「子育てサポート1~第一反抗期の過ごし方(3~4歳)~」に頂いた皆様からのお頼りから。

「子育てサポート」を読みました。
こういう企画、本当に、ありがたいし、うれしいです。

私は、子育てが初めてですが、こういうときに、サポートが、欲しいとか、私の今の 気持ちをわかって欲しいという気持ちが、いっぱい詰まってくると、つらくなってし まいます。

そして、そういうときには、たいてい、罪悪感でいっぱいなので、「こんなことも、 あんなこともできない私なんて、いいお母さんじゃないわ。もう、やめたい。もうい や。」と言って、投げ出したくなってしまいます。
そういうときに、思いっきり泣いて、吐き出せるといいのだけれども、吐き出したく ても、なにを吐き出したいのか、分からないぐらい、気持ちがぐちゃぐちゃなときも あります。

そしてまた、ぐちゃぐちゃのまんまで、保健婦さんや、児童相談の方に話すものだから、「どうしたらよいか」という、方法論だけで終わってしまって、「何も言わないで、ただじっと、話を聞く」というカウンセリングと言う部分は、案外おざなりにされます。
本当は、黙ってそばにいて欲しいのに・・・そう説明しないと、わかってもらえないのが、残念ですね。

ですから、こういうわかりやすいレクチャーが、あると、本当に助かります。
ああ、私は、いま、こういうところにいるのか・・・と、自分の現在地がわかるようにおもうからです。
私自身は関わっていないけれども、たとえば、「老人介護」なんかも、相手が親であるから、余計に、昔の思いがたまってきて、難しいのかもしれませんね。
これからの子育てサポートを、楽しみにしています。ありがとう。楽しみに、読ませていただきます。

(ねこさんより)

ねこさんへ。

> そして、そういうときには、たいてい、罪悪感でいっぱいなので、「こんなことも、あんなこともできない
> 私なんて、いいお母さんじゃないわ。もう、やめたい。もういや。」と言って、投げ出したくなってしまいます。

そう!そうなんですよね。
子育てで何が一番辛いかというと「いいお母さん」という部分。
子どもを愛するがために、まっすぐ育てなければ、とプレッシャーがたくさんかかってしまうと思います。
自分達にかかる期待、自分がしっかりしなければ、この子にもしものことがあったらすべて私のせい、
そんな大きく、重たいプレッシャー。
それを1人で抱えられてるとしたら、潰れてしまいそうになったり、気がおかしくなってしまったり、
自分はダメな人間ではないかと思ってしまったり、そんな風になってしまうと思うのです。

そうして「自分はいい母親ではない」と思った分だけ心に溜まった罪悪感がまた次の罪悪感を呼び、出口の見えない迷路に迷い込んでしまいます。
罪悪感の無限ループにはまり込んでしまったように。

> そういうときに、思いっきり泣いて、吐き出せるといいのだけれども、吐き出したくても、なにを吐き出したい
> のか、分からないぐらい、気持ちがぐちゃぐちゃなときもあります。

子育ての相談に来られる方の多くは「泣くために」いらっしゃいます。
愚痴や不満もあれど、その多くは自分がいかにダメな母親かを涙ながらに語られます。

僕たちはそれをただじっと聴かせていただきます。
涙が出てくればそのまま涙を抑えないようにお願いします。
多くの人は泣くのをとても恥ずかしがったり、迷惑をかけているように感じられているようです。
でも、僕たちはその逆。とてもありがたく感じます。(信頼がなければ涙はでませんもの)
時にはお話を止めて頂いて、ただ泣くことに集中していただくことだって少なくありません。

>本当は、黙ってそばにいて欲しいのに・・・そう説明しないと、わかってもらえない のが、残念ですね。

そうですね・・・。大人になると「方法論」や「HowTo」が重視されてしまいます。
それが一層自分を追い詰めてしまうのでしょう。

> ですから、こういうわかりやすいレクチャーが、あると、本当に助かります。
>ああ、私は、いま、こういうところにいるのか・・・と、自分の現在地がわかるようにおもうからです。
>私自身は関わっていないけれども、たとえば、「老人介護」なんかも、相手が親であるから、
> 余計に、昔の思いがたまってきて、難しいのかもしれませんね。
>これからの子育てサポートを、楽しみにしています。ありがとう。楽しみに、読ませていただきます。
ありがとうございます。

実は今回の講座も読者の方から頂いたメールを元に企画させて頂きました。
我々カウンセラーの中にも子育てを経験した者も多くおりますが、「今現在進行中」の方の言葉に勝るものはありませんし、その分リアルにお伝えできることもたくさんあるかと思います。

