セルフマネジメントのススメ(11)~自己肯定感の育て方(後編)~

今の時代、多くの組織や会社では、社員やメンバーが不満を感じているようです。

それはやり方や方向性の違いであったり、望む仕事ができないことへのフラストレーションだったり、やりがいの薄さであったり。

そんな中で「評価されない」「感謝されない」「チャンスがもらえない」と息苦しさや不自由さを感じ、
その期間が長ければ長いほど「どうせ頑張るだけ無駄だ」と諦めてしまったり、
「もっと自分を活かしてくれるところはないだろうか?」と転職や配置換えという、
環境を変えることでなんとかこの息苦しさや不自由さを打破しようとすることも多いようです。

このなんとも息苦しい閉塞感を抜ける鍵として、「セルフマネジメントのススメ」と題して、
”自己成長”を目的とした内容をシリーズでお届けしています。

○これまでのシリーズ
セルフマネジメントのススメ~自分の価値を活かす~
セルフマネジメントのススメ(2)~すべては自分の見方次第~
セルフマネジメントのススメ(3)~終わりを思い描く~
セルフマネジメントのススメ(4)~「豊かさマインド」を育てる~
セルフマネジメントのススメ(5)〜相手を理解することが自分を理解してもらう近道〜
セルフマネジメントのススメ(6)~1+1を3以上にするコミュニケーション〜
セルフマネジメントのススメ(7)~見せかけではない自分を磨く〜
セルフマネジメントのススメ(8)~刺激と反応の間にスペースをあける~
セルフマネジメントのススメ(9)〜人間関係をよりよくするための信頼の増やし方〜
セルフマネジメントのススメ(10)~自己肯定感の育て方(前編)~

前回の「自己肯定感の育て方(前編)」での鍵は、

私たちの思考やマインドは元々、
<<「後ろ向き」で「ネガティブ」が標準>> である

ということでしたが、ではその性質は変えられないのか?大人になってからでは変えられないのか?というとそうではありません。

「自己肯定感の育て方」の後編の今回は、実際に自己肯定感を高めるにはどうすればいいのか?についてお話したいと思います。

●プチ達成感を毎日自分に与える

いきなり話が飛ぶように感じられるかもしれませんが、
小さな子どもって、比較的「シール」が好きだったりします。
お菓子のおまけにもよく入っていたりしますよね。

みなさんも自分自身がシールを貼っていた記憶はなくとも、タンスやこたつ、冷蔵庫やなんなら自分の顔にシールが貼られた写真なんかを見たことはないでしょうか?

子どもがシールに興味をもつのは1歳を過ぎた頃。
そしてシールの見た目(デザイン)に興味を持ち始めるのは3歳頃からだと言われています。

1歳のまだ赤ちゃんな彼らにとってはまだまだ自分の体がうまく動かせず、手と目の協応動作が未発達な時期です。
ボール遊びも、ボールが転がるのは見ているけれど、手を出してもうまく届かなかったり、脚の間を通り抜けてしまったり。

だからこの時期の彼らは、ティッシュを延々と出してみたり、ツマミを回してみたりして、手指を動かし、感覚を感じ、脳が体の動かし方を学んでいる時期なのです。

そんな中でもシール貼りは、シールを見て、台紙からシールを1枚はがし、そして紙(もしくは壁やどこか)に貼る、という作業を、比較的苦労なく、自身のペースで何度でもできる作業になります。

そこで彼らが得ているのは、”達成感”です。

何度も達成感を重ねることで、自信につながります。
そしてこの達成感は、彼らにとって喜びとなります。
もちろん、親などが褒めてくれると、彼らもやる気も増します。

これは赤ちゃんだけなのでしょうか?
小さな子どもだけなのでしょうか?

小さな成功体験を重ねることで自分への信頼感やモチベーションが高まり、
そこから『自己肯定感』が生まれるその心の仕組みは、子どもも、私たち大人も同じです。

●変化を嫌う私たちだからこそ、小さな一歩から始める

私たちの思考やマインドは元々、
<<「後ろ向き」で「ネガティブ」が標準>> で、
人は1日の8割、ネガティブなことを考えているからこそ、
あえて意識的に、”達成感”を感じれるような習慣を設けて、
それを毎日続けることが『自己肯定感』を育てていくのに効果的です。

また、私たちの思考やマインドは<<「後ろ向き」で「ネガティブ」が標準>>が故に、変化を嫌います。
大きな変化は危険なので、自然と回避しようしてしまうからこそ、
小さな変化、小さな頑張り、小さな行動の継続、という、小さな習慣でいいのです。

例えば、毎日、
・ちょっとだけ早く起きてラジオ体操をする
・20分ウォーキングする
・使った食器をシンクに溜めずに洗う
・どこか1箇所だけでいいので掃除する
・本を30分は読む
・今日の「よかったこと」の日記をつける
・今日はお酒を飲まない!(禁酒したい人のみ)

といった、普段疲れていたり面倒くさがる自分だと、ついつい怠けてしまうようなことを、少し頑張るくらいの目標や習慣でいいのです。

毎日1つの目標でなくても、複数の目標を決めてそれを日替わりでルーティーンというのでも大丈夫です。

ちょっと気分がすっきりする、気持ちが上向きになる、そんな小さな爽快感や充足感が”達成感”を作ります。

※パズルやゲームで1画面クリアする、レベルアップする、というのも達成感を感じれるのですが、
できればファンダジーや仮想空間ではない、自分の日常に繋がる習慣や目標の方が、自分への信頼感を高めるのに効果があります。

そして、ここで何より大事なのは仮に「毎日できない」「達成できなかった」ことで、自分を責めたり卑下しないことです。
なぜなら達成できなかったとしても、それは取り組まなかったであろう自分が当たり前に手にしていた状態となにも変わらないので、何も損もしていなければ、自分がさらにマイナスになっている訳でもないからです。

『偉業は一時的な衝動でなされるものではなく、小さなことの積み重ねによって成し遂げられるのだ』

画家のフィンセント・ファン・ゴッホの名言にもありますが、
最初は例え小さな生活習慣でも、毎日プチ達成感を感じれることで、
「自分もやればできるんだ!」という自己肯定感が高まり、自信が生まれます。

そして、この小さな成功体験を積み重ねることで、あなた自身のセルフイメージが改善されていきます。
そしてこの「より良いセルフイメージ」が、大きなことを成し遂げるパワーに繋がっていくのです。

あなたにとっての「小さな習慣」。
今日はどんなことからはじめてみますか?

この記事を書いたカウンセラー

About Author

成井 裕美

恋愛、対人関係、自己啓発、ヴィジョン、ビジネス心理を得意とし、”少しでも楽に・簡単に・シンプルに”をモットーに、分かりやすい心理分析と日常的に無理なく取り組める提案を行っている。 その人本来の輝きや、問題の先にあるヴィジョン(幸せな未来や才能)を引き出すカウンセリングが好評である。