に、うまくいかなかった原因を人のせいや環境のせいという、自分の”外側”に求めると、あなたの人生がどんどん受け身になってしまいます。
(もちろん仕事だけでなく、プライベートでも同じことが多々起こります)

あなたが主役の人生にもかかわらず、あなたが成長するため、成功するためには、あなたを上手に動かし、導いてくれる人がいないといけないというのは、少し変ですよね?
まるで他の誰かがやっているゲームのプレイヤーとして、あなたが存在しているみたいになってしまいます。

「どうして私をもっと上手に扱ってくれないの!?」

というニーズは、あなた自身を孤立させ、あなたから成長できる機会を奪ってしまうことに繋がるのです。

※ここで大切な考え方は、
「じゃあ相手が悪くないのであれば、全て私が悪いのね」
「そんなダメな自分には成功や幸せは相応しくない」
とただ自分を責めて終わらせないこと。

一見すると、これは「周りのせいにはせず、自分のニーズを自分で引き受けている」という風に見えるかもしれませんが、実はこれも自分の成長を放棄しているのと同じことなのです。

<自分が見たいように見ている>という考え方を基本にすると、私達の世界は

「See(物の見方)」→「Do(物の見方を受けた行動)」→「Get(行動の結果、得るもの)」

というサイクルで成り立っています。
「Get」で得たものがまた経験値となり、私達の「See」を作って行き、ぐるぐるとつながっていくイメージですね。

もし、今のあなたにとって「Get(行動の結果、得るもの)」はいい結果や望んだものではないのだとしたら、このサイクルの循環を変えていく必要があります。

●パラダイム・シフトで世界は変わる

「See(物の見方)」→「Do(物の見方を受けた行動)」→「Get(行動の結果、得るもの)」

のサイクルの循環をいい方向に転換するために必要なのが”パラダイムシフト”です。

パラダイムとは「物事の見方、考え方」のこと。
「あなたが物事を判断する時の基準」と言ってもいいかもしれません。

上記でも書いた”投影”という視点で説明するならば、「あなたはどんな色のメガネをかけて世界を見ていますか?」と言えるでしょう。
色の濃いサングラスのようなメガネをかけていれば、日差しの明るい日中でも世界は薄暗く見えるでしょうし、少し暗いところに入るとかなりの暗闇に感じるかもしれません。
ピンク色のメガネであれば、世の中がピンクに見えるかもしれませんね。

得られる結果(Get)が望ましいものではないのであれば、あなたの行動(Do)を変える。
その行動(Do)を変えるために、まずはすべての出発点となっている物の見方(See)を変えていこう!という訳です。
(逆を言えば、あなたが今、得ている結果から遡ることで、あなたの世界がどんなパラダイムの上に成り立っているのか?ということも分かります。)

「7つの習慣」のコヴィー博士は、間違った地図を手にしても目的地にたどり着けないのと同じように、間違ったパラダイムのままでは、人はけっして成功を手に入れることはできないと言います。

では、どんなパラダイムにシフトしていけばいいのか?が重要な訳ですが、コヴィー博士は「原則に基づくパラダイムを持つべきだ」と明言しています。

その原則とは
<国や時代を超えても、誰もがその価値を認めるもの>

つまり人間社会の普遍的な原則である、「公正さ」や「誠実さ」、「正直」「勇気」といったものを基準にして、自分の物事の見方や考え方、行動動機をその原則にあっているか?を見つめ直し、行動を変えていく意識をもつことが大切、ということです。
そうすることで、あなたが本当に望む結果を得ることができます。

パラダイムシフトによってあなたの物事の見方や考え方、認識の仕方が変わることは、あなた自身の”あり方(人格)”が変わることにもなります。

物事をどう見るか?と、あなたがどうあるか?(どのような人であるのか?)というのは、強い相関関係で結ばれてます。
・物事の見方だけが変わって、あなた自身が変わらない。
・あなた自身のあり方を変えずに物事の見方だけが変わる。
ということは、実は起こりえないのです。
 
パラダイム(物事の見方)を変えることは、自分を変えることにも繋がり、
あなたが変わることで、あなたの周りの世界も大きく変わるのです。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

成井 裕美

恋愛、対人関係、自己啓発、ヴィジョン、ビジネス心理を得意とし、”少しでも楽に・簡単に・シンプルに”をモットーに、分かりやすい心理分析と日常的に無理なく取り組める提案を行っている。 その人本来の輝きや、問題の先にあるヴィジョン(幸せな未来や才能)を引き出すカウンセリングが好評である。