ねこさんが今感じられているような子育て(介護でも何でもOKです)に関する問題や悩みなどがあれば、お聞かせ願えましたら、それを元に第二段、第三段と進めやすくなってきます。
思いつくところがあれば、遠慮なくメールをいただけませんでしょうか。

それでは今後とも宜しくお願いします。

みいです。
今回の心理学講座とても参考になりました。
とても感謝しております。
今我が家には4歳と5歳になる女の子が居ます。
ちょうど下のが今、わがまま言い放題やり放題でどう扱ったらいいのかわからないんですよね。
下に手をかければ当然上のがやきもちを焼いてしまうし、上の子の方がすぐいじけてしまうんですよね。
自分のやりたいことが出来ないと、いじけてその場から動かなかったりすぐ怒って隅っこのほうでうずくまっていたり。
下の子よりも上の子のほうが難しい・・・・。
すぐいじけてしまうんです。

あと、二人とも共通していることは、人の話を聞かない。
落ち着きがない。部屋の中で走り回っている。
どうしたら直るんでしょうか?
ため息ばかりです。今 保育園に行っているのですが、やはり集団生活では、みんなと同じように行動できず悪い意味で目立ってしまうようです。
でも、それは私がきっと家の中や子供達の前でそういう行動をしてしまっているんでしょうね。

あと、もうひとつ山本さんに質問があります。
上の子のことですが、仕事から帰ってくるといつも決まって「ママ帰ってくるの遅い」って怒るんですよ。
保育園の送り迎えは、私の母がしているので自宅に直接帰るのですが決まって出てくるのはこの言葉なんです。

あと、保育園に保育参観で見に行くと、「ママ見ないで」って怒ってるんです。
で、私にあっちにいけって押してくるんですよ。
母親としてはとても悲しいですよね。
一度、気持ちがいっぱいいっぱいだったとき、思わず廊下で泣いてしまった時がありました。
どうしてなんでしょうね?
上の子は、どうしたいんでしょうか?
難しいですね。

何かいいアイディアあったら教えていただけるとうれしいです。

(みいさんより)

みいさん!ご感想頂き、ありがとうございました。
山本真規子です。
子育てって、本当に大変ですよね。
私も、当時はよく、子供の寝顔を見ながら”怒ってばかりでごめんね。”と寝顔につぶやいたものです。
でもでも、次の日またまた嵐に合うと、”も~~~っ(怒)”と繰り返したものです。
みいさんの子供さんは年子なんで、なおのこと大変だと思います。
> 今我が家には4歳と5歳になる女の子が居ます。
> ちょうど下のが今、わがまま言い放題やり放題でどう扱ったら いいのかわからないんですよね。
> 下に手をかければ当然上のがやきもちを焼いてしまうし、上の子の方がすぐいじけてしまうんですよね。
> 自分のやりたいことが出来ないと、いじけてその場から動かなかったりすぐ怒って隅っこのほうでうずくまっていたり。
> 下の子よりも上の子のほうが難しい・・・・。
> すぐいじけてしまうんです。

上の子供というのは、妹(弟)が生まれた時から、すでに不足感を感じています。だって今まで1人じめしていたお父さん、お母さんの愛情(興味)がほぼ100%奪われてしまったと感じてしまうわけです。
当然生まれたての赤ちゃんというのは手がかかるわけで、親からすれば愛情が分散したわけではなく、やらなきゃならないことが実際問題増えてしまって、いっぱいいっぱいなだけなのに、小さな子供は理解出来ないため、ただただ愛情が減ってしまったと感じてしまいます。

お母さん側も、上の子供というのは初めての子育てなわけですから、愛情を注ぐというよりも、ちゃんとしつけをしなきゃとか、風邪をひかせないようにとか、いろんな面で神経質になってしまい、ただ愛するであるとか、ただ子供の存在を楽しむということを見落としがちになってしまいます。
みんなちゃんとしたお母さんにならなきゃっと一生懸命なんですよね。

一方子供が欲しいものは、”ただ愛されている”ということを実感したいだけなんです。まだしゃべれない赤ちゃんの時から、お母さんが雑誌などを見ているだけで邪魔したりしませんでしたか?
うちの上の子は、私が雑誌を広げると、必ずはいはいしながらその雑誌の上に座りにきたもんです。
雑誌ですら、お母さんの気持ちが他にいくことに敏感に反応するのですから、かわいいあかちゃんが登場したとなると、これは大変!!
いじけた態度が板についてしまったのは、みいさんの上のお子さんは、下のお子さんにいつも負けているように感じているのかもしれません。

