頑張り屋さんのためのパートナーシップ講座(2) ~望まれていない気持ち~

私達がパートナーシップを構築していく中でかなり手を焼いてしまう気持ち。その一つが「望まれていない気持ち」ではないでしょうか。

大切な人に望まれていないと感じるだけで胸がグッと苦しくなったり、不安になったり。時には「見捨てられている」ぐらいの感情を感じる方もいらっしゃるかもしれません。だから一生懸命頑張って求められる人になろうとされる方もたくさん。

でも、ココロの根っこで消えない不安があるなら、それはもしかすると「大切な人に望まれないぐらい私は・・・」といった拭えない不安なのかもしれません。

前回、幸せなパートナーシップを構築していくうえでの心のブロックになりやすい感情。
それが「どこか私は間違っているのではないか?」という部分、つまり「罪悪感」である、と書きました。

今回はそんな気持ちがあると「つきもの」のように登場するある感情についてテキストを書き進めたいと思います。

その代表例が「望まれていない気持ち」というもの。

私は異性に、パートナーに、人に・・・望まれていないのではないか?
今の私のままでは、人は私望むことはないのではないか?

罪悪感があるとこのような気持ちをどうしても感じやすくなります。もちろん人によって意識的にブロックしているか?そうではないか?の違いはありますよ。

ただ、「今の自分のままでは不十分(=どこか今の自分は間違っている)なのではないか」とあなたの心がそう感じている度合いだけ普段から

「どうすれば素晴らしくなれるだろう」
「私はどうあるべきなんだろう」
「何が正しいのだろう」

というネガティブな自分がベースになった発想が生まれやすくなります。
そんな感覚を抱え、いつも背中合わせになって、追いかけられるように頑張り続けておられる方とも実際にお会いします。

どこか全ての頑張りが「補償行為」と呼ばれる、「ダメな自分だから頑張らないと素敵になれない」という埋め合わせの動機で作られてしまってことがあるんですね。

本当はそう思わなくても才能も魅力もたくさんおありになるのですけどね。

 

例えば、こんなケースを例に上げてみます。

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とても頑張り屋さんの30代の女性のヒサコさん(仮名)から、こんなご相談を頂いたとします。

「私、仕事も恋愛もちゃんと両立できるように頑張ってきたつもりなんです、一生懸命に。でもまたパートナーが別れを切り出してきたんですよね。

君のことは嫌いになったわけじゃない。でも君は僕のことを本当に好きなの?一緒にいてもう辛いから、僕は何もできないから、他の男性の方が君を幸せに出来るんじゃないか?とにかく一緒にいられない。
そう言われてしまったんです。確かに色々ケンカもありました。私は私なりに頑張ってきたつもりなんですけど・・・。」
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これはあくまで一例でとても切ないお話なのですが、こういったご相談を詳しく伺いますと、「お二人が一生懸命に恋に仕事に、と努力されているうちから、どうも関係性に距離ができてきていた」なんてお話は少なくないですよね。

そもそも私達が感じる「望まれていない気持ち」って「私は誰にも愛されてこなかった(=愛されない存在=罪悪感・無価値感)」という感覚があるところでもあります。真実どうであったかは別にして。

そう感じる度合いだけ、実はヒサコさんが毎日頑張っている間も、悪気なくついパートナーにも距離を置きがちになったり、よそよそしく振る舞ったりすることが増えます。ヒサコさんのその内面に望まれていない気持ちや罪悪感があればあるほど、パートナーの前で自由に振る舞えないぐらいの「感情の抵抗」が起きる可能性も十分ありえます。

同時に、「望まれていないと感じるから頑張る」という想いのウラにある「不安や我慢」が、イライラやストレスになった時、相手にその感情をぶつけてしまったり、態度や表情が曇ったり、互いを疑ったり・・・といったことも起こりやすくなるかもしれません。

しかしそんな時、ヒサコさんが冷静に「自分には望まれていない気持ちがあって、頑張り過ぎている」と感じているかというとそうでないことが多く、逆に、ヒサコさんの中にある「望まれていない気持ち」はどこか慣れ親しんだ、当たり前のものになっているので、当たり前のように「頑張らなきゃ」と感じてしまうのですよね。

そしてその我慢が限界に達した時・・・もういい!となるか、とても感情的になるか・・・人によっては自分からパートナーさんから離れる人もいるでしょう。

そんな時、そばにいるパートナーさんは何もできないことも意外と多いのです。

パートナーを受け止めようと思っても、どうしてこんなふうになっているのか?分からないと、受け止めようもなく、だから傍で耐えるしかないことも少なくありません。

そしてお互いに気持ちがすれ違ったまま、お互いの気持ちが冷めたり、限界を迎えていく・・・。すると、パートナーさんから「君は本当に僕のことが好きなの?」「君は一人で行きていけるよ」という言葉が返ってくることもあるのですね。

こんな結果を導いてしまうのも、ある意味「私が愛される存在だと感じられない」という、罪悪感が色濃く残っている影響とも言えるんですね。

しかしあなたに多くパートナーがいらっしゃるとすれば「そもそも望まれている、そこにいてよね、と相手は感じている」という事実もあるのでしょうか?

でも、「望まれていない気持ち」が強くあると、そこになかなか意識がいかず、自分の不安ばかり見てしまって上手に相手のことが見れません。

これこそ「望まれていない気持ち」がもたらすデメリットであったりもします。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

浅野 寿和

年間400件以上の面談カウンセリングを行う実践派。「男女関係向上・男性心理分析」「自信・自己価値向上」に独特の強みをもち、ビジネス・ライフワーク発見なども対応。明快・明晰かつ、ユーモアと温かさを忘れない屈託のないカウンセリングは「一度利用するとクセになる」と評され、お客様の笑顔が絶えない。