ニーズの心理学(3)~満たされないニーズ~

満たそうとしても、満たそうとしてもニーズが満たされない。

それは、ニーズの見たしかたが間違っていることがあるのです。そして本当のニーズを自身が認識していないこともあります。本当のニーズを認識していないため、間違ったやり方でニーズを満たそうとし、その結果満たそうとしているはずのニーズが満たされないということが起こるのです。ケーススタディを含めて、具体的にどういうことなのか、どうすればいいのかを解説します。

●満たされないニーズ●

満たされないニーズというものがあります。
ニーズを満たそうとしても、満たそうとしても、なかなか満たされないんです。

それは、本当のニーズでないものを、ニーズとして認識しているときにおこり
ます。

どういうことかといいますと、例えば下記のようなケースです。
さみしいんで彼に一緒にいてほしいし、彼に甘えたいという女性がいたとします。

土曜日曜は彼と一緒に過ごしたいために予定をいれず、彼の都合がOKならば、
「あ!私もたまたま、その土曜日あいてるから会おうよ」なんて、いつでも会
うことができる準備をしているんです。それほど寂しがり屋さんなんです。
そして、できるだけ彼にそばにいてもらいたいと思ってるんです。

会ってる時は楽しいし、嬉しい満足してるから良いんですが、
「じゃあ、またね」とお別れしたとたんに寂しくなって、彼に一緒にいて欲し
いという気持ちがでてくるんです。

で、彼にいつも「寂しい」とか「一緒にいて欲しい」とか言っちゃうんです。

彼もできるかぎり一緒にいても、離れるとすぐにこういう気持ちがでてきしま
います。

こういうケースをカウンセリングしていくと、この満たされないニーズの正体
は、本当は彼に満たしてほしいニーズではないことがわかることがあります。

潜在意識を探っていくと、幼い頃両親との間で感じていた、寂しさや、一緒にい
て欲しいというニーズが彼との関係で、でてきていたということがわかることが
あるんです。

本人的には彼に対してでてきている寂しさや、一緒にいて欲しいという気持ち
と思ってたんですが、実は、このニーズの正体は、両親との間に感じていた寂
しさや、一緒にいて欲しいというニーズだったということがあるのです。

本当は両親を求めているニーズだったので、代役である彼がいくら
頑張ってくれても満たされなかったんですね。

こういうケースの場合は、本当のニーズを認識することがいるんです。
『私、両親に、そばで一緒にいてもらいたかっただなぁ』って。

そして、その満たされなかった寂しさや、一緒にいたかったというニーズを感
じて、涙に流して浄化していくんですね。

そうすることで、心は癒されて、彼に求めても求めても満たされないと思って
いたニーズが小さくなっていき、やがてなくなっていくんです。

過食症なんかも、本当は食べるということで満たしたいのではなく、
本当のニーズがあるのですが、そのニーズの代わりに食べることで埋めようと
するのが過食症の正体だったといいうことが多いんです。
だから、食べても、食べても満たされず、食べすぎてしまうんですね。

これも本当のニーズを認識して、認めて、感じていき涙に流して浄化していく
と、過食が解消されていったりするんですね。

満たそうとしても、満たそうとしても、満たされないものがあるときは、
隠れた本当のニーズがあるのかもしれません。

そんなときは、隠れた本当のニーズがないか、自分の心と向かい合う時間を、
とってみられてください。

潜在意識に隠れてしまっていたりしますから、『私の本当のニーズってなんだ
ろう?』と探すのが難しいときがあります。そんな時はカウンセリングを使っ
てみてください。

>>>『ニーズの心理学(4)~ニーズを受け入れ相互依存へ~』に続く

この記事を書いたカウンセラー

About Author

原 裕輝

若年層から熟年層まで、幅広い層に支持されている、人気カウンセラー。 家族関係、恋愛、結婚、離婚、職場関係の問題などの対人関係の分野に高い支持を得る。 東京・名古屋・大阪・福岡の各地でカウンセリングや心理学ワークショップを開催。また、カウンセラー育成のトレーナーもしている。