昔の環境ならば、おじいちゃんおばあちゃんがいて、そのあたりは自然とフォローされてたのですが、今のこの核家族の時代では、一日中子供と向き合ってるお母さんは、当然ストレスがかかって大変ですよね。
> あと、二人とも共通していることは、人の話を聞かない。
> 落ち着きがない。部屋の中で走り回っている。
> どうしたら直るんでしょうか?
> ため息ばかりです。今 保育園に行っているのですが、やはり
> 集団生活では、みんなと同じように行動できず悪い意味で目立って
> しまうようです。
> でも、それは私がきっと家の中や子供達の前でそういう行動を
> してしまっているんでしょうね。

4,5歳の子供は、とにかく元気いっぱい走り回っているほうが健全な姿だと思いますよ。
ただ、人の話が聞けないという裏には、”聞きたくない”が隠れています。
そんなに元気いっぱいの状態なら、ついついお母さんの口から出る言葉は”静かにしなさ~い!””少しはじっとしてなさ~~い!””なんでそんなことをするの~!!”という具合に、子供達の行動を規制するような言葉ばかりになりがちですよね。

この元気いっぱいな子供達を目の前にして、こんな言葉をいってはいけません。。。
なんてことは、無理です。 ねっ! だってお母さんも、毎日このテンションに付き合ってへとへとだし、当然しからなきゃならないこともたくさんあるわけです。

怒らないことではなく、それとは別に、子供達が聞きたい言葉をどれだけ話してあげれるかです。
人間は誰でも、褒めてもらうことが大好きです。
これは大人の私たちでもそうです。
ご主人に褒められたら、うれしいですよね。

1日1回、子供たちが自分では見れない価値の部分を、伝えてあげることが大切です。
どんなことでもいいんですよ。
”○○ちゃんのほっぺつるつるで気持ちいいね” ”○○ちゃんの寝顔ってすごくかわいいんだよ””こんなことをしてあげれて、やさしいね””○○ちゃんてほんと元気だよね” などなど、毎日ほっぺにキスをしてあげるのもグットです。
要はなんでもいいのです。
どんなに叱られても、”お母さんは私のことが好きなんだ~”と実感させてあげることが大切です。

自分は愛されているんだと実感しだすと、子供はお母さんの話を聞こうという姿勢が出てきますよ。

寝る前に、1冊の絵本を読んで聞かせてあげるのもいいですよ。
やさしい、穏やかな時間になります。

> あと、もうひとつ質問があります。
> 上の子のことですが、仕事から帰ってくるといつも決まって 「ママ帰ってくるの遅い」って怒るんですよ。

ママが帰ってくるのを、ずーっと待っているんですね。
彼女はママのことが、ホントに大好きなんですね。

> あと、保育園に保育参観で見に行くと、「ママ見ないで」って怒ってるんです。
> で、私にあっちにいけって押してくるんですよ。
> 母親としてはとても悲しいですよね。
> 一度、気持ちがいっぱいいっぱいだったとき、思わず廊下で泣いてしまった時がありました。
> どうしてなんでしょうね?
> 上の子は、どうしたいんでしょうか?
> 難しいですね。

娘さんはとってもとってもシャイで、お母さんに見られることにプレッシャーを感じているのかもしれません。
私たち大人でも、大好きな人の前で失敗したくないですよね~
変なところを見られたら、嫌われてしまうように感じたりしませんか?

娘さんは、こころの何処かで、いつもお母さんに嫌われる怖れを感じているのではないでしょうか。
とっても繊細さを感じます。

このような子供さんの場合は、特に毎日必ず抱きしめてあげて、愛されているんだということを、肌で感じさせてあげるといいですよ。
繊細なお子さんの場合、お母さんの気持ちが他に向いていること敏感に感じ取ります。
”お母さんは忙しくても、私のことを愛してくれている”と肌で感じさせてあげれれば、大丈夫です。

みいさんも、子供達にこんなに愛されているんだということを、受け取ってあげてくださいね。

子育ては、本当に大変です。だからこそ、お母さんの精神状態が実は1番大事なのです。
”あ~~もうイライラする~~”という時は、1人でゆっくりカフェで静かな時間を過ごすことも、必要ですよ。
自分にやさしく出来たぶんだけ、子供にもやさしく出来ます。
みいさんも、自分自身のこと、ちゃんと褒めてあげて下さいね。

それでは今後とも宜しくお願いします。

山本真規子

この記事を書いたカウンセラー

About Author

夫婦関係、子育て、恋愛、コミュニケーション全般、自身の経験をもとに、自己愛がベースになるカウンセリングで、幅広いジャンルを得意とする。 母性が織り成す豊かな感性とやわらかさに加え、明るく元気なスタイルで、カウンセリングを終えたあとは心がほぐれて晴れやかな気持ちになれると好評である。