問題解決の出口に向けて~プロセスを見直してみよう~

私たちの目の前にある問題。そこに取り組み続けたときに出てくる、進歩していないような感覚、不安や怖れ、自分に対する疑いや不信たち。

もしかしたら、問題から抜け出せないかもしれないという思いが過りますよね。見方を変えれば、その時期は、私たちがやり忘れていることをやる時期でもあります。それは、自己承認や自己成長を受け取ることであったり、問題の裏に隠れている自分の気持ちに気づくことであったりします。

それは、問題解決へのプロセスの一部であり、限界や諦めではない、新たなステップや自分の欲しいものへの招待状なのかもしれません。体制を整えて、もう一度、問題解決に向けて取り組んでみませんか?のヒントをご紹介します。

◎リクエストを頂きました◎(一部リクエストを編集させていただきました。)
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カウンセリングをはじめてから、かれこれ10年くらいになります。いつまでたってもカウンセリングをことあるごとに利用して、自分で自分の人生を選択している、責任をとっている気がしません。自分に自信がなく、失敗が怖くて人に相談をすぐしてしまうところがなおせません。

カウンセリングを使っていっぱい自分を癒してきましたが、いつまでたっても進歩していない気がします。自分はカウンセリングに限界があるところを求めすぎているのでしょうか。ちなみに虐待された経験のある友人はカウンセリングをすぐ卒業して、もう自立できています。私は虐待されたことないのになぜカウンセリングを卒業できないのでしょうか。またカウンセリングを卒業できるようになにかヒントがほしいです。
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リクエストいただき、ありがとうございます。
今回は、頂いたリクエストを基に問題の出口に向けてのヒントをご紹介したいと思います。

■問題を活用している!?~隠れた目的~

問題が私たちの前に立ちはだかり続けるとき、私たちが目の前の問題を必要としている場合や、問題が役に立っている場合があるんです。
目の前にある問題が解決してしまったら、出来なくなること、感じて困る感情などはありませんか?

例えば・・・
(1)自己攻撃できなくなる
(2)自己嫌悪ができなくなる。
(3)次のステップに進む怖れを感じてしまう。
(4)親密感への怖れを感じてしまう。
(5)問題がなくなることで、精神的、物理的に繋がりを持っていた人との繋がりもなくなる。
など・・・。

(1)(2)の場合、自分のことが苛められなくなることともいえますが、意識的には理解に苦しむことだと思います。しかし、私たちは、潜在的に持っている罪悪感や無価値感などから、“自分は攻撃されるべき”や“自分は価値のない存在だ”を感じて、自分を攻撃・嫌悪するために問題を使うことがあります。
(3)(4) の場合、未知の世界は怖いものですし、私たちの『最大の怖れは幸せである』と言われているくらいですから、例えポジティブな要素を含んでいたとしても、“怖れ”は感じたくないわけですね。
しかし、逆も真なりで、その怖れを大きければ大きいほど、その先には皆さんにとって、大きなギフト(幸せや親密感、ヴァージョンアップした自分など)が待っているということが言えるのです。
(5)の場合、
例えば以前つき合っていた彼を許せなかったとしましょう。
頭の中では、許したり、手放したりした方がいいとは頭では分かっているんだけど、そうすることが出来ない。
この場合、無意識的なことではありますが、痛みを持ち続けることで、ネガティブな要素であったとしても、彼との繋がりを持ち続けること出来ますし、全く繋がりが無くなるよりは良いと感じている場合もあるのです。
いずれにせよ、問題の存在が私たちにとってのメリットになる場合があるんです。
この隠れた目的に気づくことで、そこにある感情に向き合うことや新たなテーマに取り組むことが出来るので、今までになかった選択ができるようになっていきます。

■軌跡をたどる~成長を受け取る~

私たちの成長は、螺旋階段のようなもの。
取り組んでいる期間が長くなればなるほど、同じところをグルグルと回っている感じがして嫌になってくることもあるでしょう。
しかし、横から見れば段階が変わっているように、実際には、確実に成長をしていたり、変化していたりするのです。
とはいえ、自分の変化に気づきにくいものです。
カウンセリングなどを受けている場合、セラピーなどを通した無意識的な変化もあります。無意識的な変化は、更に自分では気づきにくいですし、無意識の変化が意識に働きかけ、行動の変化に反映されるまでに時差がありますから、実際に変化したとは感じにくいものなのです。
そんなときは、あえて現在地から出発地点を振り返り、自分の変化や自分の今までの取り組みへの承認を受け取っていきましょう。
自分で分からないときは、皆さんを見ていてくれる周りの人やカウンセラーに聞くなどするといいでしょう。
そうすることで、自信や自己承認、勇気を持つことに繋がり、問題に取り組みやすくなったり、問題自体が問題と感じなくなったりしていきます。

■ヴィジョンを思い描く~自分への許可へ~

問題がたちはだかり、どうすること出来ないような感じがするときに、ヴィジョンはそこから抜け出す力を与えてくれます。
問題を解決した時の私は、どんな私になっているでしょうか?
また、どんな状況を手に入れたいでしょうか?
出来るだけ、詳細に思い描いてみましょう。そうすることで、遠くに感じていたものが身近にリアルに感じやすくなり、手に入れたいというモチベーションが高まります。

私たちは、問題が目の前にあるとき、誰かを「許せない」とか、「許さなければならない」という側面をみることが多いです。それは、問題解決の一つのプロセスではありますが、目的ではありません。もう一つの側面として、私たちは、自分にヴィジョンを手に入れること、ヴァージョンアップした自分になることを許せていません。
ですから、自分にそれらを許すことが一つのカギになります。
もし、それらを許し・許可することができれば、問題が問題と感じなくなることも少なくないのです。
ヴィジョンを受け取る価値があること、ヴァージョンアップした自分になるにふさわしいことを、ぜひ、受け取ることにチャレンジしてみてくださいね。
そして、問題解決の出口を目指しましょう!

この記事を書いたカウンセラー

About Author

宮本 恵

人間関係の築き方・コミュニケーションのスキルアップ・個性を生かすことを得意とする。 お客さまのテーマを多角的な視点でとらえて分析することにより、新たな視点や心の気楽さを持つことが出来ると定評がある。ゆるぎない安心感の基盤を基に行うカウンセリングは、心のうちを語りやすいと評価が高い。