頑張り屋さんのためのパートナーシップ講座(3) ~依存できないという世界を抜けるために~

どこか自立した方ほど、パートナーシップでも「愛を与える」という位置で関係性を構築していくことが多いです。しかしそれは時に「人にうまく依存できない」という苦手意識から生まれていることもあります。

もちろん、頑張って愛を与えることは素晴らしいこと。そこにケチなどつけようがありません。が、パートナーシップは相手のあること。

相手の愛を受けとる、つまり上手に相手の想いに依存することもまた、幸せへの一歩なのです。逆に与えてばかりの恋愛スタイルには、相手の愛を受け取れない理由「隠れた罪悪感」の影響も見えてくることがあります。だから、自由のない窮屈な関係を感じ取ってパートナーシップに辛さを感じることもあるんですよね。

さて、前回は「望まれていない気持ち」とその罠について書かせていただきました。

そもそも私達が感じる「望まれていない気持ち」は「私は誰にも愛されてこなかった(=愛されない存在=罪悪感・無価値感)」という感覚があるところでもあります。真実どうであったかは別にして。

そんな私は「望まれていないのではないか?」という気持ちをフルオープンにしてパートナーやお友達、家族や両親に直接相談したり、表現したりすることって、どうでしょう?できるでしょうか?

多く毎日頑張られている方は、こういった表現をしないことが多いようです。

むしろそういった表現をすることが依存的であり、ちょっとヘビー。恥ずかしいし、相手もきっと迷惑だろうという思いをお感じになる方も少なくないのではないかと思います。

どこか依存することに物凄く抵抗感を感じるのが、普段頑張られている「自立タイプ」の方の特徴といえば特徴なんです。

ただこれが時に、「自分への罰のようなものになっている」ということまで気づかれている方と、そうではない方がいらっしゃるように思います。

少し想像してみてくださいね。

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例えば、あなたが自分の内面で不安を感じていたり、甘えたい気持ち、頼りたい気持ちがあったとしても、これを表現することができない世界って、どんな世界でしょう?

たとえ自分の内面を表現できたとしても、自分の本音や、一番大切な気持ちは決して表現してはいけない世界ってどんな世界でしょう?

まるで、とても自由のない、開放感のない、何かに監視されているような世界が想起されないでしょうか?

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そこに居続けることってとても苦しいようなイメージが思いつきませんか?

でも、この世界で頑張ることが正しい、と、もしあなたが感じているならば、そこにはどんな目的があるとあなたは思いますか?

こういった感覚をお持ちの方ほど、恋愛や夫婦関係の中で息苦しさを感じるあまり、どこか自分を相手から遠ざけたり、自分の欠点を隠したり、弱さをさらけ出せない状態を作り上げてしまいます。

そもそもそのような感覚や観念の中で、長い間生きてきた、そんな方も少なくないのです。

そう、これは恋愛やパートナーシップだけの話ではなく、その方が培ってきた心の癖、のようなものなのです。

すると、「人に依存したいけれど依存できない」だけではありません。
「私の弱さを助けてほしいけれど、助けてと言えない」
「本当は伝えたい事があるけれど、それは言ってはいけない」

そんなあなたの気持ちを常に強い禁止するような状態が生まれてきます。

これって、自分への相当な罰になりえると思いませんか?

このようにご自分なりに頑張って生きてきた時に突然やってきてしまうことの一つが、失恋であり、ご夫婦なら別れの危機、なのですよね。

今まで自分なりに頑張ってきたけれどうまくいかない。一つの「自分なりのやり方の限界」がやってきてしまい途方に暮れてしまう瞬間が訪れます。

そんなときはこう考えてみるといいかもしれません。

「自立しすぎて起きてしまった問題は、その反対に答えがある」

そして、私達の心は「依存と自立のバランスがとれたとき、心はとても安定する」と考えられています。

どうしてここまで頑張り屋さんになったのか?人に依存することを否定的に捉え生きてきたのか?その根っこを見つめていく必要が出てくる、ということなんですね。

ただいろんなケースでお話をお伺いすると、そもそも、ここで登場する「ハートブレイク」や「罪悪感」の根っこって、「大切な人への思いの届け方・愛し方」そのものなんですよね。

どんな我慢にも、嘘にも、諦めにも、そこにはあなたなり愛が込められていたはず。その思いに間違いなんてないんでしょうね。

しかしその愛がうまく伝わらないことで、失望し、そんな自分に罪悪感を感じてしまっているのかもしれません。

そう考えると、こういった頑張り屋さんが抱えやすい問題を覆し、幸せなパートナーシップを構築していくために必要なのは、そのベースにある「罪悪感」の影響をより小さくする、という方法を考えたほうがいいんです。

つまり「許し」です。

自分を許し、自分の価値を認め、自分をもう一度再評価していく。

自分に依存を許したり、自分次第ではなく、誰かと共に生きる行き方を許す。

そんな方向性を見つめていくことが大切になってくるのですね。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

浅野 寿和

年間400件以上の面談カウンセリングを行う実践派。「男女関係向上・男性心理分析」「自信・自己価値向上」に独特の強みをもち、ビジネス・ライフワーク発見なども対応。明快・明晰かつ、ユーモアと温かさを忘れない屈託のないカウンセリングは「一度利用するとクセになる」と評され、お客様の笑顔が絶えない。