◇水が合う

その土地土地で「ここは落ち着くなあ」「ここは忙しないなあ」などと
感じることってありませんか?
周りの喧騒や静寂さとは無関係に「ここ好き!」「ここは嫌な感じ」と
そんな感覚を持つようなこと。
それは場所だけでなく、人も同じですよね。
いわゆる“第一印象”。
昔、こんな話を聞いたことがあります。
「人の印象は後々になっても第一印象が80%の割合を占める」
「最初が肝心」なんて言葉もありますよね。
ほとんど情報がなくても、僕たちは人に会ったとき、あるいは、
どこかの場所にでかけたとき、何らかの感覚を得るものです。
「初めて会ったときから友達になれそうな気がした」
「この人とはきっと長い付き合いになるだろうと思った」
そんな風に。
僕もそんな自分が「好きだなあ」と思える場所をいつも探しています。
もちろん、自宅の近くにも、大阪や東京のカウンセリングルームの近くにも、
出張先の名古屋にも、多かれ、少なかれ、そんな場所を見つけています。
それはカフェだったり、公園だったり、ちょっとした小道だったり、
ホテルのロビーだったり。
あ、そういえば、ホテルのロビーやカフェなどでも、自分が好きな場所が
あるものですね。
このカフェは窓際のこの席が好き。
この公園では、あそこのベンチが一番。
そして、そういう場所に出かけると、否応なく癒されてしまうことだって
少なくないものです。
だから、少しでもそんな「マイ・エネルギースポット」というのが見つかると
嬉しいし、ちょっとした宝物を得たような気がします。
原や中原などの東京出張族と話をしていると、よく
「ねむねむは色々出歩いているんやなあ。行動的なんや。」
なんて言われます。
そうは言ってもけっこう閉じこもってることも多いと思うんですけど、
外出するときは、そのお気に入りの場所に出かけているか、あるいは、
新しい場所を発掘していることが多いのかもしれません。
この前の東京出張の際も品川から泉岳寺までまだ歩いたこと無い道を
歩いてみました。
高輪の辺りは明治や大正の頃のものじゃないか?なんて思われる洋館が
違和感なく立っていたり、京都を思い出させる三重塔を構えた立派な
お寺があったり、変わったカフェやレストランがあったり、
散策には事欠かない面白さがあります。
特に何も見つからなくても、その街に少しずつ自分が馴染んでいくような
感覚もありますし、そうしてブラブラと歩いてみるのは面白いですね。
ただ・・・、僕はこの体型にして、早歩きなんですよね。
たったったっと歩いていきます。
よく妻にも「もっとゆっくり歩いてよ」といわれることも多く、
そもそもが落ち着きのない性格なので仕方がないのですが。
だから、のんびりと散策なんてのは案外してなくて、情報収集よろしく
「あ、こんなものが、あ、ここ面白そう」と歩いているのです。
で、気に入ったカフェに入ったとしても、長居はしません。
15分とか20分とかで、ふーっと息をついてさっさと出ます。
一方で誰かといるときは大抵そこで長時間話し込むんですけどね。
でも、どちらにしても僕にとってはとても解放的な気分なのです。
自宅や車の中以外にそういう自分にとっての居心地のいい場所、
好きな場所があるといいですね。
根本 裕幸

この記事を書いたカウンセラー

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