セルフマネジメントのススメ(4)〜「豊かさマインド」を育てる〜

今の時代、多くの組織や会社では、社員やメンバーが不満を感じているようです。

それはやり方や方向性の違いであったり、望む仕事ができないことへのフラストレーションだったり、やりがいの薄さであったり。

そんな中で「評価されない」「感謝されない」「チャンスがもらえない」と息苦しさや不自由さを感じ、
その期間が長ければ長いほど「どうせ頑張るだけ無駄だ」と諦めてしまったり、
「もっと自分を活かしてくれるところはないだろうか?」と転職や配置換えという、
”環境を変える”
ことでなんとかこの息苦しさや不自由さを打破しようとすることも多いようです。

このなんとも息苦しい閉塞感を抜ける鍵として、「セルフマネジメントのススメ」と題してシリーズお届けしています。

セルフマネジメントのススメ〜自分の価値を活かす〜

セルフマネジメントのススメ(2)〜すべては自分の見方次第〜

セルフマネジメントのススメ(3)〜終わりを思い描く〜

今ご覧いただいている「ビジネス心理学」のコンテンツ内で、私は過去に「リーダーが部下を育てるには?」と言う視点で、”他者の成長をサポートするための記事”をいくつか書いてきましたが、
この「セルフマネジメントのススメ」のシリーズは”自己成長”を目的とした内容をお届けしています。

●人間関係には「勝者と敗者」は存在しない

スポーツなど順位を競ったり、勝ち負けで優劣がきまる世界では、勝者の裏には必ず敗者が存在します。
会社での競合他社とのプレゼンの場面でも、どちらの企画がよいか?の優劣を競い、敗者がうまれます。
帰りの通勤電車で「少しでも座りたい!」と思う場合だって、座席の数には限りがあるので、あなたが座れた分、他の人が立つことだってあるでしょう。
誰かが人気投票で1位になれば、1位以外の人は、それがどんな順位であったとしても「1位にはなれなかった人」になります。

そうした意味では、誰かの願いが叶う裏では、挫折を味わう人もいるでしょうし、それが「世界のバランス」と言えるのかもしれません。
しかし、人間関係や、交渉や話し合いで問題を解決する場面においては「誰かが勝てば、必ず敗者がいる」というのは誤った価値観です。

私達の価値観の中には「自分が勝ち、相手が負ける」という関係性がはびこっています。

自社の利益を出すために、下請け会社にコストや納期など厳しい条件を強いる。
上司が楽をするために、部下に仕事を押し付ける。
自社の利益を出すために、取引先会社に自社が不利なデータを隠す、なんてニュースも多いですね。

また学歴や会社の規模、キャリア、年収で相手にマウントを取る、といった振る舞いなども、「自分が勝ち、相手が負ける」という考え方から生まれます。

これとは逆に、「相手が勝ち、自分が負ける」という関係性も多く見られます。
これは競争や衝突を避けようとして、相手に花をもたせた結果、自分が不利益を受けるようなパターンですね。
多くの人がこのパターンを選択するときには、「これが相手にも自分のためにもなる」と誤解していることが多いのですが、あなたの我慢や犠牲、不満の上に成り立つ関係性は、長続きしませんし、幸せではありません。

もちろん、人生で1度きりしか関わりのない相手とであれば、こうした選択も問題回避の選択の1つになりますが、長期的な関係性では、あまり得策ではありません。

そこで俗に言われる【Win-Win】という、「自分も勝ち、相手も勝つ」という、お互いに納得でき、お互いにプラスとなる考え方が大切になります。

●”Win-Win”の関係性をつくるために必要なもの

【Win-Win】の関係性を目指すためにまず必要なのは、

・自分の望み(Win)ときちんと向き合い、相手に誠実に伝える「勇気」
・相手にもWinを与える「思いやり」の心

の2つです。

お互いの条件が合わない場合は「自分のやり方(利益)」「相手のやり方(利益)」とはまた別の、第3の選択肢や道を一緒に探る、ということが必要になります。

そのためにもまずは、「自分の本当の望み(Win)」が何なのか?を明確に、そしてシンプルにしておく必要があります。
そうでないと、柔軟に「やり方」を変化させることが難しく感じれてしまいますら。
しかし、「自分の本当の望み(Win)」が明確であれば、相手の望み(Win)に合わせながら「こうしてみたら?」「こういうことならできるかも!」と新しいアイデアや方向性を探りやすくなります。

また、第3の選択肢を探ってみたけれども、お互いが求めているものがどこまでも一致しない、価値観や目標が違い交わらない時には、この関係性を手放し「取引を降りる」という選択もあります。
今回取引が成立しなくても、次のチャンスに協力しあうことだってできるのです。

【Win-Win】の関係性をつくるために必要なものは、

勝ち負けの2択ではなく、
”全員が納得し、満足できる方法は十分にある”
という新しい価値観。

なのです。

幸せの形は1つではなく、
また成功の量は一定で全員でそれを分け合っている(時には奪い合う)のではなく、
いくらでも新しく作り、生み出していくことができ、
全員が満たされ、全員が勝者になれる世界がある。

この考え方や心のあり方を「豊かさマインド」と呼びます。

もしあなたが「勝ち負け」の価値観の中で窮屈さを感じているのであれば、
「豊かさマインド」を育てるために、あなたの価値観や観念を広げ、バージョンアップすることが求められているのかもしれませんね。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

成井 裕美

恋愛、対人関係、自己啓発、ヴィジョン、ビジネス心理を得意とし、”少しでも楽に・簡単に・シンプルに”をモットーに、分かりやすい心理分析と日常的に無理なく取り組める提案を行っている。 その人本来の輝きや、問題の先にあるヴィジョン(幸せな未来や才能)を引き出すカウンセリングが好評である。