幸せな家族の秘訣 ~男性性と女性性のバランス~

「この人のここが嫌!」とか「鼻について仕方がない」とか、自分の気持ちが誰かのふるまいによって不快になっているとき、最も根本的な解決方法は、自分自身の意識を見直してみるということでしょう。

 

相手が自分のチーム(パートナー・家族・会社など)の一員であった場合は特に「私はどうしてこう感じるのだろう?」と自分の感情に意識を向けてみましょう。そうすると、あなたの抑圧したことや、あなたが自分にまだ許していないことが明確になるでしょう。そして、人間のあらゆる性質に「YES!」というような高い意識で物事を見ようとした時、あなたが深く解放されてゆきます。誰かを受け容れるたびに、あなたの可能性と才能の扉が開かれてゆきます。
今回のリクエストは息子さんのふるまいにイライラしてしまうお母さんの話。夫婦関係・男女関係にも通じます。
男勝りに頑張っている女性のみなさん、いつもの視点をちょっとだけ変えてみませんか?

◎リクエストを頂きました◎
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友達のなやみですが、中学生の息子さんがハッキリ自分の意見を言えなかたっり、走り方が女性っぽかったりして、イライラするそうです。

ちなみに彼女は、とってもしっかり者で、リーダーシップをとることが多いタイプです。原因と対策を教えてください。

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「この人のここが嫌!」とか「鼻について仕方がない」とか、自分の気持ちが誰かによって不快になっているとき、最も根本的な解決方法は、あなたが自分の心の内面に意識を向けるということでしょう。

「私はどうしてこう感じるのだろう?」と自分の感情に意識を向けてみましょう。
だんだんと、あなたの抑圧してきたことや、あなたが自分に許していなかったことが明確になっていきます。

もし、あなたが、さらに進んで、人間のあらゆる性質に対して「YES!」といえるような高い意識で物事を見ようとするならば、それはあなた自身とチーム、そして世界が飛躍的に変わってゆくチャンスです。
あなたが誰かを受け容れるたびに、あなた自身の可能性と才能の扉が開かれてゆきます。

さて、今回のリクエストでは、お母さんが息子さんの女性的なふるまいに反応なさっています。
そして、お母さんご自身は「とってもしっかり者でリーダーシップをとることが多い」とありますね。
ということは、お母さんは「男性的な要素」を表現しているというわけですね。

もし、お母さんの周りに、素晴らしく頼りになる男性がいたら、女性であるお母さんが男性的になる必要はなかったかもしれません。
お母さんは男性に期待して失望し、ついには自分自身が理想の男性像を無意識的に演じてしまうようになったのかもしれません。

そして男の子を産んだ時に、「この子こそ、私の理想の男性像に育ってくれますように・・」と、心のどこかで願いを懸けてきたのかもしれません。

もしお母さんが心のどこかで「女性である私がこんなに頑張っているのに、うちの息子(夫)ときたら男の癖に・・」という風に感じているとしたら、イライラしてしまうのも無理はありませんね。

お母さんが自分にすら許していない女性的なふるまいを、男らしくあれと願いを込めて育てた息子がやっているのですから。

しかしながら、親から要求されると、その真逆を表現するのが我が子というものです。

子供が、親の期待を裏切るのは、「お母さんがあるがままの僕を受容をしてくれなかった」と感じており、未だにそれを悲しんでいたり、怒っていたりするからです。

お母さんが、この息子さんの男性性をUPさせたければ、お母さんがこの息子さんの女性的な側面を全面的に受け入れて承認してあげること、そしてお母さんご自身が、もっと女性的になってゆくことです。

それは、お母さまご自身が「繊細さ」「優しさ」「柔らかさ」「消え入りそうな儚げな様子」「受容性」・・などの女性性のエネルギーを、意欲を持って受け入れてゆくことです。
この起きている事実に全面的に「降伏」して、状況のコントロールを手放すことも大切です。

これらを統合した新しいお母さんになるには、今まで持っていたもの(観念)を潔く手放さなくてはなりません。

たとえば、自分はしっかり者だとか、そういったアイデンティティをすっぱり手放して、新しい自分になっていこうとする意欲が必要です。

家族はチームです。チームは必ず、バランスをとります。
ですので、誰かが男性的すぎると、他の誰かが女性的になりすぎるという現象が起こってきます。

このバランスの力学を利用して、相手に男性的になってほしい場合には、自分が女性的になればいいし、反対に、相手に女性的になってほしい時には、自分が男性的でいるように意図しましょう。

こうしたチームの「調整役」はお母さん・感応力豊かな女性側の役目です。
全体のバランスをいち早く感知して、チームをエネルギー的に整えるリーダーシップをとるのです。

そしてチームの「ボス」はお父さんの役目です。
もしもお母さんがボスをやってしまうと、家族の男性たちが女性化してしまって、いろいろな困った問題がでてくるでしょう。

もしお母さんが男性的である自分へのしがみつきがあるとしたら、それは、お母さんがまるで男のようにしっかりと生き抜いてこなければならなかった幼いころからの環境が影響しているのかもしれません。

これはご本人が自覚している場合と、まったく自覚ができていない無意識の状態になっている場合があります。

無意識的な場合には世代をさらに遡って、お母さんの父親の子供時代、お母さんの母親の子供時代から見ていったりする必要があります。

もし気付いて変化してゆくことが難しい場合には、カウンセリングなどを使って、深い意識を探ってみましょう。

家族が1つのチームであるということを常に意識し、一体感を創ってゆくこと。

あなたが女性にしかできないことに取り組んでみたとき、男性が、より男性らしい力を発揮してくれ、そして、あなたが女性に生まれてきたことを心から喜び、女性として人生を謳歌できるのではないでしょうか。

男並みに頑張っている女性のみなさんには、実は、女性性の才能と男性を癒す才能があります。

あなたこそ、女性性の尊さを、本当は知っているはずです。

いまから女性性開花のための一歩を踏み出していきませんか?

この記事を書いたカウンセラー

About Author

対人関係、恋愛、個性、才能、感情の問題など、様々なお悩みに対応するベテランカウンセラー。 深い意識を熟知し、問題を根本解決へと導く。 世界各国で長年にわたり精神世界を学ぶ一方、大手芸能事務所の番組制作協力をワンクール担当する等、豊かな感受性を生かしてカウンセリング生活を楽しんでいる。