結婚指輪物語

 左手の薬指にはめる、結婚指輪、私は、とても憧れがありました。
結婚式よりも、新婚旅行に行くことよりも、なによりも指輪を貰い、指輪をする事が、とても楽しみだし、嬉しい気持ちがありました。
 私の、結婚式は、神前結婚で、和装でお式を挙げました。
白無垢、文金高島田でしたね。
白無垢の着付けが、きつくて、手がむくんでしまって、指輪の交換の時に、指の第二関節までしか入らず、焦った記憶があります。
式も披露宴も済み、新婚旅行から帰ってきた時です。
夫は当時、工場勤務でしたので、「指輪は外しておくね」と私に言ったんですね。
作業の時に、不備があってはならない、という夫の考えでした。
 私は、指輪に対する思い入れがありましたが、夫に何も言うことができなかったんですね。
「えー、指輪してくれないんだ。。。」と、、、
 私は、とても、悲しい気持ちになりました。

それから、夫はずっと指輪をすることがなく、日々が過ぎていきました。
 私は、沢山の夫婦を、見かける度に
「この方は、指輪している」と、沢山の旦那さんの指を、何気にチェックしておりました。
自分の気持ちを、夫に言えばよかったのですが、一度「NO」と言われたら、それ以上私は、何も言えないタイプでした。
指輪をするとか、しないとか、夫にとっては、重要なことでは、なかったのでしょう。
私は、夫に自分の、気持ちを告げるなんて、考えたこともありませんでした。
本当は、指輪をしてほしかったんですけどね。。。

 私は、一度離婚して、同じ男性と再婚しています。
最初の結婚生活は、17年間でした。
その間、私は、結婚指輪を自分のものだけ、3回くらい購入しています。
夫は、別段気にするようでもなく、ただの貴金属が好きな、嫁さんという目で、見ているように私は思っていました。

 再婚するにあたり、もう一度指輪を購入したい旨を、夫に話しました。
そして20年近く、心にくすぶっていた、思いも夫にやっと話せました。
「実は、指輪、常にしてほしかったんだよね」と私が、話すと
「そんな風に、思っていたんだね」
なんて夫は、私に言いました。とてもびっくりした様子で、
「なんで言ってくれなかったの?」
なんて私に、言っていました。本当に私は、言いたい事が、言えないタイプの人間でした。

 その後、指輪を、購入し、夫は、必ず指輪をしてくれるようになりました。

 男性は、きちんと説明して、お願いしたり、気持ちを伝えないと、わからないそうです。
私は、夫に気持ちを伝える事が、全く出来ずにいました。
でも、今は、自分の気持ちを、伝える事が出来るようになりました。
自分の気持ちを、伝える事は、恥ずかしさが邪魔をすることがあります。
恥ずかしさは、素直になる事が必要だし、ありのままの自分を表現する事を、していかないと、超えられない事でもあります。
でも、恥ずかしさを超えて、自分の気持ちを、伝えられるようになると、喜びがやってきます。

今、私は、素直になり、指輪をしてくれるようになった、夫にとても感謝しております。

そして、夫が指輪をしている、指を見て、幸せな気持ちを、常に思っております。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

高塚 早苗

恋愛、人間関係全般のカウンセリングを得意とし、安心感と受容をクライアントに常に提供し、何でも話せると好評。より楽に心が軽くなるカウンセリング。感受性が高くクライアント本来の輝きを導き出すことも得意。カウンセリング信条は「諦めなければ願いは必ず叶う」である。