魅力がないから浮気されたの?ー不足原則を越えて二人の「つながり」を取り戻す(4)~二人のつながりの架け橋となる~

それが二人の関係性の中にある不足しているものは「つながり」。

「つながり」が感じられない時、その後ろにあるのは「寂しさ」「悲しみ」という感情です。
浮気は、こうしたネガティブな感情があり、この思いを補おうと別の誰かの中に「つながり」を求めていきます。
さらに、その先にあるのは「「価値を見られていない」という思い。
最終回は、本当に不足しているこうした思いを知ることで、二人のつながりの架け橋となることについて、お話していきます。

◎不足原則の後ろにある「感情」

例えば、他の異性の方が魅力的に感じた時。

そこから浮気に発展するのは、きっかけがパートナーにはない魅力を浮気相手が持っていたことだったとしても、突き動かす力は別にあります。

それが二人の関係性の中にある不足しているもの。一言で言えば「つながり」です。
そして「つながり」が感じられない時、その後ろにあるのは「感情」です。
この場合の感情とは「怒り」や「不安」、そしてその先にあるのは「寂しさ」「悲しみ」のことです。

こうしたネガティブな感情があり、この思いを補おうと別の誰かの中に「つながり」を求めていきます。

魅力、新鮮さ、恋愛対象に見られなくなった(男女より父母になる)、状況(忙しくて話せない)など、不足を感じる要素は色々ありますが、それだけで浮気が起こるわけではありません。

こうした不足は、長く付き合ったり、結婚していれば必ず起こります。

でも、そこに「つながり」があれば「寂しさ」「悲しみ」は感じにくいのです。

パートナー以外の「違うタイプの魅力を持った人」に、「新鮮さを感じる人」に、「恋愛対象として見られる人」に出会った時。
そこに「つながり」があれば、浮気に発展する可能性は大きくありません。

しかし、こうした人に出会った時に、二人の関係性の中に「寂しさ」「悲しみ」があったとしたら。

・美人できちんとしたタイプの彼女。ズボラな俺はいつも叱られてばかり。
・妻が子育てで忙しく、夕飯も作る余裕がない。仕事で疲れて帰ってきても一人で料理をする毎日が辛い。
・夫は仕事が忙しく、いつもイライラしてる。相談したいことがあっても聴く耳を持ってくれそうになくて悲しくなる。

・夫は休日、いつも寝てばかり。忙しいのはわかるけど、休みの日に子供と遊んだり、家族で出かけたりしたいのに、それができなくて寂しい。

こんな気持ちが元になっているのですね。

しかし、相手に浮気をする理由があるなら、こちらにだって優しくできなかったり、時間を取れなかったのには、きちんとした仕方がない理由があります。

前回書かせていただきましたが、足らないからといって他に求めるのは成熟した大人の心とは言えません。どんな理由があろうと浮気が許されるわけではなく、きちんと謝罪が必要なのは大前提です。

けれど、視野を広げた時、その理由は二人にあります。

二人がお互いを尊重し、思いやりを持って、この人生を生きていく。

こうした時、つながりを感じ、寂しさ、悲しさを感じることが小さくなるのです。

この視点で今までの二人の過去や関係性を見つめ直し、まずは自分からそれを変えていくことを決意して、行動に移していく時。

浮気の問題は、今まで気がつかなかった二人の課題を教えてくれた機会であると感じられ、その課題を解決するために行動に移していくことを通じて、新しい関係性を作るチャンスになっていきます。

◎本当に不足しているのは「価値を見られていない」という思い

様々なケースがある浮気の事例。

本当に不足しているのは「自分は相手から価値を見てもらっていない」という思いなのです。

浮気をする側は、パートナーに対して「自分は愛されていない」「自分は役に立っていない」と感じています。
この思いを埋めてくれる人を浮気相手に求めるのです。
浮気相手がこの思いを満たしてくれた時。

「自分は愛されている」「役に立っている」と感じられます。

あなたのパートナーが浮気をして、「離婚して浮気相手と一緒になる」と言い出す時というのは、あなたのことが嫌いになったのではありません。

あなたが「愛してくれてない」「役に立たないと思っている」とパートナーが感じている時なのです。

だとすれば、この思いを満たしてあげることが、浮気を越えて、二人の関係性を修復する方法になります。

お互いが愛し愛されていると感じている時が「つながり」を感じられる時なのです。

あなたが魅力アップの努力をして、パートナーが浮気相手のところから戻ってくるのではありません。
この努力はパートナーのためにやっているという、その姿勢、思いが伝わるから戻ってこようと思うのです。
服装に気を使う。挨拶をする。見てあげる。声をかける。
浮気という大きな問題を解決していくために、あなたが努力している時。
その後ろには「あなたを愛している」「あなたを必要としている」という、あなたがパートナーに向けた強い思いがあります。

この思いこそが、パートナーの心を動かし、あなたの元に戻ってくる可能性を開いていきます。

そもそも、あなたのパートナーが愛したい、役に立ちたいと感じている相手は「あなた」なのです。

◎二人の心のつながりの架け橋となる

前回、不足原則を越えていくための4つの方法をお伝えしました。

それをやっていくためには、まず自分を大切にする。自分のケアをすることが重要です。
やりたいことをやる、楽しむ。休む、リラックスする、気分転換する。
信頼できる誰かに話を聞いてもらう、助けてもらう。カウンセラーなどの専門家のサポートを受けることは効果的です。

自分のケアと並行してやらないと、自分が倒れてしまいます。

その上で、薄くなった「つながり」を、自分の方から手を差し伸べていこうと思うこと。
相手に関心を持って接していく。思いやりを持つ、感謝の心を持つ。ちゃんと見てあげる。

話をきちんと聞く。何か望んでいることがあれば聞いてあげる。

コミニケーションの方法はいろいろです。
1番うまくいくやり方を見つけていきましょう。
直接話すのか、メールやLINEなのか、メモを渡す、ときには交換日記をしている夫婦もいました。

今までうまくいかなくても、この先、二人に合ったコミュニケーションのやり方を積み重ねていけば、お互いの気持ちが分かり合える、つながりを感じられるようになります。

小さなことでいいから毎日積み重ねていく。この積み重ねが2人のつながりを築き、つながりを、絆を深めていくのです。

(完)

この記事を書いたカウンセラー

About Author

池尾 昌紀

名古屋を軸に東京・大阪・福岡でカウンセリング・講座講師を担当。男女関係の修復を中心に、仕事、自己価値UP等幅広いジャンルを扱う。 「親しみやすさ・安心感」と「心理分析の鋭さ・問題解決の提案力」を兼ね備えると評され、年間300件以上、10年以上で5千件超のカウンセリング実績持つ実践派。