結婚20年目、妻の不倫が原因での家庭内不和で、離婚と修復で迷っています

相談者名
残念な男(49歳)
妻の携帯メールから、妻が近所の整骨院医師(妻帯者)と1年弱不倫していた事が判明しました。
妻が泣いて謝罪してきた事、その時は私もまだ妻に愛情が残っていた事から許すことにしました。
一方で不倫相手には2度と電話やメール、会ったりしない旨の誓約書を書かせ、慰謝料も請求することで、関係を絶つ事を約束させました。
私は妻が不倫をしたのは自分にも責任があると反省、毎日出来るだけ挨拶や会話を増やし、妻や子供達と一緒に出かけ、家事を手伝ったりして関係改善に努めていました。
ところがその後、まだ妻と不倫相手が手紙等で連絡を取り続けていた事が判りました。
私から不倫相手に誓約書への違反で法的手続きも可能と通知し、不倫相手から2度と会ったり連絡を取らない旨を今度は内容証明で送らせた事で、やっと不倫相手と妻は連絡を絶ちました。
私は妻に2度も裏切られたことで大きく傷つきましたが、2人の子供(小1・中2)達と離れる寂しさよりは夫婦関係修復過程の辛さの方が耐えられると思い、今も関係改善の努力を続けています。

しかし妻は、私に敵意さえ感じさせるような態度をとり、攻撃的な言葉を投げつけ、愛情の全く感じられない反応をするだけでなく、もう心は私から離れているが子供達と一緒に暮らすには他に方法が無いからここに居るだけだと言い放ちます。
泣いて謝罪したのは何だったのか、私との関係改善はもう望めないのか、(良くない事だと判っていながら)何で不倫された方がこんな目に遭わなければならないかと思うと辛さが募り、現在は心療内科へ通院して抗うつ剤を飲みながら会社に行っています。
今となっては妻への愛情もあまり感じられなくなり、子供達と一緒に過ごす時間だけが心の支えで、家に帰るのも憂鬱になってきてしまいました。

こんな状態なら離婚した方が自分の為には良いのではないか、しかし離婚すると子供達の親権は妻に行ってしまう可能性が高く、子供達と会う機会が減って心の支えが無くなってしまうのは寂しい、何より子供達を不幸にしてしまうのではないかと離婚と修復の間で揺れています。

カウンセラー
吉村ひろえ
残念な男さん、はじめまして。
担当させていただく、吉村ひろえと申します。
どうぞよろしくお願いします。

とてもたくさんのことを我慢し、がんばってこられたのではないでしょうか?
ご自身を振り返り、自分にも責任があると反省され会話を増やし、家庭サービスに努めてこられたのですね。
そんな努力をされているにも拘らず、まだ不倫相手と連絡を取り合っていたと判ったとき相当なショックを受けられたのではないかと思います。

> 私は妻に2度も裏切られたことで大きく傷つきましたが、2人の子供(小1・中2)達と離れる寂しさよりは夫婦関係修復過程の辛さの方が耐えられると思い、今も関係改善の努力を続けています。

残念な男さんは、『妻に2度も裏切られたことで大きく傷ついたが、子供達と離れるのは寂しいので夫婦関係修復のための努力を続けている』のですね。

> しかし妻は、私に敵意さえ感じさせるような態度をとり、攻撃的な言葉を投げつけ、愛情の全く感じられない反応をするだけでなく、もう心は私から離れているが子供達と一緒に暮らすには他に方法が無いからここに居るだけだと言い放ちます。

そして、奥様は『敵意と攻撃を見せ、もう心は離れているが子供達と一緒に暮らすには他に方法が無いからここに居るだけ』だと言い放つのですね。

つまり、お二人とも『子供達と離れたくないので一緒に居る』と思っておられる様です。
もしも、離婚したなら

>子供達と会う機会が減って心の支えが無くなってしまうのは寂しい

お二人とも同じ様に思っておられる訳です。

では、もしも離婚しても子供達とはいつでも会えるとしたらどうされますか?
若しくは、子供達はいずれ巣立ってゆくわけですがその時に残念な男さんはご自身がどう在りたいでしょうか?

> 妻が泣いて謝罪してきた事、その時は私もまだ妻に愛情が残っていた事から許すことにしました。

もしも、奥様が泣いて謝罪してこなければどうされていましたか?
関係を改善するには奥様を許すだけでなく、自分も許され、自分自身をも許すことが大事です。

>何より子供達を不幸にしてしまうのではないかと離婚と修復の間で揺れています。

子供達のために離婚しない、ということは残念な男さんだけでなく世間でもよく聞くセリフです。
けれど、「お前達の為にパパもママも本当は嫌だったんだけど、我慢して離婚せずに一緒に居たんだよ」 という残念な男さんと奥様の気持ちをお子さん達が知ったらお子さん達はどう感じられると思いますか?

質問攻めになってしまいましたが要は、奥様やお子さん達の思いがどうであれ≪残念な男さんご自身がどうしたいか?≫ということです。

厳しいようですが、離婚と修復どちらを選ばれても残念な男さんにとって茨の道になるでしょう。
残念な男さんが離婚を選び、たとえ子供達と会う機会が減ったとしても親子であることに変わりはありません。
もしもお子さん達と離れ離れになっても子供達と切れることはない、と信頼することが出来ますか?
反対に、修復を選んだ時に奥様を信頼することが出来ますか?
信頼するということは、誓約書や慰謝料や内容証明などなくても奥様が自分のところに戻ってくるということを信じれるか?ということです。
なんの保証も無く、縛りをかけなくても大丈夫なんだと信じて待てるか?ということです。
これは、お子さんや奥様を信頼すると同時に自分をも信頼出来るか?ということです。

このどうしようもない膠着した状態から先に進むにはコミットメント、即ち腹を括ることが求められますが残念な男さんは、かなりご自身に厳しいようです。
たくさんの我慢をし、たくさんの荷物を背負い、薬を飲みながらやっとの思いで会社に行っておられる状況ですよね。
こんなにもいっぱいいっぱいの状態では、自分がどうしたいのかも見えなくなるのは当然だと思います。

まずは、そのしんどさを解放するところから始められてみてください。
ひとりで抱えずに、誰かを頼ってみてください。

よければ、カウンセリングもご利用なさってみてくださいね。

残念な男さんの幸せを願っています。

ご相談ありがとうございました。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

恋愛や夫婦、浮気、離婚などのパートナーシップから対人関係、子育て、また、死や自己受容のテーマなど幅広いジャンルを得意とする。 女性的で包容力があり、安心して頼れる姉貴的な存在。クライアントからは「話しをすると元気になる」「いつも安心させてくれる」などの絶大なる支持を得ている。