問題は、忘れたところからやってくる

動物の赤ちゃんも同じですが、何か赤ちゃんには私達のハートをほぐしてくれるというか、温かくしてくれるものがありますよね?
見ているものを優しい気持ちにさせてくれたり、思わず笑顔にしてくれたり。
しかし、私達に問題がある時の多くはこの事を忘れてしまっているのです。
「私達も昔、同じ様に誰かを笑顔にしていた時代があるのだ」という事を。

私達はよく、問題が起きその中で感じる感情の底なし沼に沈み込んでしまう事があります。
そんなどん底の私達にとてもぴったりと寄り添うのは、
「誰も私のことなんて必要としていない」
「私なんて居ても居なくても何も変わらない」
「私は何の役にも立っていない」
「私は1人ぼっちだ」
「この世界に私の居場所なんてない」
「私は何も持っていない」
というような、深いため息をつきたいものばかりだったりします。

その気持ちがあるから、私達は”特別な何か”になろうとして頑張ります。
そこから我慢を覚えます。犠牲も覚えます。役割を演じます。
そしてそんな自分に疲れてしまいます。
でも疲れた私達ががゆっくり出来るはずもなく、疲れ果てて何も出来ない自分を責めては、更に特別になろう!と頑張り・・・
と悪循環が始まります。
その悪循環のサイクルの中でへとへとになった人ほど「消えたい」「死にたい」「終わらせたい」という絶望的な気分になるものです。
・・・なんだか書いてるだけでも切ないですね。

「ランキンの楽園(パラダイス)」という何にでもランキングをつける番組があります。
先日たまたまTVをつけたらこの番組をやっていて、その中で「生まれてきたわが子に母が最初にかけた言葉ランキング」というものがありました。
それは産婦人科病院で出産に密着し、出産直後のお母さん78人直撃インタビューをして出来上がったランキングでした。
その中で堂々の第1位になったのが
「ありがとう」
でした。
どのお母さんもその言葉を言うときには、とても優しく、そしてとても嬉しそうな笑顔でした。

私達は、ただ生まれてくるだけで、実は十分に誰かの役に立っているのです。
ただ生まれてくるだけで、誰かを幸せな笑顔にすることができるのです。
SMAPの曲にもあるように「もともと特別なオンリーワン♪」なのです。
その根本的な価値は、今も昔もなんら変わりがないのです。

もしよければ、今日は思い出す日にしましょう。
手元にあなたが幼い頃の写真があればそれを見てみましょう。
もし家族も一緒に写っていたら彼らの表情を見てみましょう。
写真などがなくても大丈夫!そんな時には実物・写真・雑誌など何でもよいので自分以外の赤ちゃんを見てみましょう。
そこでもし、あなたがその赤ちゃんに対して感じた温かい気持ちがあればそれは昔々誰かがあなたをみて感じたものと同じなのです。

クリスマスを前に、自分の誕生を祝福し直してみるもの素敵かもしれませんね。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

恋愛、対人関係、自己啓発、ヴィジョン、ビジネス心理を得意とし、”少しでも楽に・簡単に・シンプルに”をモットーに、分かりやすい心理分析と日常的に無理なく取り組める提案を行っている。 その人本来の輝きや、問題の先にあるヴィジョン(幸せな未来や才能)を引き出すカウンセリングが好評である。