気持ちの整理をしたい

相談者名
雪どけ
こんにちは。現在大学生(1回生,男)です。私には,本当にいい子だな,と思っていた後輩(女性,1つ下)がいました。同じ高校でした。私が高校3年次に知り合いましたが,目前に控えた受験を励ましてくれ,嬉しかった思いがあります。
しかし,昨年4月,「これから私も3年生で,忙しくなります。メールの時間がこれからは確保できなくなるでしょう。申し訳ないですが,これからは思うように連絡が取れないと思います。しかし先輩を嫌いなわけではありません。」と,メールがありました。それ以降は,全く連絡がなかったのです。電話を何回掛けても着信拒否(何回掛けてもつながらなかったので着信拒否していると思われる),メールは返信がありません。いくらなんでも極端じゃないかな(内心,少し怪しいな),と思っていたのですが,数日前,衝撃の事実が発覚してしまいました。
それは,本当に偶然ですが,ネットで,その子のブログを見つけてしまったことです。そこで,①彼女が極度の「アニメ・ゲームおたく」であること。②私に「忙しい」「連絡がとれない」というのは大嘘の状況であったこと ということが判明しました。しかも,そのブログには,「苦手な人との交流を避けるのには,[忙しい][思うように連絡取れない]などの言葉を使うのが効果的」といったテクニックが書いてあるサイトにリンクされており,その内容7つのうち3~4つ,昨年4月のメールにほぼそのまま書かれていたことも衝撃的でした。
①は趣味ですが,言いづらい面もあるのは仕方ないと思います。私はそういうのに偏見はないつもりです。(はじめブログを見た時はびっくりしましたが。)しかしそういうことは一切聞いていなかったのです。赦せないのは②です。私に説明した状況とは対照的にブログに「暇人です」と書いてあったり,自分はゲーム漬け,という記事もありました。
今後その子と会うこと,連絡することはきっとない(連絡手段も途絶えている,なす術がない)でしょうから,早めにそのことは忘れたいのです。私ももうその人と連絡は取りたくないし,顔を合わせるのも辛いです。その子が私を嫌いなら嫌いで構わない(内心ムカツきますが,本当に万が一私にも非があるとしたら申し訳ないとも思います)。気持ちの整理をしたい。兎に角早く忘れたい。でもショックが大きくなかなか出来ません。どうしたらよいのでしょうか。
カウンセラー
中原謙一
雪どけさん、初めまして
私は中原謙一と申します。
よろしくお願いいたします。

読ませていただいて、私が感じたことなのですが、雪どけさんの心の中にあるいかり
や憤り、赦せないという気持ちは、それだけ彼女に好意を寄せていた、彼女のことを
信頼していた裏返しなんでしょうね。
「赦せない」という感情は、どこかで「裏切られた」「傷ついた」という「悲しみ」
から自分を守るために「怒り」を使っているのだと私は感じるのですが、それだけ雪
どけさんの心は純粋で、人を疑わない優しさを持っているといえるでしょう。

この純粋で優しい心は、雪どけさんにとってすばらしい長所でもありますが、同時に
最大の弱点にもなるわけです。
雪どけさんの優しさにつけ込んだり、利用しようと考える人は今後の人生でもたくさ
ん出会うことになるでしょう。

だからといって、すべての人を疑え、といっているわけではありません。

今回のことは、雪どけさんにとって「学ぶ」ことに意味があったのではないかと私は
感じます。
今回のことで雪どけさんが学ばなければいけないこと、それは「相手をいい人」と思っ
ても、本当に相手がいい人かどうかは印象だけではわからないということです。

人は、「みられたい自分」と「見せたい自分」を表に出してきます。
誰だって嫌われたくはないでしょうし、よく思われたいというのはありますからね。
でも、実際に見せているものと心の中に隠しているものがイコールということは、な
かなかないんですよね。

雪どけさんにとってのポイントは、雪どけさんが彼女を「いい人」という印象を持っ
たときに、心の中で「理想の彼女」を作り出していたのかもしれません。
結果、その理想の彼女と現実の彼女の違いに落胆してしまったところはあるかもしれ
ません。

そして、ちょっと想像してみていただきたいのですが、もし雪どけさんが彼女の本質
を知らずにおつきあいをしたとします。
付き合いが長くなればそれなりに関係も深くなっていくでしょう。
ある程度関係が進んでから、彼女の本質を知ることになったとしたら、どうでしょう
ね。

もしかしたら、今回受けたダメージ以上に、もっとつらい状態になっていたかもしれ
ません。

その意味では、早い段階で彼女との縁が切れたことは、雪どけさんにとってラッキー
だったかもしれませんね。

また、早く忘れたいと雪どけさんはお考えのようですが、実は相手に対して怒りがあ
る間は忘れることができません。
怒りというのは、感情の中でも最も強い感情の一つです。
その強い感情は、それだけ心の中を大きく支配してしまいますから、忘れようとすれ
ばするほど、怒りが再び思い出させてくれるわけです。

で、これは私の個人的な意見なのですが、純粋で優しさあふれる雪どけさんに、彼女
が釣り合うとは私は感じられないんですね。
つまり、彼女は雪どけさんにふさわしい人ではなかった、といえるかもしれません。

もっと嫌な言い方をすると、雪どけさんが怒る価値すらない人なのかもしれませんよ
ね。

そんな「雪どけさんにとって価値のない人」に無駄なエネルギーを使うのは、一万円
札で鼻をかんでゴミ箱に捨てるくらい、もったいないことをしているのかもしれませ
ん。

彼女のことを忘れろ、とはいいません。
忘れようと思っても今は無理でしょう。
逆に、忘れないでいてほしいことがあります。
それは、雪どけさんの人を思う気持ちです。

雪どけさんが彼女のことを好きだったかどうか、それは雪どけさんしかわからないこ
とです。
でも、傷ついている分だけ、彼女に好意を寄せていたのは事実です。
結果は最悪だったのかもしれませんが、人を好きになれたということ、それは間違い
ではありませんからね。
人を好きになる気持ちまで、忘れないでくださいね。

そして、彼女のことを忘れる方法をお教えします。
できるかどうかは別ですよ。

彼女を忘れるには、彼女以上に幸せになることです。
そして、彼女が悔しがるような、すてきな恋愛をすることです。

雪どけさんがすてきな男性になって、彼女が悔しがって地団駄を踏む、想像すると、
ちょっと楽しいかもしれませんよ。

彼女に縛られて生きる人生ではなく、雪どけさん自身が幸せになる人生を、探してみ
てくださいね。

最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。

雪どけさんの未来が幸せに満ちている未来でありますよう、心からお祈り申し上げま
す。

ありがとうございました。

中原謙一

この記事を書いたカウンセラー

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