子どもが怒りやすいと嘆くあなたへ~親の自己攻撃を止める視点を持つ~

6歳頃の子どもが怒りやすく、注意してもきかない。そんな時の母親は辛いものです。

この頃の子どもは自立への成長過程で自分の力でやろうとします。そのため、それを否定されることが辛くなる時期。だから注意されることが許せないのですね。我が子がわがままなのではなく自然な成長過程との認識を持つとゆとりをもって接しられます。

最も大切なのは母親自身の「自己攻撃」の心理に気づくこと。子どもの振る舞いが悪い時、母親は無意識に「こうなったのは私の育て方が悪かったせい」と自分を責めます。この自己攻撃が心の余裕をなくし苦しみを生むのです。まずはそこに気づき、今までの自分のがんばりを認めてあげることが必要です。

そして一人でがんばっていること気づくこと。子育ては夫婦で一緒にするもの。夫婦のコミュニケーションを取り、二人で共に子育てに取り組んでいくことが大切なポイントとなります。愛情の大きさゆえに、こんなに悩んでいるのです。あなたの笑顔が周りを幸せにしていきます。

注意すると怒り出す子ども。子育ての悩みは親にとっては深く大きいものです。

まずは、こうした場合の子どもの心理から見ていくことにしましょう。

まずは次の視点を持ってみましょう。

・子どもが、繊細なタイプかもしれない。
・子どもが、疲れているのではないか。
・子どもが、学校では良い子で、だから家では、わがままなのではないか。

実際は子どもによりますので一概には言えませんが、この視点は「この子にも何か理由があるのではないか」と思いやすくなり、会話や言動の中から子

どもの気持ちを読み解くヒントを見つけやすくします。
話しかけられる時には、こうした視点から、優しく子どもの気持ちを聴いて、コミュニケーションを取ってみるといいでしょう。

次に大切な視点は「この年の子どもはみんなそうだ。」という視点を持つこと。

自分の子どもだけが怒りっぽいのでは、と思ってしまいがち。

しかし、この年の子どもは、自立していこうとする過程にあり、注意されることが我慢できない傾向があります。自分の力でやっていこうと成長する過程で自然に起こることでもあるのですね。

この視点を持つととても楽になれます。
合わせて「ありがとう、ごめんなさい」は、子どもが怒っても、ちゃんと教えておく、こともやってみてください。

そうすると、家ではやらないけど、外では、ちゃんとできたりします。
子どもは家ではわがままでも、外ではきちんとしなきゃ、と思うことが多いようです。
親がきちんとしていれば、その度合いだけ、こうした傾向は強くなるように思います。

子どもは親の分身、なんですね。

そして、最も大切なのは「ほめる」「スキンシップする」こと。

子どもが怒っている時、親が怒ってしまった時などは、すぐには無理でも、お互いが落ち着いている時には、必ず「ほめて」「スキンシップして」あげる。

親が怒りすぎた!と反省している時には、その時「あの時は怒りすぎてごめんね」と謝ってあげることも大切と思います。

さて、もっと大切なのは親自身の心理を知ることです。
子どもに腹が立つのは、一見すると、子どもへの怒りのように感じますが、心理的には自己攻撃なんですね。

子どもがうまく振舞ってくれない時。そこには「この子がこうなったのは私のせい!」という自己攻撃が隠れています。
「こんな母親でごめんね」という自分を責める気持ちが大きいために、それが子どもに転化されて、腹が立つのです。

さらに、子どもを責めていると、そんな自分が嫌になります。
ますます「_こんな母親でいいの、私!」と自分を責める。
子どもがきっかけでも、怒りの元は、自分を責める気持ちなのです。

ですから、子どもに腹が立つ時に最初にやるといいのは、「今、私は自分を責めているらしい」と気づくこと。
たったそれだけのことで、心はとても楽になれます。

なぜなら、子どものことを責めているのではない、と気づけるからなのです。

そして、次のステップは「自分をほめてあげる」こと。

これは親にとってはとても難しい。先に述べたように「この子がこうなったのは私のせい!」と責めていますから。

しかし、絶対に、間違いなく、あなたはここまでの子育てを全力でがんばってきています。
あなたは、感情的になることがあっても、自分を見つめながら、子どもと向き合っています。
こうしてリクエストをくださるように何とかしたいと行動もしています。

それは、今だけでなく、子どもが生まれてから、ずっとがんばり続けてきたこと、だと思うのです。
こんなに真摯に子どもを思い、努力してきた自分をほめてあげてください。

うまく褒められなくてもいい。せめて「私はがんばってきた『らしい』」と「らしい」をつけて、今までの自分を認めてあげてください。

こうして自分の心を整理していくと、それだけでも随分軽くなっていきます。
それは、自分を責める気持ちが減らしているから。
その時、気がつきます。いかに自分を責めていたのか、ということに。

ですから、一にも二にも、自分を責めない、ことが楽にしてくれます。

そうやって心が楽になってくると心に余裕が生まれます。
すると、余裕の出て来た母親の気持ちに子どもは反応します。

そのことで、子どもの怒りは収まりやすくなってくるのです。

さらに大切なのは夫と一緒に取り組むことです。

夫と子どもを二人きりで過ごしてもらい、夫にも子どもの態度を見てもらう。
夫の見解を聞いたり、自分の思いを話したりして、コミュニケーションをとり、共有する。

夫と担当を決めたり、関わり方を考えたりして、夫婦で対策を練る。

子育ては、母親の愛情の大きさゆえに、自分がしっかりしなきゃ!と一人で抱え込んでしまう場合も多い。
でも、子育ては夫婦で一緒にするもの。
たとえ、夫が仕事をがんばってくれて、自分が専業主婦のような状況でも、それは同じです。

夫婦で一緒に取り組もう、という視点を持って見てください。

全てに共通して言えることは、繰り返しになりますが「自分を責めていることに気づいて、それを止めること」です。
あなたの笑顔が、子どもを、夫を笑顔にすることをいつも覚えておいてください。

2016こんなに悩むほど、あなたは愛情の大きな方なのですから。

(完)

この記事を書いたカウンセラー

About Author

池尾 昌紀

名古屋を軸に東京・大阪・福岡でカウンセリング・講座講師を担当。男女関係の修復を中心に、仕事、自己価値UP等幅広いジャンルを扱う。 「親しみやすさ・安心感」と「心理分析の鋭さ・問題解決の提案力」を兼ね備えると評され、年間300件以上、10年以上で5千件超のカウンセリング実績持つ実践派。