母親との関係について

相談者名
のぶよ
母親との関係に悩んでいます。
私は婿とりをして去年子どもが生まれ、出産を機に実家で同居生活をはじめました。母親は短気で自分勝手な性格なので、昔から母親には厳しく育てられ、暴力も受けてきました。そのトラウマで、今でも母親の顔色を伺う癖があり、母親の意見に逆らうことが怖くてできません。また母親が一方的に父親を嫌っており、両親が揃うと母親の機嫌が明らかにわるくなります。物に当たって皿を割ったり大きな音をたてたりするのですごく怖いです。
私の家事や育児に関してもいろいろ干渉してくるのですが、母親が怖くてそれに逆らえない自分も嫌になります。
両親の不仲は約10年前からなのですが、私が結婚したら…とか、孫が生まれたら…とか、その度に変化を期待していたのですが何も変わらないまま、むしろ悪くなる一方です。母親は更年期もあったのかもしれません。
ただ母親は仕事も忙しいなか、家事も育児も亡くなった祖父母の介護もひとりでしてきているので、その点はすごく尊敬しています。父親は仕事で家をあけることも多かったし、末っ子長男気質で家事や育児は手伝ってこなかったし、母親が私たちに手をあげたり姑との関係が悪くなったりしても周りにいい顔ばかりして母親のことは何も助けてこなかったんだと思います。そういうことを思うと母親の味方になりたい気持ちはあるのですが、今の行動や言動は耐えられません。
両親が同じ部屋に揃わないように父親を別の部屋へ追い出したり父親が早く仕事から帰ってきたことを残念に思ったり、とそういうふうにしか行動できない自分がいて、父親に申し訳なく悲しくなります。私自身も両親が揃うと思うと冷や汗が出たり体が震えたりすることがあり、どうしていいかわかりません。今は両親とも仕事をしていますが、父親が先に定年になるので常に父親が家にいるその後の生活を考えると怖くてなりません。
手紙を書く…、家出する…、などいろいろ方法を考えていますが、どれも逆効果になってしまうことが怖くて実行できていません。母親は感情表現が下手で、うれしくても表情に出さないし、悲しいと怒りに変えてしまいます。
家族が仲良く暮らせるにはどうしたらいいのでしょうか。
カウンセラー
安田未稀
のぶよさんへ

はじめまして。
ご相談をいただきましてありがとうございます。
回答させていただく、安田未稀です。よろしくお願いいたします。

のぶよさんは、ご主人をお婿さんとしてお迎えになり、結婚されたのですね。
そのおうちの中が、ギクシャクしていたり、落ち着かなかったり、気をもんだり・・・・
のぶよさんなりに、なんとかうまくいかせようとして、よくがんばってこられたと思います。

まず感じたことですが、のぶよさんが書かれていた「家出」ではなく、出産前のように、別に居を構える、というのもありだと思いますが、その選択肢は難しいのでしょうか?
その方が、のぶよさんがご自分の家庭をしっかり守られるのなら、現実的な対策としてありえるのではないでしょうか。

ただ、もしそれができたとしても、のぶよさん自身は、「お婿さんをいただいた身でありながら、家を出てしまった・・・」という罪悪感を感じたり、ご実家のことがいつも気になって頭から離れないかもしれませんね。

ところで、のぶよさんのご主人は今の状況をどう考えていらっしゃるのかが、書かれていなかったので、そこが気になりました。もしかして、お婿さんにきていただいたという遠慮があってご相談がうまくできていないのでしょうか?のぶよさん宅のご当主になられる方ですね。遠慮せず、ご主人をぜひあてにしてあげてくださいね。

それから、ご両親の夫婦仲については、ご両親の問題です。夫婦間の問題は、いくら親子でもはかりしれないところがあるのは、のぶよさんもお分かりだと思います。一緒に暮らしていたら気にはなるとは思いますが、のぶよさんが直接関わることができないこともたくさんあります。
ですので、私がのぶよさんにおすすめしたいのは、同居を継続するか、別居するかに関わらず、のぶよさんとご主人、お子さんが「楽しく過ごすためにはどうしたらいいのか?」に、パワーを注ぐ、ということです。とても極端な例えになりますが、隣で、ご両親が喧嘩していても、まるで別の世界のように、のぶよさんとご主人・お子さんが、笑っておしゃべりして過ごす、ぐらいに。

今のままだと、のぶよさんのお子さんが、「おじいちゃん・おばあちゃんのことで苦労するお母さん」を見て、いろんな我慢をして、自分のことよりもお母さんを助けようとするお子さんになる可能性があります。のぶよさんが昔からずっと我慢してきたように、お子さんも我慢を重ねる子供になったら・・・・それは辛いですよね・・・・

のぶよさんが自分の意志で、自分の思うようにふるまうことは、とても怖いことだと思います。ご両親との間でできた、心の傷もたくさんあると思います。その傷や、ご両親への感情は、どうぞ私たちカウンセラーにお話しください。その上で、ご主人やお子さんのために、パワーを使えるのぶよさんをめざしましょう。
ご両親がかなわなかった「仲良し夫婦」「仲良し家族」を実現していきましょう。
私たちカウンセラーは、のぶよさんを応援させていただきますよ。どうぞ一人で抱え込まず、電話や面談カウンセリングでお聞かせくださいね。
ご相談いただきありがとうございました。

安田未稀

この記事を書いたカウンセラー