物を壊す癖を治したい

相談者名
うし
父から「(主に生活や趣味を)否定された」と感じると
「対象を生活から排除しなくてはいけない」
という気持ちになり壊したり捨てたりしてしまいます。父の批判は「金儲けにならない趣味はやめるべき」など、普通はおかしいと思える
であろう内容がほとんどなのですが、強い口調で喋り続けられると
自分が悪いような気がしてくるのです。
生活サイクルも、趣味も、お金の使い方も健全だと通常は自負できるのですが…

実行時イライラは感じておらず、自分の中ではむしろ冷静で
破壊する直前または最中「やめたほうが…」と自問することもありますが
毎回「壊さなくては」という決定が勝ってしまっています。
またこれは父親限定で、他人や他の身内から何をどう批判・否定されても平気です。

以前は大きかった悲しみや後悔、躊躇がだんだん無くなってきており
いつか取り返しの付かない事をしそうで、毎回失うものも大きく、何とかしたいです。

今のところ破壊対象が私物以外に向いたことはありませんが
批判が自分を含む「今時の若者」などの括りの場合
実行には至りませんが、思考は危うい所まで行き
今では何かの拍子に簡単に実行しかねない気もします。

以前は父に疑問や意見をぶつけることもありましたが、うろ覚えでも平気で強弁、
発言内容が昨日と今日で180°変わる、指摘すると怒る、質問内容に対しズレた
返答しかしないなどがほとんどで、今では疲れて止めてしまいました。

自活経験もあり、一人で生きていく自信は十分にあるつもりなので
見捨てられる恐怖なども無いように思います。
トラウマになるとおぼしき経験も全くありません。

父から離れるため転職・引っ越し準備中ですが
その前に危ない引き金が引かれるかもと思うと心配です。

危険な行動に出ないようにする応急策などはないでしょうか?
ちなみに、深呼吸や数を数えるなどは、効果がありませんでした。
薬やカウンセリングで緩和できそうな類の問題でしょうか?

父以外に対しては「自分は自分」という気持ちを保てるのですが
父に対しても「やりたいことをやる」という気持ちで居られるようになりたいです。

カウンセラー
大谷常緑
うしさん
こんにちは。初めまして。
ご相談を担当させて頂く大谷です。
よろしくお願いします。ご相談を拝見しました。
この状態から逃れようと様々な努力をされていること、いつ、自分が他人に迷惑
をかけるような行為に及ばないかと気が気ではないこと、とても感じました。
辛いですね。

さて、今応急的に対応できる方法として、私からは2つの方法を提案させて頂き
ます。
先ず、1つ目は、「それを見れば思い出す何か」を身につけるという方法です。
昔流行ったミサンガとか、糸とか、時計とか、何でもいいのですが、そのような
状況になったときに見て自分の意志を確認できる物を身につけるのです。
身につけるときに決意すること、それを見たときにお父さんの言うことに従わな
い自分を強く何度もイメージしてください。ここが肝心です。
イメージは、うしさんの潜在意識に働く効果があります。言語より強い力を及ぼ
すことができます。
ぜひ、イメージの力を使って潜在意識の力と、頭で考えると意志の力を併せて使
ってみてください。
第2の方法は、自分の心と向き合う方法です。
こちらは少し緊急処置と言うより時間が少しかかるかも知れませんが。
ご相談の中に、”強い口調で喋り続けられると自分が悪いような気がしてくるの
です。”というくだりがありましたが、”お父さんの言うことをきかないのは、悪
い自分なのだ”という感覚が見受けられます。
うしさんは否定されていますが、今は記憶に埋もれている何らかの体験(あるい
は、実際はそうではなかったけどそう思い込んだ心的事実)があったのではない
かと推察します。
これを思い出してみて、消化することです。
具体的な方法としては、「自分は何を怖れているのだろうか?」という事を自問
してください。
人により怖れているものは様々です。
見捨てられる、(言うことを聞いてよい子でいないと)悪い自分がばれる、自分
は無力だと感じる、などの可能性があります。
そうして出てきた怖れを、事実かどうか、今のうしさんが今の理性で正当な怖れ
かどうか見極めてください。
きっと、今のうしさんにとって正当ではないと理解できるのではないでしょうか。
後者の方法をお一人でチャレンジされるのは様々な感情を伴うので難しいかも知
れません。
ナビゲーターとして、あるいは援助者として、私たちカウンセラーとともに進ま
れることをお薦めします。

回答がお役に立てれば幸甚です。
ありがとうございました。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

恋愛や夫婦間の問題、家族関係、対人関係、自己変革、ビジネスや転職、お金に関する問題などあらゆるジャンルを得意とする。 どんなご相談にも全力投球で臨み、理論的側面と感覚的側面を駆使し、また豊富な社会経験をベースとして分かりやすく優しい語り口で問題解決へと導く。日本心理学会認定心理士。