パートナーシップの自立と依存~バランス調整をしよう~

パートナーシップは片方が自立側、片方が依存側の役割を担うことが多くありま す。

その自立と依存のギャップが大きくなるとストレスが溜まり易くなるんです。

パートナーシップを組むとどちらか片方が自立側、どちらか片方が依存側の役
割を担うことが多くあります。
どちら側の役割が良いとか悪いとかは無いのですがこの自立と依存のバランス
が崩れた時に問題が起こりやすくなります。

例えば、この自立側の自立心を天秤の左側に乗せて、依存側の依存心を天秤の
右側に乗せたとします。
この天秤が平行に近ければ問題はあまりないのですが、この天秤がどちらかに
ガクンと大きく傾くと自立側、依存側のどちらかに(もしくは両方とも)スト
レスが溜まりやすくなります。
この天秤の傾き度合いが大きければ大きい程ストレスは溜まりやすくなりま
す。

●パートナーの片方が超自立で片方が依存の場合●

パートナーの片方が超自立で片方が依存の場合だと天秤の傾きは左側に大き
く傾く形になります。
するとこういう問題が起こることが考えられます。

超自立の方は文字通り自立心が超~強い訳ですから自分は自分、相手は相手と
考えがちになります。
例えば「僕は僕の時間を楽しむから、君は君の時間を楽しんでね。」って感じ
です。

すると依存側のパートナーは寂しさを感じます。
寂しさを感じるので超自立側のパートナーに寂しさを何とかしてもらいたい依
存心を持ちます。

しかし超自立の方は依存心を嫌ってしまう傾向がありますから、
パートナーの寂しさをうっとうしがったり、重く感じて嫌ってしまったりしま
す。
すると依存側のパートナーはもっともっと寂しさを感じてしまいます。

また超自立側の方は自分の感情を内に込めてしまう(特にネガティブな感情に
関しては)傾向があるので依存側のパートナーから見ると相手が何を考えてい
るのかが分からず寂しさを感じてしまいます。
(注:傾向であって、全ての超自立の方に同じ問題を起きるわけではありませ
んパートナーの気持ちを組んであげようとする方ももちろんいます。)

寂しさをいっぱい抱えてしまうとしたら、これは可哀そうですね。

依存側の方にとってはこの寂しさがストレスになり、
超自立側の方にとってはパートナーの依存心がストレスになります。
ストレスが溜まりやすい関係はちょっとしんどいですね。

このストレスが溜まりやすい関係を改善する為には、天秤の傾きを左にガクン
と傾いた状況から、平行になっていけるように少し調整するといいでしょう。

もし、あなたが超自立の方ならば少し自立心を手放していくことがいります。
そしてパートナーの依存を認めてあげましょう。

パートナーの依存を認めてあげることができれば、二人の関係は楽になってい
きます。
依存心を認めてあげることができれば、依存心を持つパートナーを攻撃するこ
とが減るのでパートナーの気分は良くなります。
パートナーの気分が良いとあなたに強く依存することはなくなり、あなたの気
分も良くなります。

もしあなたがパートナーの依存心に強い抵抗感がでてくるならば、そのパート
ナーが見せてくれる依存心はあなたの心の中にある依存時代の痛みを表してい
る可能性があります。
パートナーの依存心を認めて受け入れることができれあなたの心の中に眠る痛
みを癒すことができる場合があります。

パートナーの依存心を認めてあげることは自分の心に眠っている痛みを癒すチ
ャンスでもあるのです。
パートナーとの仲も良くなるしこれはWチャンスですね。

●パートナーの片方が自立で片方が超依存の場合●

逆に片方が超依存で片方が自立の場合は、天秤に乗っている右のお皿の方が
重いわけですから今度は右方向にガクンと傾いてしまいます。
すると今度はこういう問題が起こることが考えられます。

依存心は自分(内側の要因)ではなく、誰かが(外側の要因)自分を満たし
てくれると思う心理です。
超依存は依存心が超強い訳ですから、パートナーに求めすぎるという問題が
起きがちになります。

「寂しさいから、会社以外の時間はずっといて欲しい」
「もぅ嫌だー会社しんどいねん。」(と慰めてくれオーラーをだし続ける)
という感じでパートナーに満たしてもらうと求めます。
そして求めすぎていきます。

少しくらいなら可愛いものなんですがニーズをガンガンぶつけられると相手
はしんどくなってしまいます。

自立側は依存心を苦手とする傾向がありますから超が付くくらいの依存心を
ぶつけられると逃げ出したくなってしまいます。
実際逃げ出さなくてもそれくらいのうざったさを感じるので、この依存心に
応えてあげようと思えなくなっていくのです。

するとニーズに応えてくれない訳ですから超依存側はストレスを抱えてしまい
ます。

また、ニーズに対して応えてくれない時に拒絶されたような感覚を覚えるので
傷ついてしまいます。
傷ついたのはお前のせいだと恨みつらみを持つことも・・・
こうなってしまうとどちらもしんどいですね。

もし、あなたが超依存の方ならば少し自立していくことがいります。
そしてパートナーに求めるのではなく与えていける自分に成長していくことを
目標にしてみましょう。

自分がしてもらうことばかりを考えずに、自分は相手に何を与えられるかを考
えられるようになれれば、相手に求めすぎることは無くなるので相手はあなた
との関係を楽に感じてきます。
そうすると二人の関係は良い方向に流れていくでしょう。
もちろん二人の間のストレスも減っていきます。

また求めて与えてもらう喜びだけでなく、与える喜びを知ることができれば、
あなたの喜びを得るチャンスは2倍になります。

●バランス調整が大切●

自立と依存の天秤は少しくらいの傾きは可愛いものでさほど問題はありません
が大きく傾くと問題が起こりやすくなりストレスが溜まってしまいます。

自立と依存どちらが良いとか悪いとかありませんが、傾きが大きい場合は
問題発生防止の為にも、ストレスが大きくなりすぎない為にも傾きを減らす調
整が大切です。
それはあなたにとっても、二人にとってもメリットになると思います。

もし傾きが大きくなっているなと感じたら早めに傾き調整をチャレンジされると
楽ですよ。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

若年層から熟年層まで、幅広い層に支持されている、人気カウンセラー。 家族関係、恋愛、結婚、離婚、職場関係の問題などの対人関係の分野に高い支持を得る。 東京・名古屋・大阪の各地でカウンセリングや心理学ワークショップを開催。また、カウンセラー育成のトレーナーもしている。